Round6
ラリーチャレンジ 2016年 第6戦 高岡
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第6戦 高岡 レポート

高岡市内に73台のラリーカーが集結!
今シーズン最多規模の大観衆が見守る中、
僅差の白熱SSアタック!

リエゾン(移動区間)では、路面電車とラリーカーが同じ光景におさまる場所も。高岡ラウンドの名物シーンといえる。
リエゾン(移動区間)では、路面電車とラリーカーが同じ光景におさまる場所も。高岡ラウンドの名物シーンといえる。

 6月19日、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ 第6戦となる高岡ラウンドが開催された。高岡で3年目の開催となる本戦は、昨年の67台を大きく上回り、規定台数の75台に迫る74台ものエントリーを集め、出走台数73台の大盛況。また会場では、ラリーカーやオフロードカーの同乗走行やカート体験など、子供から大人までクルマを楽しめるイベント"TOYOTA GAZOO Racing PARK(以下TGRP)"が同時開催され、朝から多くのクルマファンが集結した。高岡市役所前で10時から行われたセレモニアルスタートにも多くのギャラリーが訪れ、スタートしていく色鮮やかなラリーカーに声援を送った。

リエゾン(移動区間)では、路面電車とラリーカーが同じ光景におさまる場所も。高岡ラウンドの名物シーンといえる。
リエゾン(移動区間)では、路面電車とラリーカーが同じ光景におさまる場所も。高岡ラウンドの名物シーンといえる。
  • TGRPでは、カート体験を実施。お父さん、お母さんの歓声を受けて走りを披露する楽しいひと時。
    TGRPでは、カート体験を実施。お父さん、お母さんの歓声を受けて走りを披露する楽しいひと時。
  • 高岡市役所前でのセレモニアルスタートにも多くの方が集まり、スタートする選手にエールを送った。
    高岡市役所前でのセレモニアルスタートにも多くの方が集まり、スタートする選手にエールを送った。
入場無料のギャラリーステージでは多くの観客がラリーを観戦。砂埃舞う熱戦を見守った。
入場無料のギャラリーステージでは多くの観客がラリーを観戦。砂埃舞う熱戦を見守った。
C-0クラス3位のAINE・増川組にとっては地元開催。ご友人、職場の仲間の多くの声援に、さらに熱い走りを披露。
C-0クラス3位のAINA・増川組にとっては地元開催。ご友人、職場の仲間の多くの声援に、さらに熱い走りを披露。

 高岡市内の3つのコースをSS(スペシャルステージ)として競う本戦。ターマック(舗装路)コースは、前半と後半セクションで全く違う表情のコースとなる三千坊SSと、リズミカルな上りながら路面の変化に注意が必要な万葉SS。グラベル(未舗装路)コースは、TGRP開催会場横の砂利の敷地に設置されたパイロンコースの伏木SS。いずれのコースも、一筋縄では行かないステージとなった。
 多くのエントリーを集め各クラスとも接戦模様となったが、86エキスパートのE-2クラスもまた一際、熱い戦いが展開された。前戦、第5戦 北海道・陸別ラウンドで優勝し勢いにのる小倉・高田組と、今年C-3クラスからステップアップし絶好調の種治・天野組の攻防が繰り広げられた序盤であったが、昼頃から降りだした雨に加え、狭い林道コースが得意な山口・坂田組がSS4で小倉・高田組、種治・天野組を猛追の末、逆転に成功。一年半ぶりの嬉しい優勝を飾った。
 トヨタ車限定のエキスパートクラスであるE-3クラスには、全日本クラスのラリーやダートトライアルで優勝経験のある強豪選手が多数エントリーし注目を集めた。ダートトライアルの世界から転身し今年のラリーチャレンジの台風の目となっている山本選手。昨年の高岡ラウンドウィナーで、今年、全日本ラリー選手権でも山本選手と争う鎌野選手。そして、山本選手と同じくダートトライアルの世界でチャンピオン獲得経験のある三枝選手が序盤から激しいバトルを繰り広げることとなったが、グラベル路面だけでなくターマック路面でも速さと強さを見せ始めた山本・安藤組が見事に勝利した。
 7台ものエントリーとなったC-0アクアクラスもまた1位はコンマ数秒以内の接戦となったが、地元富山の島野・篠原組が優勝を飾った。

入場無料のギャラリーステージでは多くの観客がラリーを観戦。砂埃舞う熱戦を見守った。
入場無料のギャラリーステージでは多くの観客がラリーを観戦。砂埃舞う熱戦を見守った。
C-0クラス3位のAINE・増川組にとっては地元開催。ご友人、職場の仲間の多くの声援に、さらに熱い走りを披露。
C-0クラス3位のAINA・増川組にとっては地元開催。ご友人、職場の仲間の多くの声援に、さらに熱い走りを披露。
  • C-3クラスは長崎・鈴木久美と吉谷・岡村組の熾烈な争い。勝敗を分けたその差は0.3秒差だった。
    C-3クラスは長崎・鈴木久美と吉谷・岡村組の熾烈な争い。勝敗を分けたその差は0.3秒差だった。
  • 激戦を終えたラリーカーが高岡市役所に集結。激闘を称えあった。
    激戦を終えたラリーカーが高岡市役所に集結。激闘を称えあった。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 高岡

  • 主催

    エースナビゲーター&ドライバーズ(AND)

    〒939-1542
    富山県南砺市梅ヶ島250

  • 開催日

    2016年6月19日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    高岡市役所

  • サービスパーク

    高岡市役所駐車場

  • ゴール会場

    高岡市役所

  • セクション数/SS本数

    2/6本

  • SSトータル距離/総走行距離

    12km/90km

  • 参加台数

    74台
    C-0 7台/C-1 8台/C-2 16台/C-3 11台
    E-1 11台/E-2 10台/E-3 10台/OPEN 1台

  • 出走台数/完走台数

    73台/66台

PICK UP! 和気あいあいでラリーを楽しむ仲間の絆 C-1クラス

スタート前の短い時間でドライブシャフト交換を終わらせ無事出走したTAKE選手。見事C-1クラス優勝を飾った。
スタート前の短い時間でドライブシャフト交換を終わらせ無事出走したTAKE選手。見事C-1クラス優勝を飾った。

 初代ヴィッツのC-1クラスには8台がエントリー。ラリーチャレンジの前身となるTRDヴィッツチャレンジプレシリーズから10年以上エントリーし続けている小林・小林組や、安価でヴィッツを手に入れ、ラリーの世界に足を踏み入れる若い選手達。ラリー入門の場として良質な環境ができているC-1クラスは、選手同士にもアットホームな空気が流れる。今回は、レキ(競技開始前のコースの下見)中にドライブシャフトを破損してしまったTAKE選手のもとに参加者同士が集まり、スタートのタイムリミット内で交換作業を協力しあう姿が印象的だった。今年がワンメイククラス最後の年となるC-1クラス。2016シーズンの1/3を終え、いよいよ佳境を迎える中盤へ向け、さらなる盛り上がりに期待したい。

スタート前の短い時間でドライブシャフト交換を終わらせ無事出走したTAKE選手。見事C-1クラス優勝を飾った。
スタート前の短い時間でドライブシャフト交換を終わらせ無事出走したTAKE選手。見事C-1クラス優勝を飾った。

 次戦は26日、西シリーズ安芸高田ラウンド。日本屈指の本格ダートコースを利用した砂埃舞う迫力のバトルが見逃せない期待のラウンドとなる。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 山口 忍/坂田 智子/トヨタ 86
2 種治 芳尚/天野 沙貴/トヨタ 86
3 小倉 康宏/高田 高志/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 山本 悠太/安藤 裕一/トヨタ 86
2 鎌野 賢志/蔭山 恵/トヨタ 86
3 三枝 光博/美馬 純一/トヨタ 86

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 野村 長/瀬戸 宏幸/トヨタ ヴィッツ
2 松木 秀樹/桜井 克之/トヨタ ヴィッツ
3 西能 徹/山村 浩三/トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 長崎 雅志/鈴木 敬一/トヨタ 86
2 吉谷 基伸/岡村 英莉/トヨタ 86
3 本石 渉/牧 昴輔/トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小池 篤史/本木 伸幸/トヨタ ヴィッツ
2 大仲 敦/長尾 弘樹/トヨタ ヴィッツ
3 深津 勇人/栗山 尚広/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 TAKE/渡部 弘樹/トヨタ ヴィッツ
2 小林 直広/小林 紀子/トヨタ ヴィッツ
3 福島 康宏/三井 沙恵/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 島野 快/篠原 弘幸/トヨタ アクア
2 竹中 淳/小澤 友皓/トヨタ アクア
3 AINA/増川 智/トヨタ アクア

オープン

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 豊蔵 誠司/早川 和樹/スバル インプレッサ