2025 Rd.6 RALLY HOKKAIDO
全日本ラリー選手権 第6戦 RALLY HOKKAIDO

シーズン最後のグラベルラリー
チャンピオンのかかる熱戦に注目
2025年の全日本ラリー選手権、シーズン最後のグラベル(未舗装路)ラリーとなるのは、9月5日〜7日にかけて開催される第6戦「RALLY HOKKAIDO」。北海道の東に位置する帯広市を拠点に、十勝地方の林道やオフロードサーキットを舞台として競われる。かつては国内初のWRCも開催された、20年以上の歴史を持つ大会であり、MCCのみならず各クラスでチャンピオンを狙う選手にとっては大きな意味を持つ山場と言ってもいいラリーだ。
TOYOTA GAZOO Racing WRJ(TGR-WRJ)は、JN-2クラスのサブカテゴリーであるMORIZO Challenge Cup(MCC)に、MT仕様のGR YARIS GR4 Rally(大竹直生選手/橋本美咲選手)と、高性能スポーツ8速AT(GR-DAT)搭載車のGR YARIS GR4 Rally DAT(平川真子選手/竹原静香選手)の2台で出場する。グラベルラリーを得意とする大竹選手にとっては、チャンピオン獲得がかかる重要な一戦。開幕戦以来5連勝を挙げており、本人としても「好きなタイプのラリー」というだけあって、その活躍にぜひ注目いただきたい。また、4WDターボ車両でのグラベルラリー初挑戦となった前戦ラリー・カムイを走り切り、経験を積み重ねた平川選手の走りも見逃せないところ。
サービスパークは例年同様、帯広市の北愛国交流広場に設けられており、ラリーパークやセレモニアルフィニッシュも同会場で開催される。セレモニアルスタートは金曜日の夕方から帯広駅前の目抜き通りを使い、例年どおり華々しく実施される予定だ。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は初日に8SS、最終日に4SSという、計12SSが設定される。総SS距離は102.60kmだが、初日に89.36kmが割り振られているため、1日目を終えた段階で勝負の趨勢はほぼ決まってしまうはずだ。3度走行するSSもあることから、繰り返し使用されたラフな路面で競い合わなければならないという難しさもある。
観戦エリアは4つのSSに設けられており、前売り券では各3000円、お得な2日間通し券も用意されているため、組み合わせは自由自在。ダイナミックな車両の挙動や、後方にたなびく土煙を楽しめる点はグラベルラリーならではの醍醐味だが、北海道の雄大な景色の中を走る移動区間で応援するのも、ラリーの楽しみ方のひとつ。じっくりと計画を練って観戦に臨もう。また、TGRが各大会盛り上げの一環として2023年より始めた『夏』×『ラリー』の企画『サマラリ』のスタンプラリー会場も北愛国交流広場のTOYOTA GAZOO Racing出展ブースに設置されているので、ぜひご来場を。
盤石の体制で山場のラリーに挑む
第5戦ラリー・カムイより約2カ月のインターバルを挟んで今大会を迎えるTGR-WRJは、7月終盤に1回テストを実施。MCC規定車両で挑んだラリー・カムイで見つかった課題に対しての対策を行い、万全の構えでラリーを迎える。チームを率いる眞貝知志監督は、「近年ではSS距離こそ短くなりましたが、ラリー北海道は依然としてシーズンで最も過酷でスピード域が高く、クルマにも負荷の高いラリーです」と分析する。「大竹選手に関しては、チャンピオンをかけた一戦になるので、それを支えられるように。平川選手はグラベル2連戦をしっかり走り切ることが、将来大きな糧になると思います。しっかりクルマを作って、チームで支えていけるようにしたい。テストでは、大竹選手にしっかり気持ち良く走ってもらえるセットアップを探しつつ、そのノウハウを平川選手にもフィードバックします。上手な人の横に乗ることが大きな成長につながると、自分の経験として感じています。平川選手にも、大竹選手の横で経験する機会を、これまでも設けてきましたし、これからも用意していきたいですね。ラリー・カムイの結果を見ても、それがうまくいっていると考えています」と、チーム全体の底上げをしつつ、ラリー北海道に挑む。
「ラリー北海道は得意なキャラクターのラリー」と語る大竹選手は、「ラリー・カムイで見つかった課題への対策を検討しながら、7月にテストを行いました。足まわりのセットアップなどについてもいい手応えを得られています」と前向きにコメント。平川選手は「ラリー・カムイでは、初日の夜にペースノートを修正したことが活きた場面もあったので、そうした点をもう一度振り返り、ラリー北海道では自分の理想に近いペースノートが作れるように頑張りたいと思います」と、意気込みを語っている。
チームはラリー直前にもテストを予定しており、さらにセットアップを煮詰めて本戦に挑む予定だ。
大会基本情報
- 開催地:
- 北海道十勝地方
- 日程:
- 9月5日(金) ~7日(日)
- サービスパーク:
- 北愛国交流広場
(北海道帯広市愛国町 10-1 )
- 路面:
- 未舗装路(グラベル)
- SS:
- 12(SSトータル距離:102.60km)
- 総走行距離:
- 632.08km
※最新情報は 大会公式サイトをご覧ください。
Obihiro NOW

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※2025年8月29日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
陸別町、池田町ではイベントも計画中
ラリーのSSはハイスピードグラベルやテクニカルな林道コースもあり、選手たちの腕が試される。なかでも、大会最長SSでもある『YAM WAKKA REVERSE(22.53km)』は、今年の大きなポイントとなりそうだ。大会最長距離を誇るSSであり、その性格は「他のどこにもない難しさとスピードレンジを持っています」と眞貝監督も評するほど。さらに昨年まで使っていた方向とは逆向きに走ることになるため、多くの選手にとっては初めてのコースとなるはずだ。また、初日に3度走行する『PAWSE KAMUY SHORT(9.47km)』も、轍の処理などがタイムを左右する要因となることが考えられる。
観戦エリアは4つのSSに設けられており、初日の『PAWSE KAMUY SHORT(9.47km)』や最終日の『OTOFUKE REVERSE(6.12km)』ではグラベルラリーの迫力ある走りを林道で味わえるほか、陸別オフロードサーキットを舞台とする『RIKUBETSU LONG(4.63km)』や野球場の跡地を利用した『SSS IKEDA(0.50km)』などは比較的気軽にアクセスでき、家族連れでも安心して楽しめる観戦エリアが設けられている。陸別町では、初日のSS8終了後に初開催となる“陸別ラリーパーク”を陸別町役場横の駐車場で予定している。詳細はこの後発表される予定。池田町は最終日にワイン城イベント広場(池田町字清見)において、“こどもフェスタ in 池田町”を開催予定。TOYOTA GAZOO Racingブース(こども向け体験コーナー)や、Dance Culture Stage by TOYOTA GAZOO Racingのほか、池田町特産物販売コーナー、はたらく車大集合!(警察・消防・自衛隊)など、様々なイベントが準備されている。
なお例年同様、帯広駅前のセレモニアルスタート、北愛国サービスパークやセレモニアルフィニッシュは無料で見学可能。移動区間の風景も北海道らしいものとなっており、競技のみならず、ラリーの雰囲気そのものを楽しみに来るファンも多い。夏の締めくくりに、ぜひ北海道を訪れてみては。
北愛国交流広場
(〒089-1181 北海道帯広市愛国町10−1)
イベント情報

プロダンサーやキッズダンサーによる迫力のダンスショー
日程:9月5日(金)
場所:帯広駅前 駅北多目的広場
(15:15~ ラリーショーの中で実施)出演者:LIFULL ALT-RHYTHM(ライフルアルトリズム)
LIFULL ALT-RHYTHM 公式Instagram >>
日本発、世界最高峰のプロダンスリーグD.LEAGUEに参戦中のプロダンスチームがラリーショーでパフォーマンス!
Dance cluture stage by TOYOYTA GAZOO Racing (ダンスステージ)
日程:9月7日(日) 11:00~11:40
場所:池田
出演者:FLAVA JAPAN、地元北海道のダンスチーム、キッズダンサーなど
FLAVA JAPAN 公式Instagram >> 公式YouTube >>
2014年よりブレイクダンス世界一の称号を持つブレイクダンスチーム「FOUND NATION」が軸に運営を行っているブレイクダンス特化型エンタメチャンネル。YouTube登録者数は10万人を突破。
今回は、FLAVA JAPANより、SHUVAN、ASHITAKA、REN、KAICHIの4名が参加。

ラリー北海道のSS走行映像や現地の様子をLIVE公開配信。
現地へ見に行けない時はここにきてライブ映像を楽しもう!(YouTubeライブでも配信予定)
MCCドライバーもゲストで出演予定。
日程:9月6日(土)8:00~ / 9月7日(日)7:45~
開催場所:北愛国交流広場(イベント広場TOYOTAブース)

VRゴーグルを使用したラリー体験ブースを設置。今大会の競技コースであるSSリクベツロングの一部を360度映像で没入体験しよう!
日程:9月6日(土)、9月7日(日)
開催場所:北愛国交流広場(イベント広場TOYOTAブース)

本格的なレーシングシミュレーターでモータースポーツを体験!
日程:9月6日(土)、9月7日(日)
開催場所:北愛国交流広場(イベント広場TOYOTAブース)

DJブースではDJによるライブとDJ体験ができます。
DJ気分で会場を一緒に盛り上げましょう!
日程:9月6日(土)、9月7日(日) 10:00~16:00
開催場所:北愛国交流広場(イベント広場TOYOTAブース)
出演者:
DJ TAMA a.k.a. SPC FINEST 公式Instagram >>
DJ MASAYA

トヨタ作業着を着て整備士さんになりきって、実車のタイヤ交換を体験。
日程:9月6日(土)、9月7日(日)
開催場所:北愛国交流広場(イベント広場TOYOTAブース)

池田ではお子様と一緒に楽しめるイベントが盛りだくさん。
日程:9月7日(日)
開催場所:池田

【陸別】
MCCドライバーやGRスタッフの運転する車で、ラリーのコースを楽しめます。
参加方法:陸別イベント広場でGRコレクションを3,000円以上ご購入頂いた方の中から抽選で決定
日程:9月6日(土)13:40~14:20
【池田】
MCCドライバーによるラリー車での同乗走行体験を楽しめます。
参加方法:池田SSSにご来場いただいた方の中からランダムで選定
日程:9月7日(日)10:10~10:40
観戦情報
サービスパーク 北愛国交流広場
北愛国交流広場に、サービスパークが設置されます。
ラリーツーリズムオリジナルマップ
ピンをタップすれば、会場周辺のお立ち寄り場所をマップでご紹介!
北愛国交流広場
北海道帯広市愛国町10番-1(Google Map)
【ラリーパーク(企業出展ブースあり)】
一般向けサービスパークオープン時間(予定)
・9/5(金)9:00~19:00
・9/6(土)9:00~19:00
・9/7(日)9:00~16:00
【北愛国サービスパーク】
実施時間:9/6(土)サービスB 17:38~
9/7(日)サービスC 7:03~、サービスD 9:48~、サービスE 13:02~
【ラリーフィニッシュおよび暫定表彰式】
開催時間:9/7(日)13:27~(国際クラス)、14:17~(全日本クラス)
帯広駅北多目的広場および平原通り
北海道帯広市西2条南11丁目(Google Map)
【ラリーショー】
開催時間:9/5(金)15:15~15:55
【セレモニアルスタート】
開催時間:9/5(金)16:10~
【PAWSE KAMUY SHORT(観戦コース)】
足寄林道(北海道足寄郡足寄町大誉地)
SS開催時間:9/6(土)SS1 7:39~、SS4 10:29~、SS7 14:18~
観戦料金:大人前売券 3,000円、北愛国販売券 4,000円、駐車整理券 500円
駐車場入口:Google Map >>
※駐車場オープンは7:00~を予定
【RIKUBETSU LONG(観戦コース)】
陸別サーキット(北海道足寄郡陸別町ウエンベツ)
SS開催時間:9/6(土)SS2 8:34~、SS5 11:33~、サービスA 11:40~、SS8 15:13~
観戦料金:大人前売券 3,000円、北愛国販売券 4,000円、駐車整理券 500円
駐車場:Google Map >>
※駐車場オープンは7:00~を予定
【SSS IKEDA(観戦コース)】
池田野球場(北海道中川郡池田町清見ヶ丘1番)
SS開催時間:9/7(日)SS9 8:03~、SS11 11:33~
観戦料金:大人前売券 3,000円、北愛国販売券 4,000円、駐車整理券 500円
駐車場:Google Map >>
※駐車場オープンは7:00~を予定
【OTOFUKE REVERSE(観戦コース)】
音更林道(北海道河東郡音更町東和)
SS開催時間:9/7(日)SS10 8:58~、SS12 12:16~
観戦料金:大人前売券 3,000円、北愛国販売券 4,000円、駐車整理券 500円
駐車場入口:Google Map >>
※駐車場オープンは8:00~を予定
大人前売券 7,000円
北愛国販売券 9,000円
※このチケットでパウセカムイリバース、リクベツロング、SSSイケダ、オトフケリバースの観戦エリアに入場できます。
※9/3までに購入の前売券には9/7(日)に北愛国サービスパークで行うMSグッズ抽選会の参加権が付帯しています。 ※別途、各ステージ駐車整理券が必要です(同乗者は除く)。
※各ステージ駐車整理券は2日券とともに購入して下さい(1カ所あたり500円)。
主催者サイトより
※SSの開始時刻は変更となる場合があります。最新情報はラリー北海道公式ウェブサイトでご確認下さい。
※中学生以下の小人は入場無料。但し、保護者の同伴が必要です。
※ペットは入場できません。
※北愛国サービスパークの駐車場は無料です。
※陸別サーキット、音更林道コース、足寄林道コース、池田SSSの駐車場は駐車整理料(500円)が必要です。同乗者以外の方は必要となります。
※オートバイ・自転車に駐車整理券は不要です。当日、現地の係員の指示に従って駐車して下さい。
ラリーの楽しみ方
そもそもラリーってどんな競技?
ラリーのルールや大会全体の流れを知って、ラリー北海道を満喫しよう
ラリー観戦は各ステージ間の移動やサービスパークの見学など、長い距離を歩くことが予想されます。
エリアによっては山間部での走行もありますので天気の急変や足場の悪い場所での観戦を想定して、以下のアイテムがあると便利です。
・トレッキングシューズ
・ポンチョ・レインウェア
・折りたたみチェア
・レジャーシート
・虫除けスプレー
・日焼け止め
・タオル
・大きめのゴミ袋
傘は他のお客様の観戦の妨げになりますので、ポンチョ・レインウェアをご用意下さい。
ごみはお持ち帰りいただいておりますので、ゴミ袋などをお持ち下さい。
ペットは観戦エリアに入場出来ません。予めご了承ください。
※観戦エリアにはコースと観客の間にスペースを設けておりますが、飛び石などには十分にご注意ください。
※係員の指示に従い、指定場所以外では絶対に観戦しないでください。
※観戦場所によっては、当日の混雑状況により、携帯電話の電波も届きにくいことがあります。
※観戦エリアの駐車場へは未舗装路を走行いただくことがあります。車高の低い車などご注意ください。
また、駐車場付近は歩行者や車も多いので、スピードを落として安全に十分に配慮しながらお越しください。
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