GAZOO Racingが何故ニュルに挑むのか

2014.06.06 Nürburgring 24hot tips

GAZOO Racingは2007年からニュル24時間レースに参戦してきました。数多くのレースカテゴリーがあるなかで、なぜニュル24時間レースだったのでしょうか。
それには2人の熱い想いを抜きには語れません。MR2やスープラなどの味付けを担当するなど活躍し、ニュルブルクリンクでは、走行距離、経験年数の豊富さから「ニュル・マイスター」とも言われた成瀬弘。そんな成瀬を師事しドライビングについて学び、自らステアリングを握り「クルマの味」を追求するモリゾウです。
「レースという極限状態で走らせてこそクルマは鍛えられる」。二人の共通する想いを具現化した舞台が、国内のテストコースではなく世界一過酷と言われるニュルブルクリンクだったのです。
そして、スプリントレースではなく24時間という耐久レースである点も重要です。仮にスプリントレースでマシントラブルが発生すれば、最悪の場合リタイアでレース終了となります。しかし、耐久レースではマシンを復旧させてコースに戻り、レース復帰するチャンスがあります。そのためには限られた時間でトラブルの原因を突き止め復旧する作業が不可欠。これこそがメカニックの成長へとつながるのです。普段起こりえないトラブルが付きものであるニュルの耐久レース、そこで学んだことを次の安心できるクルマ作りへとフィードバックする。
妥協できない極限状態で、クルマと人の成長を促す場所がニュルブルクリンクであり、24時間レースなのです。
このチャレンジには成瀬、モリゾウ、そしてGAZOO Racingのコンセプトである「レースを通じて人とクルマを鍛える」という想いが息づいているのです。そしてその想いは8年目のチャレンジでも変わることはありません。