TGRでは、サステナブルなモータースポーツ業界の実現に向け、プロドライバーの育成にも注力しています。国内外のレースで活躍できるプロドライバーを育成するための取り組みとして、「TGRドライバー・チャレンジ・プログラム（TGR-DC：TGR Driver Challenge program）」を実施しており、TGR-DC RSはその入り口として、若き才能あるドライバーの発掘を担っています。

TGR-DC RSでは、前身のFTRSから延べ600名以上が参加しており、卒業生はFIA世界耐久選手権（WEC）、SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権といった国内外のトップカテゴリーで活躍しています。2022年は卒業生の平川亮がWECに参戦し、一年目からル・マン24時間レースで総合優勝を達成しており、2023年も宮田莉朋が「WECチャレンジドライバー」として、WECでの活躍を目指しトレーニングに臨みます。国内では、2022年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でシリーズ優勝を果たしたTGR-DC育成ドライバーの小高一斗が、全日本スーパーフォーミュラ選手権へとステップアップしています。

本年のTGR-DC RSも富士スピードウェイで開催します。例年同様、フォーミュラチャレンジ･ジャパン（FCJ）で使われていたフォーミュラカーを使って、担当講師の指導を受けながら、プロドライバーとして必要な技術を磨きます。講師陣は、日本人初のル・マン24時間レース総合優勝者である関谷正徳が校長を務めます。また、初代FTRSスカラシップドライバーで、長年SUPER GT（GT500）やフォーミュラ・ニッポンで活躍し、現在もSUPER GT（GT300）のドライバー、全日本スーパーフォーミュラ選手権やスーパー耐久シリーズのコーチやアドバイザーを務めるなど、ドライバー・指導者として数多くの実績を持つ片岡龍也が主任講師を務めます。更には、TGRと共に活動する現役のプロドライバーも多数参加し、直接指導を行います。

本スクールに参加したドライバーのうち、優秀で将来性が見込めるドライバーは「TGR-DC RSスカラシップドライバー」として選出され、トップドライバーになるための指導や翌年以降のFIA-F4選手権参戦に向けた体制支援を受けることができます。また、FIA-F4選手権の活躍次第では、「TGR-DC 育成ドライバー」として、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に参戦し、TGRと共に、国内外のトップカテゴリーでの活躍を目指します。

TGRはひとりでも多くの若者がプロドライバーを目指し、トップカテゴリーのレースに挑戦できるよう、未来のモータースポーツを担う若手ドライバーの育成・支援に力を注いでいきます。同時に、誰もがプロドライバーを目指せる環境づくりにも取り組んでいきます。自らの可能性を信じ挑戦する、熱い想いを持った皆様からのご応募をお待ちしています。