シーズンも残り3ラウンドとなり
チャンピオンシップを懸けた戦いが続く

　第4戦の岡山国際サーキットラウンドでニューモデルを導入してきたグッドイヤーとダンロップの両タイヤメーカー。岡山国際サーキットラウンドこそコンディションと噛み合わなかったが、第5戦と6戦の十勝スピードウェイラウンドではグッドイヤーを履く♯369平中克幸選手連勝し、第7戦の富士スピードウェイでは♯60服部尚貴選手がダンロップタイヤに初優勝をもたらした。平中選手は、第7戦でも4位に入りシリーズランキングを3位まで浮上させ、シーズン前半からシリーズランキングのトップ3を競ってきた♯1佐々木雅弘選手、♯97近藤翼選手、♯31青木孝行選手に割って入ることになったのだ。
　この調子を維持して残り3戦もグッドイヤーとダンロップタイヤ勢が躍進をみせるとチャンピオンシップの逆転も現実的となってくる。しかし、全10戦のうち7戦の有効ポイント制で競われるプロフェッショナルシリーズは、第7戦を終了した時点でランキング11位の♯76小河諒選手までシリーズチャンピオンの可能性を残す大混戦。スポーツランドSUGOラウンドには、ヨコハマタイヤがニューモデルを導入するという予測もあり、ヨコハマタイヤを履くユーザーがシリーズチャンピオン争いをかき回す可能性もある。
　いずれにしてもチャンピオンシップ争いは最終盤まで引っ張ることになりそうで、一戦一戦が見逃せないラウンドとなる。
　また、スポーツランドSUGOラウンドには2014年以来の参戦となる♯287山下健太選手の名前がエントリーリストに見受けられる。昨シーズンは全日本F3でチャンピオンを獲得し、今シーズンはスーパーフォーミュラやSUPER GTでポールポジションを獲得するなど目覚ましい活躍をみせている現役大学生が、名うてのトップドライバーに対してどんなパフォーマンスを発揮するのかも見逃せない。

　混沌としているプロフェッショナルシリーズのチャンピオンシップと異なり、クラブマンシリーズはシリーズチャンピオンの可能性を残すのが5名のドライバーに絞られた。10戦中5戦の有効ポイント制で競われるクラブマンシリーズは、第7戦を終了した時点で3勝をマークしている♯38神谷裕幸選手が、チャンピオンシップをリードする。
　次戦のスポーツランドSUGOラウンドで、神谷選手が優勝すればシリーズチャンピオンが決定。第4戦の岡山国際サーキットラウンドから「優勝」「優勝」「3位」」「優勝」と好調を維持している神谷選手は、シリーズチャンピオンを懸けた戦いでどのようにプレッシャーに打ち勝ち、いつも通りの戦いができるかがポイントとなる。
　シリーズチャンピオンの可能性を残している♯500／600小野田貴俊選手、♯771菱井將文選手、♯84橋本洋平選手、＃75手塚祐弥選手が、シリーズチャンピオン決定を阻止するためにはトップでチェッカーを受けることが必要となる。クラブマンシリーズは、チャンピオンシップを争う5人の最終決戦に注目したい。