WRC 第7戦 ラリージャパン デイ2 岐阜県と愛知県が舞台のデイ2はエバンスが首位をキープ
オジエが総合2位、パヤリが総合3位、勝田が総合4位に順位を上げる

2026.05.30(土)- 22:50配信

5月30日(土)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリージャパンの競技2日目デイ2が岐阜県と愛知県で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が首位を守り、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合2位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合3位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合4位に順位を上げました。なお、デイ1で総合2位につけていたオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)は、コースオフによりデイリタイアとなりました。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)

ラリージャパンのデイ2は愛知県と岐阜県が戦いの舞台に。愛知県のオバラ(小原)、岐阜県のエナ(恵那)およびマウント・カサギ(笠置山)という3本のステージを、タイヤフィッティングゾーン(TFZ)での簡易的なサービスを挟んで各2回走り、一日の最後には豊田市に新たに設けられた3.19kmのスーパーSS、フジオカSSS(藤岡)をSS13/14として2回走行。8本のステージの合計距離は120.22kmと3日間でもっとも長く、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は332.37kmとなりました。デイ2は朝から美しい青空が広がり、路面はほぼドライコンディションに。日中は気温がかなり上昇して摂氏30度を越え、クルマ、タイヤ、選手にとって非常に厳しい一日になりました。

首位エバンスと、彼を15.7秒差で追う総合2位ソルベルグの戦いは、デイ2に入りさらにヒートアップ。オープニングのSS7とSS9ではソルベルグが、SS8ではエバンスがベストタイムを記録し、午前中の3本のステージが終了した時点で両者の差は10.6秒まで縮まりました。ところが、岐阜県恵那峡ワンダーランドでのミッドデイサービスを経て始まった、SS9の再走ステージ、SS10「マウント・カサギ2」の滑りやすくなっていたコーナーでソルベルグはクルマがスライドしてラインがワイドに脹らみ、電柱に当たって右リヤサスペンションを破損。走行を続けることができなくなり、デイリタイアとなりました。その結果、SS10でベストタイムを記録したオジエが14.6秒差の総合2位に、パヤリが34.2秒差の総合3位に、オープニングステージで総合5位に順位を上げていた勝田が総合4位にポジションを上げました。その後、SS11と新ステージのSS13およびSS14ではパヤリが、SS12ではエバンスがベストタイムを記録するなど、前日のデイ1に続きGR YARIS Rally1が全ステージを制覇。エバンスが首位を守り、17.8秒差で総合2位オジエ、44.4秒差で総合3位パヤリ、1分11.3秒差で総合4位勝田と、TGR-WRTがデイ1に続きトップ4を守りました。なお、チームは今夜ソルベルグのクルマを修理し、明日の最終日に再出走する予定です。

サポート選手権のWRC2では、前日1位(総合10位)のアレハンドロ・カチョン(スペイン)がライバルと激しい首位争いを展開。トップと5.7秒差の2位(総合10位)につけています。また、TGR WRCチャレンジプログラムの山本雄紀はWRC2カテゴリーで3番手タイムを4回、2番手タイムを1回記録するなど速さを発揮。デイ1に続いて3位を守り、総合では12位に順位を上げました。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
今日も非常に良い一日となり、見応えのある展開でした。エルフィンは素晴らしい走りを続けてラリーをリードしています。彼は現在、非常に安定しているので、このような状態にあるエルフィンを打ち負かすのはかなり大変です。今朝、オリバーはタイム差を縮めていましたが、残念ながらミスを犯してしまいました。彼は非常に速いですし勝ちたいという意欲も強いのですが、もっと安定感を高め、コンディションに合わせてスピードを調整する必要があります。そのために我々はオリバーをサポートし、一緒に解決策を見つけていくつもりです。セブは現在2位につけていますが、絶対に諦めていないと思います。サミと貴元も今日は好調な走りを見せてくれたので、最終日も見応えのある一日になるでしょう。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
全体的には良い一日でした。すべての面で完全に満足できたわけではありませんが、それもこのラリーならではのことです。ステージごとに状況が大きく異なり、常に浮き沈みがあるからです。私たちのチームメイトは今日非常に調子が良かったので、気を引き締めて走る必要がありました。それでも、この順位で一日を終えられたのは間違いなく良いことです。明日もまだ長い距離が残っているので重要な一日になるでしょうし、ステージは走りやすい区間もあれば、トリッキーな区間もあります。明日が楽しみですし、最後までベストを尽くして戦います。

<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)>>
今日はクルマのフィーリングが良くなりペースもまずまずでしたが、スピードに関しては依然として私が望んでいたほどではありませんでした。一日を通してエルフィンと戦い、あちらこちらでコンマ数秒を争うなどかなりの接戦でしたが、結局、昨日失ったタイムを挽回することはできませんでした。優勝争いからは少し遠ざかってしまったかもしれませんが、明日もまた重要な一日です。チームと一緒になって改善を図り、これまで見落としていた、細かな部分を良くするためのアイデアもいくつかあります。

<<オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)>>
午前中は非常に調子が良く、クルマのフィーリングは素晴らしかったですし、過度にプッシュしていたとも思いません。しかし、午後最初のステージで、インカットにより泥がかなり出て滑りやすくなっていたコーナーがあり、そうなっているとは予想していなかったのでブレーキングがかなり遅れ、アウト側の電柱にぶつかりサスペンションを破損してしまいました。本当に残念ですしチームに申し訳なく思います。ここ最近、ターマックでは苦戦を強いられています。このレベルになるとマージンは非常に小さいので、自分たちが直面するあらゆるコンディションにおいて、それをより深く学び、理解するよう努めなければなりません。今はただ、明日ラリーに復帰してポイントを獲得できるようになることを願っています。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
昨日よりも、はるかに良い一日でした。危ない場面やトラブルもなく、普段通りの非常にスムースな走りができました。昨日の後だったので、今日は完全にリセットして総合4位まで順位を挽回できたのは良かったです。明日はさらに多くのポイントを獲得するための重要なチャンスです。まだもう少しペースを上げる余地があると感じていますし、日本のファンの皆さんの前で、このクルマでこのような道を走ることを楽しみたいと思います。朝早くから大勢の人が応援に来てくれていますので、皆さんのためにも良い走りをお見せしたいと思っています。

<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
最終的には、自分たちにとっては本当に力強く戦えた一日だったと思います。午前のループではまだ100%満足できていなかったのですが、午後に向けては改善を計画していましたし、それを実現することができました。3本のステージウィンを取れましたし、何より重要なのは手応えと自信が感じられ、ペースも最高だったことなので、その点については満足しています。ここまでのところ、自分たちは非常に良い位置につけています。ラリーはあと一日残っていますし、かなり重要な一日になると思いますがが、今日の午後の調子を維持して走り続けたいと思います。

<<ラリージャパン デイ2の結果>>
1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h32m05.6s
2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +17.8s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +44.4s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m11.3s
5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +2m05.2s
6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +2m17.0s
7 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20 N Rally1) +3m41.8s
8 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +4m33.7s
9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (ランチアYpsilon Rally2 HF Integrale) +7m17.7s
10 アレハンドロ・カチョン/ボルハ・ロサダ (トヨタ GR Yaris Rally2) +7m23.4s
26 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) +50m00.0s
(日本時間5月30日21時50分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
ラリー最終日となる5月31日(日)のデイ3は、愛知県でヌカタ(額田)、レイク・ミカワコ(三河湖)という2本のステージを、シェイクダウンの逆送となるSS17/18「クラガイケSSS」および豊田スタジアムでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち最終ステージのSS20「レイク・ミカワコ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが付与される「パワーステージ」に指定されています。6本のステージの合計距離は74.06kmと3日間で最短。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は226.29kmとなります。

エルフィン・エバンス
エルフィン・エバンス
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)

最新情報はこちら

TOYOTA GAZOO Racing WRTのSNSアカウント
∇Facebook: https://www.facebook.com/TOYOTAGAZOORacingWRC
∇X: https://x.com/TGR_WRC (@TGR_WRC)
∇Instagram: https://www.instagram.com/tgr_wrc/ (@TGR_WRC)
∇YouTube: https://www.youtube.com/@TOYOTAGAZOORacingJPchannel