参戦10年目となるニュル24時間が開幕。
雨の予選1回目を無事に走りきる
世界一過酷なサーキットを舞台に、様々なクルマが24時間を戦い抜く、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(以下ニュル24時間)が開幕。5月26日にフリー走行、予選1回目が行なわれた。
TOYOTA C-HR Racing、LEXUS RC、そしてTOM’Sがオペレーションを行なうLEXUS RC Fの3台は、4月15-17日に行なわれたニュルブルクリンク耐久シリーズ第2戦(VLN2)に参戦後、短い期間で各マシンの問題や改善点をひとつひとつクリアさせてきた。その後、LEXUS RC Fのみ信頼性確認のために、5月14日に行なわれたニュルブルクリンク耐久シリーズ第3戦(VLN3)に参戦を行なっている。
雨の予報は見事に外れ、晴天のドライコンディションのなか、15時45分から行なわれた1時間40分のフリー走行は3台共にマシンチェックのためにコースイン。3台共にドライバー交代を行ないながら走行を続けた。しかし、走行終了後LEXUS RC FとLEXUS RCはトラブルが生じたため、メカニックは予選までの短い時間で対策を行なった。それに対してTOYOTA C-HR Racingはノートラブルで走行。VLN2からのサスペンション改良などが功を奏し、ドライバーは安心感のあるハンドリングと評していた。
予選1回目は20時から23時30分までの3時間半、ニュルブルクリンクではちょうど日没からナイトセッションの中でのアタックとなる。しかし、予選直前に雨が降り始め、時間が経つにつれて雨足は激しくなっていった。3台のマシンはタイヤの選択を見極めながらアタックを続けた。LEXUS RCにはモリゾウ選手もステアリングを握り、1年ぶりとなるニュルとの対話を行なっている。
TOYOTA C-HR Racingは11分6秒233でSP2Tクラス5位。影山正彦選手は「VLN2から改良したセットアップがバッチリ決まっているので、ドライ/ウエット問わずに安心して走れます。明日はドライならアタックしようと思いますが、決勝用の駆動系に交換していますので、無理をせずに決勝中心で考えています。」と語る。
LEXUS RCは11分4秒601でSP3Tクラス7位。TGRドライバーのリーダー的存在の木下隆之選手は「天候に翻弄されてタイヤのチョイスを誤ってしまったので、正直言うと4人の義務周回数をクリアした…と言う状態です。クルマの状態は決して悪くないのですが、まだセットアップまで辿りついてないのも事実です。明日の予選2回目に賭けます。」と語る。
また、LEXUS RC Fは8分37秒386で総合33位で予選1回目を終えた。
予選1回目の結果を元に、マシンのチェックやセットアップの再調整を行ない、5月27日の9時30分から行なわれる予選2回目に挑む。