2025 Rd.7 久万高原ラリー
全日本ラリー選手権 第7戦 久万高原ラリー

久万高原ラリーは2021年以来の秋開催
路面状況への対応力が求められる
10月3日(金)〜5日(日)にかけて開催される第7戦「久万高原ラリー」は、愛媛県上浮穴郡久万高原町を舞台とするターマック(舗装路)ラリー。例年であればゴールデンウィークの期間中に開催というイメージが強い同大会だが、今年は開催タイミングを秋に移して行われることとなった。全日本ラリー選手権で唯一となる四国での開催で、2021年には新型コロナウイルスの影響でカレンダー変更を余儀なくされたため、10月末の最終戦として開催されたこともある。山岳地帯のため天候は変わりやすく、特に雲海が発生しやすい秋は雨や霧で視界が遮られることも多い。コケや落ち葉で滑りやすくなるセクションもあると考えられ、レッキ(事前試走)でのポイントの見極めが重要になりそうだ。
TOYOTA GAZOO Racing WRJ(TGR-WRJ)は、JN-2クラスのサブカテゴリーであるMORIZO Challenge Cup(MCC)に、MT仕様のGR YARIS GR4 Rally(大竹直生選手/橋本美咲選手)と、高性能スポーツ8速AT(GR-DAT)搭載車のGR YARIS GR4 Rally DAT(平川真子選手/竹原静香選手)の2台で出場する。前戦でMCCの暫定チャンピオンとなった大竹選手は、開幕戦以来6連勝を挙げており、その記録をさらに伸ばすかどうかにも注目が集まる。平川選手も、北海道でのグラベルラリー2連戦で連続5位入賞を果たすなど着実な成長を見せており、北海道で得られたものを活かした走りにも期待がかかる。
ラリーは4日の朝、久万高原町役場のセレモニアルスタートで開幕。サービスパークは、全日本ジムカーナ選手権の会場としても使用されるハイランドパークみかわに設けられ、ギャラリーエリアやセレモニアルフィニッシュもこの会場で行われる。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は初日に4SS、最終日に4SSという計8SS。標高1400mを越える尾根づたいの道を使うアップダウンの激しいSSと、比較的アップダウンが少ないながらも、ハイスピードセクションとテクニカルセクションが入り交じる深い森の中を駆けるSSの2本を1日に2度ずつ走る設定だ。なお、初日と最終日では逆方向に走行する。総SS距離は105.10kmで、初日に52.30km、最終日に52.80km。SSの距離はいずれも12〜13kmとなっており、上りと下りで各選手の戦略が分かれそうなところでもある。
ターマック連戦で見えた課題に対応
前戦のラリー北海道から約ひと月を経て迎える第7戦久万高原ラリーは、再びターマックが戦いの舞台となる。ラリーが開催されるエリアは、まさに四国山地の山岳路。初夏の開催時よりも気温および路面温度が低くなることが考えられ、チームはそうした点も加味してテストを実施する。チームを率いる眞貝知志監督は「モントレーまでの前半4戦で出てきた課題への対策を織り込む予定です。しっかりとテストをして、選手たちがより気持ち良くドライブできるクルマを用意し、実力を発揮してもらえるように準備を進めます」と、展望を語っている。
久万高原ラリーを「ポジティブなイメージ」と語る大竹選手にとっては、秋の開催となった2021年にJN-3クラスのチャンピオンを決めた思い出の地。それでも「しっかりと準備をして臨みたい」と、気を引き締める。コ・ドライバーを務める橋本選手は「すごく難しいコースという印象です。ペースノート作りから、きちんとふたりで取り組んでいきたい」と語る。平川選手も「滑りやすいところもある印象ですが、久しぶりのターマックラリーなので楽しみ。北海道での課題をしっかり洗い出して、SS1から自分の力を出せるように頑張りたいと思います」と、前向きにコメント。コ・ドライバーの竹原選手は「久万高原は苔で滑ってしまったことがあるので、天候が安定しているといいなと思っています」と、路面を見極める難しさを語っている。
開幕からのターマック4連戦で得た経験と課題に、グラベル2連戦での知見を積み重ね、再びターマックでの戦いに挑むTGR-WRJ。チーム一丸となって臨むシーズン終盤戦の走りにご期待を。
大会基本情報
- 開催地:
- 愛媛県上浮穴郡久万高原町ハイランドパークみかわ周辺
- 日程:
- 10月3日(金) ~5日(日)
- サービスパーク:
- ハイランドパークみかわ
(愛媛県上浮穴郡久万高原町日野浦4384番地)
- 路面:
- 舗装路(ターマック)
- SS:
- 8(SSトータル距離:105.10km)
- 総走行距離:
- 300.91km
※最新情報は 大会公式サイトをご覧ください。
Kumakogen NOW

- mm
- °C
- °C
※2025年9月26日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
2日目の路面コンディションは要注意
ラリーは前述のとおり、初日に森の中を走る『大谷(12.22km)』と、一部で尾根を走る『大川嶺(13.93km)』を2度ずつ走行。最終日は『大川嶺リバース(13.73km)』、『大谷リバース(12.67km)』を2度ずつ走行する、計8SSだ。特に2日目は初日に走ったコースを逆方向に走行するため、路肩の砂利が掻き出されるような場所では、逆方向に走った際、コーナー手前のブレーキングポイントに砂利が撒かれた状態となり、難易度が大きく上がる点が特徴だ。また、大谷は初日が上り基調、最終日が下り基調となるため、そうした点も考慮しながらセットアップやタイヤの使い方など戦略を組み立てていく必要がある。
久万高原町役場で行われるセレモニアルスタートでは、例年地元の『久万山五神太鼓』の演舞が披露され、勇壮な太鼓の音とともに各選手が出発。無料で観覧でき、地元の方やラリーファンがSSへと向かう選手に熱い声援を送る。サービスパークおよび観戦エリアは、前述のハイランドパークみかわに設けられる。コース詳細は未発表だが、例年どおりであればヘアピンコーナーを間近に観ることが可能だ。観戦料金は1名2000円、久万高原町在住の大学生は1名1000円(要証明書)、高校生以下は無料となっているが、ハイランドパークみかわに入場するためには、事前申込制の駐車パス(各日限定250台)が必要となる点に注意したい。いずれも大会の公式ウェブサイトから申し込むことができる。ハイランドパークみかわでは競技最終日にも選手たちがスタートゲートをくぐりSSに向かっていく様子を応援できるほか、例年様々なブースが出展されているので、余すところなく楽しみたい。なお、ハイランドパークみかわへ続く県道328号線は道幅が狭く曲がりくねっており、一部がラリーのリエゾン(移動区間)と重なっているため、時間帯に注意して安全運転で向かっていただきたい。
ハイランドパークみかわ
(愛媛県上浮穴郡久万高原町日野浦4384番地)
イベント情報
SS走行映像や現地の様子をLIVE公開配信。
現地へ見に行けない時はここにきてライブ映像を楽しもう!(YouTubeライブでも配信予定)
MCCドライバーもゲストで出演予定。
日程:10月4日(土)8:45~ / 10月5日(日)9:00~
開催場所:GR Garage 松山

VRゴーグルを使用したラリー体験ブースを設置。コドライバー席(助手席)に座ってラリーの走りを没入体験しよう!
日程:10月4日(土)、10月5日(日)
開催場所:GR Garage 松山

MORIZO Challenge CupカラーのGRヤリスを展示。
実際に乗り込んでラリー車を味わうことができます。
日程:10月4日(土)、10月5日(日)
開催場所:GR Garage 松山

GR Garage 松山に来てMORIZO Challenge Cup限定オリジナルグッズを手に入れよう!
日程:10月4日(土)、10月5日(日)
開催場所:GR Garage 松山
①選手のSNSをフォローすると、トレーディングカードをプレゼント
さらに、全員のSNSをフォローして、レアカードが入ったコンプリートBOXをGETしよう!

②アンケートに答えて、MORIZO Challenge CupオリジナルグッズをGET!

GRグッズを店頭にて販売。日常で気軽に使えるアイテムから本格的なカーグッズまで、幅広くラインナップ。GRグッズを購入してラリーを応援しよう!

観戦情報
サービスパーク ハイランドパークみかわ
ハイランドパークみかわに、サービスパークが設置されます。
ラリーツーリズムオリジナルマップ
ピンをタップすれば、会場周辺のお立ち寄り場所をマップでご紹介!
久万高原町役場
愛媛県上浮穴郡久万高原町久万212(Google Map)
【セレモニアルスタート】
開催時間:10/4(土)9:00~
※セレモニアルスタート見学は無料
※久万高原町産業文化会館駐車場に駐車してください。
※車両パス不要ですが、駐車台数に限りがあるため先着順となります。
※係員の誘導に従って近隣に迷惑とならないようご協力をお願いします。
ハイランドパークみかわ
愛媛県上浮穴郡久万高原町日野浦(Google Map)
【サービスパーク】
実施時間:10/4(土)サービスA 11:20〜、サービスB 14:55〜
10/5(日)サービスC 7:30〜、サービスD 11:55〜入場料:(セレモニアルフィニッシュ見学、SS観戦、サービスパーク見学を含む)
大人 2,000円、久万高原町在住の大学生1,000円(要証明書)、高校生以下無料入場可能時間:7:00〜
※ハイランドパークみかわは車両パスがないと入場できません。
詳しくは久万高原ラリー オフィシャルサイト観戦案内をご覧ください。
【セレモニアルフィニッシュ】
開催時間:10/5(日)14:40~
入場料:(セレモニアルフィニッシュ見学、SS観戦、サービスパーク見学を含む)
大人 2,000円、久万高原町在住の大学生1,000円(要証明書)、高校生以下無料入場可能時間:7:00〜
※ハイランドパークみかわは車両パスがないと入場できません。
詳しくは久万高原ラリー オフィシャルサイト観戦案内をご覧ください。
【大川嶺(観戦コース)】
ハイランドパークみかわ(愛媛県上浮穴郡久万高原町日野浦)
SS開催時間:10/4(土)SS2 10:50~、SS4 14:25~
入場料:(セレモニアルフィニッシュ見学、SS観戦、サービスパーク見学を含む)
大人 2,000円、久万高原町在住の大学生1,000円(要証明書)、高校生以下無料入場可能時間:7:00〜
※ハイランドパークみかわは車両パスがないと入場できません。
詳しくは久万高原ラリー オフィシャルサイト観戦案内をご覧ください。
【大川嶺リバース(観戦コース)】
ハイランドパークみかわ(愛媛県上浮穴郡久万高原町日野浦)
SS開催時間:10/5(日)SS5 9:15~、SS7 12:45~
入場料:(セレモニアルフィニッシュ見学、SS観戦、サービスパーク見学を含む)
大人 2,000円、久万高原町在住の大学生1,000円(要証明書)、高校生以下無料入場可能時間:7:00〜
※ハイランドパークみかわは車両パスがないと入場できません。
詳しくは久万高原ラリー オフィシャルサイト観戦案内をご覧ください。
主催者サイトより
※ハイランドパークみかわに通じる県道328号線(美川・柳谷線)よりお越しください。
※地元住民の方へ次の配慮をお願いします。
※静かに走行してください。
※対向車にはじゅうぶんに注意してください。
※ゆっくり、安全運転してください。
※入場開始時間より30分以上早く到着しないよう気をつけてください。
ラリーの楽しみ方
そもそもラリーってどんな競技?
ラリーのルールや大会全体の流れを知って、ラリー北海道を満喫しよう
ラリー観戦は各ステージ間の移動やサービスパークの見学など、長い距離を歩くことが予想されます。
エリアによっては山間部での走行もありますので天気の急変や足場の悪い場所での観戦を想定して、以下のアイテムがあると便利です。
・トレッキングシューズ
・ポンチョ・レインウェア
・折りたたみチェア
・レジャーシート
・虫除けスプレー
・日焼け止め
・タオル
・大きめのゴミ袋
傘は他のお客様の観戦の妨げになりますので、ポンチョ・レインウェアをご用意下さい。
ごみはお持ち帰りいただいておりますので、ゴミ袋などをお持ち下さい。
ペットは観戦エリアに入場出来ません。予めご了承ください。
※観戦エリアにはコースと観客の間にスペースを設けておりますが、飛び石などには十分にご注意ください。
※係員の指示に従い、指定場所以外では絶対に観戦しないでください。
※観戦場所によっては、当日の混雑状況により、携帯電話の電波も届きにくいことがあります。
※観戦エリアの駐車場へは未舗装路を走行いただくことがあります。車高の低い車などご注意ください。
また、駐車場付近は歩行者や車も多いので、スピードを落として安全に十分に配慮しながらお越しください。
※2025年9月26日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
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