2020年プレスリリース
TOYOTA GAZOO Racing、2020年の活動計画を発表
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、レーシングカンパニーとして、モータースポーツ活動を「もっといいクルマづくり」の根幹に据え、その活動から生まれた商品の開発からGR Garageを中心とした販売拠点の設置まで含めて、一貫してクルマファン層を拡げる活動を推進してきました。
2019年は、ダカールラリー総合優勝を皮切りに、FIA世界耐久選手権(WEC)では、チーム&ドライバーズタイトル獲得とル・マン24時間レース2連覇を達成。FIA世界ラリー選手権(WRC)ではドライバー&コ・ドライバーズタイトルを獲得し、国内のSUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権でのチャンピオン獲得、全日本ラリー選手権でのクラスチャンピオンと、国内外において、「モータースポーツのトヨタ」を印象付けられるような飛躍の年となりました。2020年もこの結果に甘んじることなく、クルマの持つ「夢」や「感動」をより多くの人々にお届けできるよう、国内外の様々なモータースポーツ活動に取り組んでいきます。
WECでは、TS050 HYBRIDでの最後の参戦となる2019-2020年シーズン、ル・マン3連覇を目指します。また、9月から始まる2020-2021年シーズンでは、現在開発中のGRスーパースポーツ(仮称)をベースとしたレーシングカーにてル・マン ハイパーカー(LMH)クラスに参戦予定です(参戦体制は後日発表)。WRCでは、ドライバー&コ・ドライバーの体制を一新。11月には10年ぶりにラリージャパンが愛知県・岐阜県で開催され、参戦を予定しています。SUPER GTでは、スープラが15年ぶりにGT500クラスに帰ってきます。さらに、ドライバー育成では、世界で活躍できる日本人レース&ラリードライバーを育成するため、既存の各プログラムを統合・発展させたTGR-DC(TGRドライバー・チャンレンジ・プログラム)を推進していきます。また、スーパー耐久に参戦するROOKIE Racingに車両を供給し、様々なドライバーが乗るプライベートチームの目を通して得られたノウハウを商品開発にフィードバックしていきます。
商品については、GRシリーズグローバルモデル第2弾として新型車GRヤリスを、東京オートサロン2020で世界初披露しました。GRヤリスは、「トヨタ純正のスポーツカーを取り戻したい」という想いで、マスタードライバーのモリゾウこと社長の豊田章男が、開発初期から自ら評価・テストを行なったクルマです。これまでのWRC参戦で蓄積してきた知見を注ぎ、お客様にスポーツ4WDの楽しさを感じていただけるクルマを目指しました。TGRはこれからも、モータースポーツの知見を商品開発に繋げ、GRシリーズの更なる拡充を目指します。
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東京オートサロン2020で発表したGRヤリス
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GRスープラ GT500(2020年SUPER GT参戦車両)
【活動および支援計画概要】
1) SUPER GT
① GT500クラス
- 2020年から新たにGRスープラGT500を投入します。
- 株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)を通じ、6チーム・6台に支援を行います。
- ドライバーは、昨年全日本F3を戦ったサッシャ・フェネストラズと宮田莉朋が新加入します。
クラス | チーム名 | 車両名 | No. | ドライバー | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|
GT 500 |
TGR チーム ワコーズ ルーキー (TGR TEAM WAKO’S ROOKIE) |
WAKO’S 4CR GR Supra | 14 | 大嶋 和也 (Kazuya Oshima 日本) |
BS |
坪井 翔 (Sho Tsuboi 日本) |
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TGR チーム ウェッズスポーツ バンドウ (TGR TEAM WedsSport BANDOH) |
WedsSport ADVAN GR Supra | 19 | 国本 雄資 (Yuji Kunimoto 日本) |
YH | |
宮田 莉朋 (Ritomo Miyata 日本) |
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TGR チーム エーユー トムス (TGR TEAM au TOM'S) |
au TOM’S GR Supra | 36 | 関口 雄飛 (Yuhi Sekiguchi 日本) |
BS | |
サッシャ・フェネストラズ (Sacha Fenestraz フランス) |
|||||
TGR チーム キーパー トムス (TGR TEAM KeePer TOM'S) |
KeePer TOM'S GR Supra | 37 | 平川 亮 (Ryo Hirakawa 日本) |
BS | |
ニック・キャシディ (Nick Cassidy ニュージーランド) |
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TGR チーム ゼント セルモ (TGR TEAM ZENT CERUMO) |
ZENT GR Supra | 38 | 立川 祐路 (Yuji Tachikawa 日本) |
BS | |
石浦 宏明 (Hiroaki Ishiura 日本) |
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TGR チーム サード (TGR TEAM SARD) |
DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 39 | ヘイキ・コバライネン (Heikki Kovalainen フィンランド) |
BS | |
中山 雄一 (Yuichi Nakayama 日本) |
- タイヤ=BS:ブリヂストン、YH:横浜ゴム
② GT300クラス
- GT300クラスには、トヨタプリウスPHV2台、GRスープラ1台とLEXUS RC F GT3 4台が参戦します。
クラス | チーム名 | 車両名 | No. | ドライバー | タイヤ |
---|---|---|---|---|---|
GT 300 |
エー・ピー・アール (apr) |
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 30 | 永井 宏明 (Hiroaki Nagai 日本) |
YH |
織戸 学 (Manabu Orido 日本) |
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31 | 嵯峨 宏紀 (Koki Saga 日本) |
BS | |||
中山 友貴 (Yuki Nakayama 日本) |
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埼玉トヨペット グリーンブレイブ (Saitama Toyopet Green Brave) |
埼玉トヨペットGB GR Supra GT | 52 | 吉田 広樹 (Hiroki Yoshida 日本) |
BS | |
川合 孝太 (Kohta Kawaai 日本) |
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パンサー アット チーム タイランド (Panther arto Team Thailand) |
arto RC F GT3 | 35 | 未定 | YH | |
未定 | |||||
エルエム コルサ (LM corsa) |
SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 60 | 吉本 大樹 (Hiroki Yoshimoto 日本) |
MI | |
河野 駿佑 (Shunsuke Kohno 日本) |
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ケーチューンズ レーシング (K-tunes Racing) |
K-tunes RC F GT3 | 96 | 新田 守男 (Morio Nitta 日本) |
DL | |
阪口 晴南 (Sena Sakaguchi 日本) |
|||||
マックス レーシング (Max Racing) |
たかのこの湯 RC F GT3 | 244 | 久保 凜太郎 (Rintaro Kubo 日本) |
YH | |
三宅 淳詞 (Atsushi Miyake 日本) |
- タイヤ=BS:ブリヂストン、YH:横浜ゴム、MI:ミシュラン、DL:ダンロップ
2) 全日本スーパーフォーミュラ選手権
- TRD(Toyota Racing Development)より、直列4気筒2リッター直噴ガソリンターボエンジン(Biz-01F)を6チーム11台に供給します。
- ドライバーは、サッシャ・フェネストラズが新加入します。
- タイヤは、横浜ゴム製のワンメイク。
チーム名 | No. | ドライバー |
---|---|---|
コンドー レーシング (KONDO RACING) |
3 | 山下 健太(Kenta Yamashita 日本) |
4 | サッシャ・フェネストラズ(Sacha Fenestraz フランス) | |
カロッツェリア チーム ケーシーエムジー (carrozzeria Team KCMG) |
7 | 小林 可夢偉(Kamui Kobayashi 日本) |
18 | 国本 雄資(Yuji Kunimoto 日本) | |
イトウチュウエネクス チーム インパル (ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) |
19 | 関口 雄飛(Yuhi Sekiguchi 日本) |
20 | 平川 亮(Ryo Hirakawa 日本) | |
バンテリン チーム トムス (VANTELIN TEAM TOM’S) |
36 | 中嶋 一貴(Kazuki Nakajima 日本) |
1 | 未定 | |
ルーキー レーシング (ROOKIE Racing) |
14 | 大嶋 和也(Kazuya Oshima 日本) |
ジェームス ピーエムユー セルモインギング (JMS P.MU/CERUMO・INGING) |
38 | 石浦 宏明(Hiroaki Ishiura 日本) |
39 | 坪井 翔(Sho Tsuboi 日本) |
3) 全日本ラリー選手権
- 国内最高峰の「全日本ラリー選手権」に2020年も引き続き参戦し、「もっといいクルマづくり」に向けて人とクルマを鍛えていきます。
- トヨタ社員がエンジニアおよびメカニックとして、車両製作からラリー参戦まで一貫して行います。
チーム名 | 参戦車両 | ドライバー/コ・ドライバー | エンジニア・メカニック |
---|---|---|---|
TOYOTA GAZOO Racing | TGR Vitz GRMN Rally | 眞貝 知志(Tomoyuki Shinkai) /安藤 裕一(Yuichi Ando) |
トヨタ社員 |
4) e-Motorsports
- 2019年は、「FIA GTチャンピオンシップ」を支援すると同時にGRスープラのワンメイクレースである「GR Supra GT Cup」を開催しました。また、「FIA GTチャンピオンシップ」ではマニュファクチャラーシリーズでチームTOYOTAが優勝しました。
- 2020年も「FIA GTチャンピオンシップ」のオフィシャルパートナーを継続し、「GR Supra GT Cup」も昨年にひき続き開催予定です。詳細は後日発表します。
5) カスタマーモータースポーツ
① LEXUS RC F GT3
- LEXUS GAZOO Racingは、LEXUS RC F GT3のグローバル販売やカスタマーサポートを通して、世界中のお客様にGT3レースを楽しんでいただきます。また、レースを通して得られた技術を市販車へフィードバックすることで商品力強化に努めます。
- 2020年も世界各国で開催されるレースにRC F GT3が出場します。
地域 | シリーズ名 | クラス | チーム名 | 台数 |
---|---|---|---|---|
米国 | IMSA WeatherTech SportsCar Championship | GTD | エイム バッサー サリバン (AIM VASSER SULLIVAN) |
2 |
欧州 | GT World Challenge Europe | GT3 | テック ワン レーシング (Tech 1 Racing) |
1 |
日本 | SUPER GT | GT300 | 1) SUPER GT ②GT300クラスに記載 | 4 |
スーパー耐久 | ST-X | エー・ピー・アール (apr) |
1 | |
アジア | Thailand Super Series | GT3 | トヨタ チーム タイランド (Toyota Team Thailand) |
1 |
② GRスープラ GT4
- GRスープラGT4は、市販のGRスープラをベースに開発されたレース専用車です。
- 2020年3月から欧州で販売を開始し、8月から北米、10月から日本・アジアと順次販売地域を拡大していきます。
- 2020年欧州では下記のレースに参戦する予定です。
2020年GRスープラGT4参戦予定レース(欧州) |
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GT4 European Series、GT4 France、Nürburgring Endurance Series、ADAC GT Masters、British GT Championship など |
6) ドライバー育成
- これまで国内外のレースやラリーで活躍できる日本人ドライバーを育成するためにTGRラリーチャレンジプログラム、WECチャレンジプログラム、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)、フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)を実施してきました。
- 2020年より、これらの活動をTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC:TGR Driver Challenge program)に統合し、若手レースならびにラリードライバーの育成を進めていきます。
- とりわけラリーに於いては、WRCチャレンジプログラムで活動中の勝田貴元に続く若手ラリードライバー育成のため、ラリーにおけるTGR-DC育成ドライバーの枠を新設し、FIA-F4に参戦するスカラーシップドライバーや国内ラリーに参戦する若手ドライバーから選出することを今後検討していきます。
TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR Driver Challenge program、TGR-DC) | ||||||||
TGR WECチャレンジプログラム | TGR WRCチャレンジプログラム | |||||||
⇧ | ⇧ | |||||||
TGR-DC育成ドライバー(レース) | TGR-DC育成ドライバー(ラリー) | |||||||
⇧ | ⇧ | ⇧ | ||||||
FIA-F4 + ダート・スノー走行トレーニング | 国内ラリー | |||||||
⇧ | ||||||||
TGR-DCレーシングスクール | ||||||||
① TGR WRCチャレンジプログラム
- 2015年より開始したTGRラリーチャレンジプログラムは、WRCで活躍できる若手ラリードライバーの育成を目的とし、2020年からはTGR WRCチャレンジプログラムへ名称を変更します。
- 2020年は、勝田貴元がヤリスWRCでWRCの欧州7戦と母国である日本の計8戦に参戦します。
ドライバー | コ・ドライバー |
---|---|
勝田 貴元(Takamoto Katsuta 日本) | ダニエル・バリット(Daniel Barritt イギリス) |
② TGR WECチャレンジプログラム
- WECのLMP1クラスで活躍できる若手ドライバーの育成を目的とし、2019年7月から開始したプログラム。
- WEC2019-2020年シーズンは、山下健太がHigh Class RacingからLMP2クラスに参戦しています。
ドライバー | カテゴリー | チーム |
---|---|---|
山下 健太(Kenta Yamashita 日本) | WEC LMP2クラス | High Class Racing(デンマーク) |
③ TGR-DC 育成ドライバー
- 国内外のトップカテゴリーで活躍できるレーシングドライバー、ラリードライバーの育成を目的としたプログラム。
- 従来のトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)名称を、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)に変更するとともに、今後ラリードライバー育成プログラムを追加する予定。
- 才能ある人材を発掘し、それぞれが実力に応じてステップアップできるシステムを展開。
- 宮田莉朋がSUPER GT GT500クラスにステップアップします。
ドライバー | カテゴリー | チーム名 | 昨年の戦績 |
---|---|---|---|
坪井 翔 (Sho Tsuboi) |
SUPER GT(GT500) | TGR チーム ワコーズ ルーキー (TGR TEAM WAKO’S ROOKIE) |
・SUPER GT GT500 《シリーズ11位》 ・スーパーフォーミュラ 《シリーズ12位》 |
全日本スーパーフォーミュラ選手権 | ジェームス ピーエムユー セルモインギング (JMS P.MU/CERUMO・INGING) |
||
宮田 莉朋 (Ritomo Miyata) |
SUPER GT(GT500) | TGR チーム ウェッズスポーツ バンドウ (TGR TEAM WedsSport BANDOH) |
・全日本F3選手権 《シリーズ2位》 ・SUPER GT GT300 《シリーズ12位》 |
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 | カローラチュウキョウ クオ チーム トムス (カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
||
小高 一斗 (Kazuto Kotaka) |
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 | カローラチュウキョウ クオ チーム トムス (カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
・全日本F3選手権 《シリーズ5位》 |
SUPER GT(GT300) | アドヴィックス ムータ レーシング インギング (ADVICS muta Racing INGING) |
- (ドライバーの国籍は全て日本)
ドライバー | カテゴリー |
---|---|
中嶋 一貴 (Kazuki Nakajima) |
FIA世界耐久選手権(WEC) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 |
小林 可夢偉 (Kamui Kobayashi) |
FIA世界耐久選手権(WEC) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 |
石浦 宏明 (Hiroaki Ishiura) |
SUPER GT(GT500) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 ニュルブルクリンク24時間耐久レース |
大嶋 和也 (Kazuya Oshima) |
SUPER GT(GT500) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 ニュルブルクリンク24時間耐久レース |
国本 雄資 (Yuji Kunimoto) |
SUPER GT(GT500) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 |
平川 亮 (Ryo Hirakawa) |
SUPER GT(GT500) 全日本スーパーフォーミュラ選手権 |
中山 雄一 (Yuichi Nakayama) |
SUPER GT(GT500) |
山下 健太 (Kenta Yamashita) |
FIA世界耐久選手権(WEC) LMP2クラス 全日本スーパーフォーミュラ選手権 |
- (ドライバーの国籍は全て日本)
④ TGR-DCレーシングスクール(TGR-DC Racing School)
- 国内外のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバー、ラリードライバーの発掘・育成と正しいドライビング教育によるモータースポーツ底辺の健全な拡大を目的に実施。
- 従来のフォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)の名称を変更します。
- 本コース受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対し次年度以降のレース参戦の支援やダート・スノー走行トレーニングを行っていく予定です。2020年の実施日程は未定。
⑤ 国内FIA-F4選手権
- エントリークラス フォーミュラ・カテゴリーとして開催される国内FIA-F4選手権シリーズに参戦する若手ドライバーを支援します。
- 6大会14戦開催予定。
7) 5大陸走破プロジェクト
- 2014年に「豪州走破プロジェクト」からスタートした5大陸走破プロジェクトは、TGRの傘の下、世界中のお客様が走る多種多様な道を従業員自らが走行し、その体験を通じてテストコースでは得られない「もっといいクルマづくり」と、それを支える「人づくり」に取り 組む活動です。
- 2019-2020年には5大陸目のアジアに舞台を移し、2019年2~3月には中東GCCの6か国※1、9~11月にはインド・東南アジアを走りました。
- 2020年も活動を継続し、中国、東アジア、そして最終ゴールの日本に向かいます。
- ※1:サウジアラビア、クウェート、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、オマーン
年 | 大陸 | 距離 | 日数 | 特徴 |
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2014 | オーストラリア | 20,000km | 72日間 | 世界の様々な道が凝縮されていると言われる砂漠や悪路などの過酷な道を走破 |
2015 | 北米(アメリカ) | 28,000km | 109日間 | 夏季と冬季に分け、デスバレーなどの酷暑地や、アラスカ・カナダの寒冷地の厳しい環境下を走破 |
2016 | 南米(アメリカ) | 20,000km | 84日間 | 熱帯の泥濘路や、標高5,640mの高地山岳路、砂丘などを走破 |
2017 | ヨーロッパ | 21,000km | 85日間 | 自動車発祥の地で欧州車と比較し、走行データの収集・分析を強化。夏季と冬季に分け、高速道路、長距離移動での走破 |
2018 | アフリカ | 10,600km | 49日間 | 一般生活道路に加え、未舗装路、高地山岳路、サファリ、砂漠などのアフリカ特有の道 |
2019 | アジア(中東) | 3,500km | 20日間 | 「命を運ぶ為」ランドクルーザーやハイラックスの基本性能が一番大切になる果てしなく続く内陸の砂漠、涸れ川、3000m超えのサウジアラビアの高地など |
アジア(インド・東南アジア) | 8,600km | 51日間 | ポットホールで荒れた舗装路、自由に横切る人や動物、逆走するバイク、激しい渋滞などの高い集中力と冷静な対応力、周囲のトラフィックとの阿吽のコミュニケーションが要求される環境 |
<以降項目は既に発表済みです>
8) FIA世界ラリー選手権(WRC)
-
トミ・マキネンチーム代表のもと、参戦車両はフィンランドを拠点に開発されたヤリスWRC。
搭載するエンジンはトヨタモータースポーツ有限会社(TOYOTA Motorsport GmbH:TMG)にて開発した1.6L直噴ターボエンジンGI4A。
チーム名 | TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team: WRT) |
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チーム総代表 | 豊田 章男 |
チーム代表 | トミ・マキネン(Tommi Mӓkinen フィンランド) |
車両 | Yaris WRC(全長 4,085mm; 全幅 1,875mm) |
エンジン | GI4A(1.6L直噴ターボ 最高出力380馬力以上) |
タイヤ | ミシュラン製 |
No. | ドライバー/コ・ドライバー | |
---|---|---|
17 | ドライバー | セバスチャン・オジエ(Sébastien Ogier フランス) |
コ・ドライバー | ジュリアン・イングラシア(Julien Ingrassia フランス) | |
33 | ドライバー | エルフィン・エバンス(Elfyn Evans イギリス) |
コ・ドライバー | スコット・マーティン(Scott Martin イギリス) | |
69 | ドライバー | カッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanperä フィンランド) |
コ・ドライバー | ヨンネ・ハルットゥネン(Jonne Halttunen フィンランド) |
9) FIA世界耐久選手権(WEC)
- 2019-2020年シーズンは、2019年9月の第1戦シルバーストーン4時間レースから始まり、2020年6月13・14日の第8戦ル・マン24時間レースが最終戦となります。
- TGRは、TMGを本拠に、2台のTS050 HYBRIDで参戦中です。
- タイヤはミシュラン製を使用しています。
- 2020-2021年シーズンは、市販に向けて開発中のGRスーパースポーツ(仮称)をベースとしたレーシングカーでル・マン ハイパーカー(LMH)クラスに参戦します。2020年9月5日の英国シルバーストーンで開幕し、2021年6月12・13日のル・マン24時間レースが最終戦になります。
- 2020-2021年シーズンのチーム体制については後日発表します。
チーム名 | 車両 | No. | ドライバー |
---|---|---|---|
TOYOTA GAZOO Racing | TS050 HYBRID | 7 | マイク・コンウェイ(Mike Conway イギリス) |
小林 可夢偉(Kamui Kobayashi 日本) | |||
ホセ・マリア・ロペス(José María López アルゼンチン) | |||
8 | セバスチャン・ブエミ(Sébastien Buemi スイス) | ||
中嶋 一貴(Kazuki Nakajima 日本) | |||
ブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley ニュージーランド) |
10) ニュルブルクリンク24時間耐久レース
- ニュルブルクリンク24時間耐久レースは、TGRの 「もっといいクルマづくり」の原点であり、14年目の参戦となる2020年も、ニュルへの挑戦を通じて人とクルマを鍛え、市販車開発につながる活動を追求していきます。
- 第48回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(正式名称48. ADAC TOTAL 24h-Rennen)は、2020年5月23日(土)~24日(日)に決勝レースが開催されます。
- 本年は、3年目となるLEXUS LCで参戦します。新開発のV8ツインターボエンジンなど、将来のスポーツカーなどの市販車に活かすための技術を先行投入し、「もっといいクルマづくり」を追求します。
チーム名 | TOYOTA GAZOO Racing | |
---|---|---|
参戦車両/クラス | LEXUS LC (予定:SP-PROクラス) | |
主な仕様 | エンジン | V8ツインターボエンジン(新開発) |
タイヤ | ブリヂストン | |
ドライバー | 石浦 宏明(Hiroaki Ishiura 日本) | |
佐々木 雅弘(Masahiro Sasaki 日本) | ||
大嶋 和也(Kazuya Oshima 日本) | ||
蒲生 尚弥(Naoya Gamo 日本) |
11) ダカールラリー
- 2020年1月にサウジアラビアを舞台に戦われたダカールラリー2020に、ワークスチームとしてラリーレイド仕様のハイラックス4台体制で参戦しました。
チーム名 | 車両 | ドライバー/コ・ドライバー | 総合順位 | |
---|---|---|---|---|
TOYOTA GAZOO Racing |
300 号車 |
ドライバー | ナッサー・アル-アティア(Nasser Al-Attiyah カタール) | 2位 |
コ・ドライバー | マシュー・ボーメル(Mathieu Baumel フランス) | |||
304 号車 |
ドライバー | ジニエル・ド・ヴィリエール(Giniel de Villiers南アフリカ) | 5位 | |
コ・ドライバー | アレックス・ハロ(Alex Haro スペイン) | |||
307 号車 |
ドライバー | ベルンハルト・テン・ブリンク(Bernhard ten Brinke オランダ) | 7位 | |
コ・ドライバー | トム・コルソール(Tom Colsoul ベルギー) | |||
310 号車 |
ドライバー | フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso スペイン) | 13位 | |
コ・ドライバー | マルク・コマ(Marc Coma スペイン) |
- トヨタ ランドクルーザー200で参戦するトヨタ車体株式会社のラリーチームであるチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)を支援しています。
- 2020年は市販車部門において7連覇を達成しました。
- 日野自動車株式会社の日野チームスガワラがトラック部門(排気量10リットル未満クラス)にて11連覇を果たしました。
チーム名 | 車両 | ドライバー/コ・ドライバー | 市販車 部門*1 順位 |
ディーゼル クラス*2 順位 |
総合 順位 |
|
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チーム ランドクルーザー・ トヨタオートボデー |
ゼッケン 326 |
ドライバー | クリスチャン・ラヴィエル (Christian Lavieille フランス) |
1位 | 1位 | 29位 |
コ・ドライバー | ジャン・ピエール・ギャルサン (Jean Pierre Garcin フランス) |
|||||
ゼッケン 338 |
ドライバー | 三浦 昂(Akira Miura 日本)*3 | 2位 | 2位 | 33位 | |
コ・ドライバー | ローラン・リシトロイシター (Laurent Lichtleuchter フランス) |
- *1 ガソリンクラスとディーゼルクラスを合わせたカテゴリー
- *2 TLCは、市販車部門ディーゼルクラスに参戦
- *3 トヨタ車体(株)社員ドライバー
チーム名 | 車両 | ドライバー/コ・ドライバー | トラック部門 (排気量10L未満クラス) |
|
---|---|---|---|---|
日野 チームスガワラ |
ゼッケン 512 |
ドライバー | 菅原 照仁(Teruhito Sugawara 日本) | 1位 |
コ・ドライバー | 染宮 弘和(Hirokazu Somemiya 日本) | |||
コ・ドライバー | 望月 裕司(Yuji Mochizuki 日本) | |||
ゼッケン 519 |
ドライバー | 塙 郁夫(Ikuo Hanawa 日本) | リタイヤ | |
コ・ドライバー | 塙 雄大(Yudai Hanawa 日本) | |||
コ・ドライバー | 毛塚 麻由美(Mayumi Kezuka 日本) |
12) スーパー耐久
- スーパー耐久に参戦するROOKIE Racingに、GR YARIS, GR Supraを供給します。
- ROOKIE Racingはプライベートチームとして、トヨタのマスタードライバーであるモリゾウをはじめ、レーサー、ラリースト、評価ドライバー、ジェントルマンといったさまざまなドライバーが2台をドライブし、それぞれの目線で「もっといいクルマづくり」に向けたフィードバックをしていきます。
チーム名 | 車両名 |
---|---|
ROOKIE RACING | ROOKIE RACING GR YARIS |
ROOKIE RACING GR Supra |
Aドライバー | GR Supra | 蒲生 尚弥(Naoya Gamo 日本) |
---|---|---|
GR YARIS | 井口 卓人(Takuto Iguchi 日本) | |
登録ドライバー | ※様々なドライバー目線の技と心でクルマづくりを行うため、Aドライバー以外は、敢えて車両を固定しない。 | モリゾウ、小倉康宏、佐々木雅弘、豊田大輔、勝田範彦、石浦宏明、大嶋和也、河野駿佑、矢吹久 |
13) 参加型モータースポーツ
- 「クルマを操る」「クルマで走りを楽しむ」といったクルマ本来の魅力を楽しんでいただく場を、全国の地域やサーキット等と連携し提供。レース、ラリー両方の分野で参加型モータースポーツへの挑戦を目指す方々に向けた支援を充実させます。
① TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race
- 主管:トヨタカーズ・レース・アソシエイション(T.R.A.)
- 2013年にスタートした86/BRZ Raceは、TOYOTA86「86Racing」とSUBARU BRZ「RA Racing」だけで競うワンメイクレース。2015年より“プロフェッショナルシリーズ”と“クラブマンシリーズ”の2シリーズ制を導入しています。“プロフェッショナルシリーズ”は、スーパーGTやスーパーフォーミュラに参戦経験のあるプロドライバーも多数参加しています。“クラブマンシリーズ”は、プロ認定ドライバーは参加出来ず、アマチュアドライバーのみで腕を競い合います。2020年シリーズも全国7サーキットを舞台に、全8戦が開催されます。
② TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race
- 主管:トヨタカーズ・レース・アソシエイション(T.R.A.)
- Netz Cup Vitz Raceは、ヴィッツ「RS Racing」及びヴィッツ「GR SPORTS “Racing” Package」と、国内Aライセンスがあれば誰でも参加することができるアマチュアレース。2000年にスタートし、2019年には開催20周年を迎えました。全国主要7サーキットで開催され、参加者の半数がビギナーレーサーで女性も多く参加しています。2020年シリーズも全国7サーキットを舞台に、5つのシリーズで全17戦と特別戦が開催されます。
③ TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ
- 主管:TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ事務局
-
TGRラリーチャレンジは、手軽にエントリーできる日曜開催のワンデイラリーをコンセプトに、国内ラリーの入門編として、日本全国で開催しています。
国内Bライセンスをお持ちの方であればどなたでもエントリー可能で、86だけでなく、ヴィッツ、アクア、新型車のヤリスや、コペン、ハイブリッド車やAT車でも参加できることが魅力となっています。
④ TOYOTA GAZOO Racing Driving Experience
- クルマの「走る」、「曲がる」、「止まる」の基本操作から、よりハイレベルで実戦的なドライビングテクニックまで、自分のレベルに合わせてレッスンを受けることができる、走行イベントです。
- MEGA WEBで運転の基本操作が学べる「PROGRAM1」、全国各地のサーキットでスポーツ走行初心者向けの「PROGRAM2」と、スポーツ走行経験者を対象とした「PROGRAM3」を開催いたします。また、「Netz Cup Vitz Race」及び「86/BRZ Race」への参戦を見据えたより実践的な「PROGRAM4」やサーキットとは異なるフィールドで、クルマの楽しさを体験頂ける「SPECIAL PROGRAM」も開催いたします。
14) GRシリーズ・GR Garage
・GRシリーズ
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GR LINEUP
世界中のモータースポーツに参戦するTGRが極限で培った技術と情熱を惜しみなく注ぐスポーツカーブランド、GR。- [ご参考]GRシリーズ車両 https://toyotagazooracing.com/jp/carlineup/
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GR PARTS
GRの世界観を自分好みに楽しむために生まれたカスタムパーツです。ドレスアップや性能(空力、ボディ剛性など)の向上に寄与するパーツ、さらにはスポーツ走行を記録できるレコーダー、オイルやボディコート剤まで幅広いラインアップを揃えています。- [ご参考]GR PARTS https://toyotagazooracing.com/jp/gr/grparts/
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GR Heritage Parts Project
「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というお客様の想いを実現するため、TGRがサプライヤーの協力のもと、補給部品を復刻・再販売するプロジェクトです。- [ご参考]GR Heritage Parts https://toyotagazooracing.com/jp/gr/heritage/
・GR Garage
GRシリーズの投入に合わせ、スポーツカーやモータースポーツを軸に、幅広いお客様にクルマの楽しさを広めることを狙いとしたTGRの地域拠点です。
「GRコンサルタント」と呼ばれる専任スタッフが常時在籍し、クルマ好きなお客様と共に語り、楽しむ場を提供します。86やGRシリーズの試乗車を常設、また、カスタマイズパーツやTGRコレクション等のアイテム販売、様々なイベント、アクティビティを用意し、子どもから大人までクルマを楽しんでいただく場づくりをします。※
クルマファンが集い、語らい、一緒になってクルマを楽しむ、「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」を目指し、地域のクルマファンが楽しめる活動を実施する販売店とともに、2020年3月末までにGR Garage54店舗開店となる予定です。
- ※:GR Garageのお店や活動内容は販売店によって異なります。詳しくはお近くのGR Garageまでお問い合わせください。
- [ご参考]GR Garage一覧 https://toyota.jp/gr/garage/
15) クルマ好き・クルマファンとの交流の場づくり
- クルマ好き同士や、モータースポーツファンがクルマの夢や希望、楽しさについて語り合う場所や機会を広げる取り組みを推進します。
① モースポフェス2020 SUZUKA
- 日本におけるモビリティ・モータースポーツ文化の根付き・発展・憧れ・盛り上げを目的としたイベント「モースポフェス2020 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」に2020年も参加します。本田技研工業株式会社、株式会社モビリティランド、トヨタ自動車の3社が共催し、メーカー、ジャンルの垣根を越えて、オールジャパンでモータースポーツを盛り上げていきます。
2020年は、3月7日(土)・8日(日)に、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催する予定です。
② 「TOYOTA GAZOO Racing PARK」
- モータースポーツの魅力を取り入れた体験コンテンツを取りそろえ、子供から大人まで、クルマやモータースポーツを楽しむことができる地域密着型のイベントです。
クルマファンの裾野拡大を目指し、地域に根差したイベントとして、全国各地で実施予定です。
③ 国内カスタマイズカーショーへのTOYOTA GAZOO Racingブース出展
- 毎年1~2月開催の東京オートサロン・大阪オートメッセに、TGRブースを出展し、クルマ好き・クルマファンとの交流を図るとともに、お客様の声を商品企画に反映します。