4月11日(土)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦クロアチア・ラリーの競技2日目デイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 18号車)が総合2位に、TGR-WRT2からエントリーのサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合3位につけました。また、デイ1でのデイリタイアを経て再出走したTGR-WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合40位、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)は総合50位につけています。
クロアチア・ラリーのデイ2は、ホストタウンである「リエカ」から、東側の古都「カルロヴァツ」にかけてのエリアで、4本のステージを、タイヤフィッティングゾーンでの簡易的な整備作業を挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は115.96kmでした。ループの4本のうち3本は以前に使用されたステージとなり、午後のループは午前とは逆の順番でステージを再走しました。路面は、一部に湿り気を帯びた区間があるも、全般的にはドライコンディション。しかし午後は、コーナーのカットにより石や泥が路肩から掻き出され、滑りやすくパンクのリスクも高い、非常に難しい路面コンディションとなりました。
デイ1で3本のベストタイムを記録するなどして首位に立ち、総合2位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に13.7秒差、総合3位の勝田に14.6秒差を築いたパヤリは、確実性の高い走りで一日をスタート。午前中の4本のステージを走り終えた時点でヌービルとのタイム差は12.4秒に縮まりましたが、それでもしっかりと首位を守りました。一方、勝田は2本目のSS10で2番手タイムを記録し、ヌービルを抜き総合2位に順位を上げました。しかし、続くSS11では非常にダーティな路面でやや遅れ、再び総合3位に。SS12では2番手タイムを記録し、首位パヤリと25.1秒差、総合2位ヌービルと12.7秒差で午前のループを走り切りました。
カルロヴァツでのタイヤフィッティングゾーンを経て始まった午後のリピートステージでは、勝田が1本目のSS13でベストタイムを記録。首位パヤリとの差を21.1秒、総合2位ヌービルとの差を8.4秒に縮めました。SS11の再走となったSS14は路面に大量の石や岩が掻き出されており、多くのドライバーがタイヤにダメージを負うことに。残念ながら首位を守ってきたパヤリもそのひとりとなり、タイヤ交換のためにクルマを止めたことで2分程度をロス。同ステージでは勝田も左フロントタイヤの空気圧低下により1分30秒程度の遅れをとりました。その結果、パヤリは総合3位に後退し、勝田は首位に立ったヌービルと1分15.9秒差ながら総合2位に順位を上げました。勝田は一日の最後のSS16で3番手タイムを刻み、首位ヌービルとの差を1分14.5秒に縮めて一日を走り切りました。また、パヤリは勝田と31.9秒差の総合3位でデイ2を終えました。
前日、コースオフによりデイリタイアを喫したエバンスとソルベルグは、チームのメカニックによって整備されたクルマで再出走。ソルベルグはデイ2の8本のステージのうち、6ステージでベストタイムを刻みました。一方、エバンスはセカンドベストタイムを5本記録し、SS16ではベストタイムをマーク。彼らは、多くのボーナスポイントを獲得することが可能な明日の最終日に向けて、良い形で一日を走り終えました。
サポート選手権であるWRC2では、GR Yaris Rally2のローペ・コルホネンがWRC2 3位、総合7位にポジションアップ。アレハンドロ・カチョンはWRC2 5位、総合9位につけています。一方、TGR WRCチャレンジプログラムのドライバーとしてGR Yaris Rally2で出場の山本雄紀は、デイ2のSS10終了時点でRally2クラス7位、総合12位につけていましたが、多くのドライバーが足をすくわれたSS11でコースオフ。クルマの右リヤにダメージを負ってデイリタイアとなりましたが、明日の日曜日に再出走する予定です。
<<ユハ・カンクネン (チーム代表代行)>>
今日もまた非常にトリッキーな一日でした。路面はドライでしたが、非常に多くのグラベルやダートが出ていて、パンクのリスクが非常に高いコンディションでした。サミはトップで素晴らしい走りを見せていましたし、貴元も非常に上手く状況をコントロールできていたので、二人とも本当にアンラッキーだったと思います。それでも彼らは表彰台圏内にいますし、まだ何も決まってはいません。エルフィンとオリバーは明日ポイント獲得のためにハードに攻めると思うので、我々は最後のステージまで戦い続けます。
<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
再出走することができて良かったですし、今日はできる限り多くのことを学ぼうとしました。ステージは非常に変化に富んでいましたが、明日のステージはまた違った特徴を持つと思うので、今日の経験を明日の準備に活かすのは容易ではありませんでした。今日はコーナーをカットできる場所が非常に多くパンクのリスクが高かったですが、明日はもっとクリーンなステージになるはずです。できる限り多くのポイントを獲得できるように頑張るつもりですし、自分たちに何ができるか様子を見たいと思います。
<<オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)>>
ステージに復帰し、ドライ路面でこのクルマとタイヤでただ良い走りをして学びを深めようとトライしたので、自分たちにとってはポジティブな一日でした。午後にはスローパンクチャーが2回ありましたが、それ以外のステージはすべて勝つことができたので、全体的には良い一日でした。明日のスタート順は完璧ですし、今日も速さはかなりあったと思うので、明日に向けては自信があります。ステージは非常にハイスピードでかなり過酷なものになると思いますが、どうなるか楽しみです。
<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
今日は、自信があって走りやすいセクションではプッシュし、予想外の事態が起こりそうなセクションでは、リスクを冒したくなかったのでかなりペースを落としました。2ループ目のロングステージまでは上手くコントロールできていたと思いますが、そのステージは路面に鋭い石や岩が多く出ていてパンクのリスクが高く、忍耐強くそれらを避けようとしていたにも関わらず、パンクをしてしまったので残念です。それでも、さらに悪い状況になっていた可能性もあったのに、2位につけています。まだ多くのポイントを獲得できるチャンスはあるので、明日はクレバーに走りたいと思います。
<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
今日も万事順調に進んでいました。すべてが非常に快適かつ、コントロールできていると感じられていただけに、あのようなことになってしまい本当に悔しいです。ステージは明らかに非常に過酷でしたし、問題を抱えたのは自分たちだけではありませんでした。スローパンクチャーだったので、実際にパンクを感じる前にアラームが出ていたことには気づいていましたが、ステージの序盤だったため、クルマを止めてタイヤを交換するしかありませんでした。その後は、ただ一日を最後まで走り切るだけでした。ポジティブな要素を見つけるのは難しいですが、少なくともまだ表彰台圏内にはいるので、明日はどこまで戦えるか、様子を見たいと思います。
<<クロアチア・ラリー デイ2の結果>>
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 2h20m20.8s
2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1h14.5s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1h46.4s
4 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20 N Rally1) +3m28.2s
5 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (ランチアYpsilon Rally2 HF Integrale) +5m14.1s
6 レオ・ロッセル/ギヨーム・メルコレ (シトロエン C3 Rally2) +6m17.3s
7 ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ (トヨタ GR Yaris Rally2) +6m32.8s
8 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (ランチアYpsilon Rally2 HF Integrale) +6m45.8s
9 アレハンドロ・カチョン/ボルハ・ロサダ (トヨタ GR Yaris Rally2) +6m56.2s
10 ロベルト・ダプラ/ルカ・ググリエルメッティ (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m52.4s
40 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +58m23.1s
50 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1h21m23.6s
(現地時間4月11日20時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
<<明日のステージ情報>>
競技最終日となる12日、日曜日のデイ3は、リエカの南東エリアが戦いの舞台になります。アドリア海北部のクヴァルネル湾に向かう2本の新ステージを、ミッドデイサービスおよびタイヤフィッティングゾーンを挟むことなく各2回走行。4本のステージの合計距離は57.46km、リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は275.15kmと、3日間で最短の一日となります。そのうち、SS18の再走ステージとなる最終のSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
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