- Round4
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.4 岡山国際サーキット
プロフェッショナルシリーズ レポート
好スタートを切った♯1佐々木雅弘選手が
逆転で今シーズン2勝目をマーク
4月に2017年シーズンが開幕したTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは、早くも3ヶ月が経過し第4戦目を迎えることになった。今戦は、当初のスケジュールだと予選と決勝レースを土曜日と日曜日に分けて行なう2DAYS開催となっていたが、6月30日(金)と7月1日(土)の2日間に掛けて鈴鹿サーキットでSUPER GTの公式テストが開催されることになり、これにプロフェッショナルシリーズの多くのドライバーが参加するため、プロフェッショナルシリーズのみ予選と決勝レースを7月2日(日)に行なう1DAY開催として実施された。1DAY開催ということもあり、いかにコースコンディションを早く掴むかなど、チーム力やドライバーの本領が発揮される戦いとなった。
前戦からの好調を維持した
♯47蒲生尚弥選手がポールポジションを獲得
第4戦の岡山国際サーキットラウンドは1DAY開催となったため、予選は2日(日)の9時35分にスタート。まずトップタイムをマークしたのが、前戦の富士スピードウェイラウンドで2位を獲得した♯47蒲生尚弥選手。計測1周目に1分51秒319をマークし、タイミングモニターの最上位に名前を刻む。蒲生選手に続いたのは♯1佐々木雅弘選手で、タイムは1分51秒387。岡山国際サーキットがチームの地元となる♯906新田守男選手も1分51秒451の好タイムをマークした。20分間の予選は後半に入っても、この上位3台を上回るタイムを記録するドライバーが現れずに予選は終了。結果として、蒲生選手がポールポジションを獲得。2位には佐々木選手、3位には新田選手が入った。予選がスタートし早々にタイムを記録したドライバーが上位へと入る結果となった。
抜群のスタートで1コーナーを制した
佐々木選手がトップフィニッシュ
週末を通して不順な天候となった岡山国際サーキット。決勝レース前に降り始めた雨は、あっという間に路面を濡らし、路面はウエットとなった。だが、スタート時刻になると雨は突然止み、今度は陽が差し込んだ。チームはグリッド上でタイヤの空気圧を調整するなど、定まらない天候に振り回されることになった。
予選から約3時間後の13時20分に12周の決勝レースがスタート。抜群のスタートダッシュを見せたのが予選2位の佐々木選手だった。1コーナーでポールポジションからスタートした蒲生選手のイン側に入ると、2コーナーまでにトップに浮上する。2番手となった蒲生選手の後ろには新田選手、4番手には予選6位からポジションを2つ上げた♯31青木孝行選手、5番手には♯90阪口良平選手が続いた。
トップの佐々木選手と2番手の蒲生選手は、3番手争いが激化する中で後続にリードを築いていく。2周目までは上位2台によるバトルが繰り広げられるかと思われたが、3周目には佐々木選手がファステストラップを記録。蒲生選手とのギャップを1.2秒まで拡げ逃げ切りを図った。佐々木選手は蒲生選手よりもコンマ数秒ずつ速いラップタイムで走り、周回を重ねるごとに差をつけた。12周のレースの半分となる6周目には1.8秒、8周目には2.6秒までギャップを拡大することに成功した。
一方の3番手争いは5周目まで新田選手がポジションを守るが、6周目の1コーナーで4番手の青木選手に抜かれてしまう。続く、アトウッドコーナーでは♯76小河諒選手にもパスされて新田選手は5番手までポジションを落とした。
トップ争いは、中盤のリードを守ったまま佐々木選手がトップチェッカーを受けて、開幕戦以来のシーズン2勝目をマーク。2位には蒲生選手、3位には青木選手、4位には小河選手、5位には新田選手が続いた。
しかし、3位となった青木選手はグリッドでの作業違反によって、決勝結果に30秒の加算というペナルティーが与えられてしまう。結果として、3位には小河選手、4位には新田選手、5位には予選9位から追い上げた♯369平中克幸選手が入った。
リザルト
Rank | Driver | Car name | Total time | Gap |
---|---|---|---|---|
1位 | 佐々木雅弘 | 小倉クラッチ REV086BS | 22'41.285 | - |
2位 | 蒲生尚弥 | トミカネッツ兵庫BS86B | 22'43.796 | 2.511 |
3位 | 小河諒 | 神奈川トヨタ☆DTEC86R | 22'48.053 | 6.768 |
4位 | 新田守男 | AREA86倉敷 | 22'53.401 | 12.116 |
5位 | 平中克幸 | GY RACING 86 | 23'00.368 | 19.083 |
優勝者コメント
今日の勝利はスタートダッシュの良さに尽きます
♯1佐々木雅弘選手
「決勝レースのハイライトは何といってもスタートですね。いつもより高回転でクラッチミートしたのですが、それが上手くいってポールポジションの蒲生選手よりも加速していきました。1コーナーでイン側に入ったのですが、蒲生選手がしっかりとスペースを残してくれたお陰でクリーンな争いができました。トップに立ってからは、なるべくバックミラーを見ることなく、100%の力でプッシュし続けました。レース後半になると蒲生選手とある程度のギャップが築けているのを確認でき、そこからはペースをコントロールしつつフィニッシュしました。とにかく勝ちたかったのでホッとしているのと、ファステストラップも記録してポイントを加算できたので良いレースになったと感じています」
次戦予告
- 2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第5大会 第5/6戦
- 開催予定:2017.7.29 ~ 30
場所:十勝スピードウェイ