予選2回目
3台各々の最終調整を行ない決勝に挑む

ニュル24時間レースQualifying Race 2

 ニュルブルクリンク24時間耐久レースも2日目に突入。5月27日は予選2回目が行なわれた。予選は9時30分から11時30分までの2時間。昨日の予選から降り続いた雨は朝方に止み、予選開始時にはグランプリコースはレコードラインが乾くまで回復したものの、ノルドシュライフェの一部はウエット路面の部分が残っており、チームは路面状況が回復するのを待った。

  • 路面状況の回復を待つLEXUS RC F
    路面状況の回復を待つLEXUS RC F
  • コースイン直前のLEXUS RC
    コースイン直前のLEXUS RC

 予選開始から約1時間、LEXUS RCとLEXUS RC Fがコースイン。LEXUS RCは昨日の予選で決まらなかったセットアップに専念。ニュルの路面状況にあわせた車高調整によりドライバーからも「より安心して走れる」とポジティブなコメントも聞かれた。チーフメカニックの高木は「セットアップもいい方向が見つかったので一安心です。昨日気になった熱問題は、今日の気温では問題ありませんでしたが、24時間で何が起こるか解らないので、部品の耐熱性に関し、入念にチェックしたいと思います」と語った。

 LEXUS RC Fはインラップで走行中にトラブルが発生しそのままピットイン。トラブルシュートのために予選2回目のアタックは中止した。TOM’Sの東條エンジニアは、「アクセルを踏んでも吹けなくなってしまいました。ただ、原因はエンジン本体ではなかったので大きな問題にはなりませんでした。それ以外の部分は順調に進んでいます」と、決勝に向けて課題はクリアになっている。

 

  • トラブルシュートのためアタックを中止したLEXUS RC F
    トラブルシュートのためアタックを中止したLEXUS RC F
  • LEXUS RCは、「より安心して走れる」とドライバーからもポジティブなコメント
    LEXUS RCは、「より安心して走れる」とドライバーからもポジティブなコメント

 TOYOTA C-HRはドライ路面ならタイムアタックをする予定だったが、路面状況が完全に良くならないことから予選2回目は走行しなかった。チーフメカニックの大阪は「昨日の予選1回目でドライ/ウエットのセットアップも決まっていたので先日交換した駆動系を温存させるためにも無理をしませんでした。ライバルと比べるとパワー的には厳しいですが、コーナリングスピードはSUVとは思えないほど安定しているので、万全の調整を行なって明日の決勝に備えたいと思います」と決勝を見据えた戦略を語った。

 予選順位はTOYOTA C-HR RacingはSP2Tクラス5位(総合148位)、LEXUS RCはSP3Tクラス4位(総合81位)、LEXUS RC FはSP-PROクラス1位(総合38位)。3台のマシンは、メカニックによる最後の調整、整備が行なわれ、明日15時30分からスタートする24時間の戦いに挑むこととなる。

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