2019 ウェザーテック・スポーツカー選手権シリーズ 第1戦
ロレックス・デイトナ24時間レース
ENTRANT
No. 12、No. 14 AIM VASSER SULLIVAN
全開走行を強いる高速サーキットで戦う、
アメリカ伝統の耐久レース
デイトナ24時間レースは、1960年代から続くアメリカを代表する耐久レースで、近年はIMSA ウェザーテックスポーツカー選手権の第1戦を担う。フロリダ州にあるサーキットは、アメリカンレースに典型的な大きな楕円(オーバル)コースを基本としたレイアウトで、耐久でありながらハイスピードバトルが強いられる、クルマへの負荷が大きい一戦だ。GT3規格が戦うGTDクラスにLEXUS RC F GT3は2017年から参戦してきた。そして今年は新生チームAIM VASSER SULLIVAN(AVS)が、蛍光イエローとブラックという鮮烈なツートンカラーに仕上げた2台のLEXUS RC F GT3でエントリー。日本のSUPER GT GT500クラスでLEXUS LC500を駆るニック・キャシディもドライバーとして参加するなど、万全の体制で挑んだ。
展開が荒れた雨のレースも、
堅実な走りで完走、表彰台獲得
GTDクラスには合計23台が出走。AVSのLEXUS RC F GT3は、14号車が12番グリッドから、12号車が14番グリッドからスタートを切った。序盤から着実に順位を上げていった14号車は、レース中盤にはトップ5圏内での争いを繰り広げはじめる。しかし後半に差し掛かるころに振り始めた雨は、レースを荒れた展開に変えた。コースではスピンやクラッシュが頻発。幾度かの赤旗中断も余儀なくされるような難しいコンディションのなかでも、LEXUS RC F GT3は盤石の走りで堅実にポジションを上げていく。12号車は3位、そして14号車は6位でチェッカーを受けたが、2位チームがペナルティで降格されたことで、最終的にはそれぞれ2位表彰台、5位入賞という結果を得た。
波乱の24時間レースで証明した、
信頼性と操縦性のポテンシャル
耐久レースでは速さも重要だが、それ以上にトラブルを起こさない信頼性や、長時間を快適にドライブできる操縦性が、クルマには求められる。今年のデイトナ24時間レースでAVSの2台は、スタートから着実に順位を上げ、激しい雨の中でも大きなトラブルのない走りを見せた。そして、新チームのデビュー戦において、2台揃ってトップ5フィニッシュという結果をもたらしたのだ。それは、LEXUS RC F GT3の高い信頼性や優れた操縦性を証明するものだったと言えよう。AVSとLEXUSのコンビネーションは始まったばかり。2019年の選手権シリーズを戦いながら、LEXUS RC F GT3はさらに強いクルマに進化していくに違いない。