Round7
ラリーチャレンジ 2016年 第7戦 安芸高田
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第7戦  安芸高田 レポート

激しい砂埃を巻き上げ“名門コース”を疾走!
晴天のもと、本格ダートコースの熱戦に
選手も観客も興奮の一日

 6月26日、広島県安芸高田市を舞台とし、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ安芸高田ラウンドが行われた。数日前から降り続ける雨の影響が心配されたが、当日は梅雨の晴れ間の晴天に恵まれ、絶好のラリー日和となり、20台がエントリー。サービスパークとなるテクニックステージタカタには早朝から多くの観客が訪れ、ラリーカーの迫力と選手との交流を楽しんでいた。
 セレモニアルスタートは、市内の総合ショッピング施設「ゆめタウン吉田店」の駐車場に移動して行われ、集まったラリーファンや、偶然立ち寄ったご家族連れなどが温かい声援を送った。

  • ステアリングを握り、ラリーストの顔になるモリゾウ選手。
    ステアリングを握り、ラリーストの顔になるモリゾウ選手。
  • セレモニアルスタート会場となった「ゆめタウン吉田店」では、偶然立ち寄った家族連れも笑顔で手を降った。
    セレモニアルスタート会場となった「ゆめタウン吉田店」では、偶然立ち寄った家族連れも笑顔で手を降った。
E-2クラス優勝を目標に掲げた村木・佐々木組。サーキットではトップタイムを記録したが、ダートSSであわやコースアウト。無念のタイムロスを喫してしまう。
E-2クラス優勝を目標に掲げた村木・佐々木組。サーキットではトップタイムを記録したが、ダートSSであわやコースアウト。無念のタイムロスを喫してしまう。

 テクニックステージタカタは滑りやすい砂利のダートコース(未舗装路コース)となるが、選手が口々に「走ってて気持ちいい」と語るコースだ。しかし、一般的な道路や林道などがコースとなっている場合とは異なり、テクニックステージタカタは分岐が多くコース順を覚えるのに一苦労の競技参加者もいたようだ。
 ダート(未舗装路)とサーキット(舗装路)のミックスラリーということもあり、各選手タイヤ選択に悩まされることとなる。サービスごとにタイヤを交換し、空気圧を調整する姿が多く見受けられた。E-2クラスでは、年間チャンピオン獲得に向けて着々とポイントを重ねる小倉・高田組と、高岡戦でクラッシュした車両を修復して臨んだ角谷・秋田組の直接対決となったが、今シーズン好調な小倉組がサーキットコースで好走を重ね、嬉しい優勝を飾った。

E-2クラス優勝を目標に掲げた村木・佐々木組。サーキットではトップタイムを記録したが、ダートSSであわやコースアウト。無念のタイムロスを喫してしまう。
E-2クラス優勝を目標に掲げた村木・佐々木組。サーキットではトップタイムを記録したが、ダートSSであわやコースアウト。無念のタイムロスを喫してしまう。

 今年のラリーチャレンジE-3クラスのダートコースで一際目立つ活躍を見せる、86の山本・安藤組と初代ヴィッツの細谷・高橋組。細谷選手は「1500ccヴィッツなのでどうしてもマシンの性能差が出てしまいますが、軽さを武器に意地で頑張ります」とコメント。そして、さらに本戦には元ダートトライアル選手権チャンピオンで2014年ラリーチャレンジチャンピオンの中村選手がカルディナで参戦し、ダートを得意とする3選手によるハイレベルな三つ巴の戦いとなった。テクニックステージタカタでの優勝経験もある中村選手は、ABSシステムの不具合に悩まされながらも4WDターボのポテンシャルを発揮し快走を重ね、激戦を制した。C-3クラスでは長崎・鈴木組が優勝し、見事3連勝を飾った。

  • E-3クラスに参戦の武田・白石組。ドライバーの武田選手は広島県内からの参戦。
    E-3クラスに参戦の武田・白石組。ドライバーの武田選手は広島県内からの参戦。
  • 久々の優勝となったE-1クラスの名倉組。1台のみのエントリーのため完走すれば優勝という状況ではあったが、それゆえのプレッシャーとの戦いだった。
    久々の優勝となったE-1クラスの名倉組。1台のみのエントリーのため完走すれば優勝という状況ではあったが、それゆえのプレッシャーとの戦いだった。
  • サービスパークには、いつも参加者同士の笑顔が溢れる。ラリーならではの風景ともいえる。
    サービスパークには、いつも参加者同士の笑顔が溢れる。ラリーならではの風景ともいえる。
  • 間近でラリーカーが観戦できるテクニックステージタカタ。砂埃がかかる席はギャラリーにとって特等席。
    間近でラリーカーが観戦できるテクニックステージタカタ。砂埃がかかる席はギャラリーにとって特等席。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 安芸高田

  • 主催

    ラリークラブ広島(RCH)

    〒731-0142
    広島県広島市安佐南区高取南3-10-3

  • 開催日

    2016年6月26日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    ゆめタウン吉田店

  • サービスパーク

    テクニックステージタカタ

  • ゴール会場

    テクニックステージタカタ

  • セクション数/SS本数

    2/7本

  • SSトータル距離/総走行距離

    14km/57km

  • 参加台数

    20台
    C-0 1台/C-1 1台/C-2 2台/C-3 4台
    E-1 1台/E-2 6台/E-3 5台/OPEN 0台

  • 出走台数/完走台数

    20台/19台

PICK UP! 海外に活躍の場を移す足立選手とともに、モリゾウ選手がエントリー。

足立さやか選手にサプライズで行われた激励会。国内と海外、お互いのラリーでの活躍を約束しあった。
足立さやか選手にサプライズで行われた激励会。国内と海外、お互いのラリーでの活躍を約束しあった。

 南丹ラウンドに続き、モリゾウ選手が今シーズン2度目の参戦。普段からモリゾウ選手と共に車両評価を行う先輩評価ドライバーの北川・勝又組と共に参戦。
 結果はモリゾウ・足立組がみごと3位表彰台で1日を終えた。
 このラリー後に海外に拠点を移す相棒の足立選手の壮行に銅メダルをプレゼントした。
 海外に活躍の場を移す足立選手の今後の活躍に期待したい。
 次戦は九州・吉野ケ里ラウンド。歴史遺産の吉野ヶ里歴史公園をスタート会場とし、ハイレベルなターマック(舗装路)ラリーが予定されている。

足立さやか選手にサプライズで行われた激励会。国内と海外、お互いのラリーでの活躍を約束しあった。
足立さやか選手にサプライズで行われた激励会。国内と海外、お互いのラリーでの活躍を約束しあった。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小倉 康宏/高田 高志/トヨタ 86
2 角谷 豪也/秋田 典昭/トヨタ 86
3 モリゾウ/足立 さやか/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 中村 英一/増元 信彦/トヨタ カルディナ
2 山本 悠太/安藤 裕一/トヨタ 86
3 細谷 裕一/高橋 直美/トヨタ ヴィッツ

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 名倉 成幸/名倉 洋子/トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 長崎 雅志/鈴木 敬一/トヨタ 86
2 鶴田 健二/大城 明人/トヨタ 86
3 都築 和彦/浅野 智禎/トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 西村 邦夫/仲野 篤/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 岩田 晃知/増田 好洋/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 塩谷 桂司/大矢 啓太/トヨタ アクア