2025 Rd.8 第52回 M.C.S.C.ラリーハイランド
マスターズ 2025

全日本ラリー選手権 第8戦 MORIZO Challenge Cup 第52回 M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ 2025

    MORIZO Challenge Cup 久万高原ラリー

    いよいよ最終戦を迎えるMORIZO Challenge Cup
    秋の飛騨高山で火花散る若手の戦い

    10月17日(金)〜19日(日)にかけて、岐阜県高山市を拠点として2025年シーズン全日本ラリー選手権の最終戦となる第8戦「第52回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2025 supported by カヤバ」が開催されます。「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」にとってもシーズンの集大成と言えるラリーであり、すでにチャンピオンを決めた大竹直生選手/橋本美咲選手をはじめ、総勢11組のクルーが出場予定です。選手の多くは前戦の久万高原ラリーにも出走しており、その経験を活かして最終戦に挑みます。

    第7戦久万高原ラリーで全日本ラリー選手権/MCCに初出場した服部紡久選手も、今大会に参戦する選手のひとりです。「苔も霧も色々初めての経験だったので、すごく楽しかったです」と振り返る服部選手は2002年6月23日生まれ。自動車部でダートトライアルを始め、今でもダートトライアルは続けているそうですが、24年からラリーへの参戦をスタートしました。TGRラリーチャレンジの蘭越とびわ湖高島に出場、今年はJMRC群馬ラリーシリーズにヤリスで参戦し、経験を積んでいます。現在TGR WRCチャレンジプログラムの2期生として活躍する山本雄紀選手の後輩にあたり、山本選手が自動車部を来訪して『ラリーってこんなスポーツだよ』という話をしたことが、ラリーに触れるきっかけになったとのことです。もちろん目標は、TGR WRCチャレンジプログラム合格。着実に経験を積み重ねて、頂点を目指します。

    52回目の開催となるラリーハイランドマスターズは、高山市の南部と北東部に広がる山間部を縫うように走る林道が競技の舞台。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)の性格はバラエティに富んでおり、中高速コーナーや狭く曲がりくねったコーナーが続くセクションなど、ひと筋縄ではいかない道が選手たちを待ち受けます。標高1000〜1300mを超える場所もある山岳路であり、天候が変わりやすいことも特徴のひとつです。今大会も、SS距離はいずれも10km以下となっており、僅差のバトルが繰り広げられることが予想されます。2025年MCCの最終ラウンド、若手ドライバーの力走にご注目ください。

     

    ※2025年10月9日時点の情報です。変更の場合があります。

    CUSCO Racing
    伊藤はづき選手

    ハイランドマスターズは以前、自分のクルマで一度だけオープンクラスに出場したことがあります。でも、その時は止まってしまうSSが多くて。前のクルマが横転して救助したりと、レスキューした記憶ばかりで、ほとんど走れていません。初めて全日本選手権と同じ道を走りましたが、距離が長くて路面が荒れていて、けっこう怖いイメージがあります。久万高原ラリーの経験を活かして臨みます。

    Wellpine Motorsport
    及川紗利亜選手

    コ・ドライバーの安藤(裕一)選手とも、まだ自分がどのくらいの立ち位置にいるのか分からないので、まずは久万高原ラリーをしっかり完走して、自分の実力を把握することを目標にしようと話していました。久万高原ラリーでは、路面が悪い中でも走り切ることができたので、ちょっと自信につながったかなと思います。この経験を活かしてハイランドマスターズに向けて頑張っていきたいなと思います。

    KTMS Rally Team
    米林慶晃選手

    久万高原ラリーではリタイアしてしまいましたが、いいペースで走れることが分かったのは収穫でした。クルマのフィーリング自体は悪くないので、インターバルは短いですがトラブルの原因を究明して、ハイランドマスターズでリベンジしたいと思います。今回の悔しさをバネにトレーニングを積み、体力もつけて、また色々なコンディションになると思うので、しっかり備えて臨みたいと思います。笠置山でのMCCトレーニングは、TGRWRCチャレンジプログラム5期生の選考会の時のような走りを林道でもテストできたという感触です。

    TEAM KANEMATSU
    兼松由奈選手

    ハイランドマスターズは地元の一戦でもあるので好きなラリーですね。これまで4回ほど出ていますが、天気が良ければ楽しいです。でも、SS距離が短い分タイム差がつきづらくて、逃げ切るのも難しいですし、一度離されると追いつくことも難しいので、SS1からちゃんとタイムを出していかないといけないラリーだと思っています。頑張るしかないですね。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    大竹直生選手

    ハイランドマスターズは過去に2回出ていますが、両方とも雨で苦戦した思い出しかなく、あまり良いイメージがありません。当時は特に雨のブレーキングが苦手でした。でも、今年は雨でも自信を持って走れているので、その違いを見せたいですね。久万高原ラリーでは悔しい結果になりましたが、原因をしっかり突き止められれば大丈夫だと思っています。しっかり頑張りたいと思います。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    平川真子選手

    ハイランドマスターズには86とヤリスで出場したことがありますが、けっこう泥が出たり、滑りやすいコンディションになる部分がある印象です。久万高原ラリーでも似たような状況で、ハイランドマスターズに向けたセットアップの方向性もチームと話ができているので、久万高原で得た感覚を忘れないうちに、最終戦に向けてしっかり準備していきたいです。

    FIT-EASY Racing
    最上佳樹選手

    去年のハイランドマスターズは雨の中、SS1のスタートからわずか150mでクラッシュしてリタイアするという、すごく悔しい思いをした場所です。ちょっと自信を持ちすぎていた結果でした。クルマを直していただきましたが、2日目も滑りやすい路面で全然タイムが出なかったので、苦手意識があります。今回は、とにかくその悪いイメージを断ち切ることが目標です。過去を払拭するような走りをしたいです。9月のMCCトレーニングでは、ハイスピードなコーナーとかカットが多い道とかが多くて、タイム的にもセッティング的にも、終盤2戦に向けて貴重な経験を積むことができました。

    FIT-EASY Racing
    関あゆみ選手

    ハイランドマスターズに向けて、久万高原ラリーの走りを帰ってからもしっかり見直して、この短時間でペースノートの精度をどうやって高めていくかを監督や山田(啓介)選手と話し合って、成長したいと思います。2週間くらい前から最上(佳樹)選手たちの去年のオンボード映像をもらって、コースの雰囲気や、絶対にクラッシュしちゃいけないポイントなどを繰り返し見ています。9月末に笠置山で行われたMCCトレーニングに参加したのですが、今までの練習とまた違うコースを使わせてもらいました。ペースノート作りの練習にもなり、すごく良かったと思います。

    MATEX-AQTEC RALLY TEAM
    服部紡久選手

    ハイランドマスターズは初めて走るので、今できる準備をしっかりやって臨みたいです。まずは去年の車載映像をすべて見て、コースの雰囲気や、路面がスムーズか荒れているかなどをひと通り調べています。あとは、それを想像しながら普段の練習でペースノートの精度を高めていくしかないですね。今日よりもさらに進歩を続けて、最後にはチャレンジプログラムに合格できたらと思います。9月末の笠置山でのMCCトレーニングで初めてGRヤリスに乗りましたが、コントロール性は少しFFに近いものを感じました。いつもどおり“ブレーキで止めてちゃんと曲げる”というのをきちんとできるようにしたいですね。

    ※2025年10月9日時点の情報です。変更の場合があります。

    #モリゾウチャレンジカップ #モリチャレ

    MORIZO Challenge Cup
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