もはや2位、3位では意味がない！目指すは“優勝”のみ!!

2台体制で臨んだTOYOTA Team TOM’S SPIRITの第3戦は、87号車はエンジントラブルで戦線離脱、86号車は3位表彰台を獲得したものの、“勝ち”を狙っているチームにとっては最低限の目標達成したに過ぎなかった。第3戦が終了し、ポイントランキングは6位。上位には強敵S2000のホンダ勢はもちろん、ライバルの86勢も名を連ねている。シリーズチャンピオンを目指すには、もう負けるわけにはいかない。そこで第4戦も引き続き2台体制で臨み、ワンツーを狙う作戦だ。

チームはレギュラードライバーの蒲生尚弥／井口卓人／松井孝允選手に、スーパーGT／スーパーフォーミュラで速さに磨きがかかった活躍をみせているTOYOTA GAZOO Racingドライバー・石浦宏明選手を加えた体制で挑む。石浦選手加入による相乗効果で3人のレギュラードライバーの士気も高い。マシンは86/87号車共に更なるバージョンアップが実施された。更に87号車は86号車よりも車両重量が重かったため、数十kgの軽量化も行なわれたことで戦闘力もアップ。メカニックはマシンを最高のパフォーマンスに仕上げるべく、現在も入念な整備・調整を行なっている。

INFORMATIONfor スーパー耐久シリーズ2015

■第4戦 TKU SUPER TAIKYU RACE in AUTOPOLIS

－開催日程

8/1（土）	公式予選 13:50～16:00
8/1（土）	TOYOTA Team TOM’S SPIRIT [Aドライバー 2Gr] 13:50～14:30 [Bドライバー 2Gr] 14:45～15:25 [Cドライバー] 15:40～16:00
8/2（日）	決勝レース 12:50～

－開催場所

サーキットオートポリス
住所：〒877-0312 大分県日田市上津江町上野田1112−8 TEL：0973-55-1111
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86に有利なレイアウトだが… チームにとっては“鬼門”のコース

86に有利なレイアウトだが…チームにとっては“鬼門”のコース大分県日田市上津江町に位置する「オートポリス」は、過去にF1も開催されたインターナショナルサーキットで、日本では珍しくピットロードがコースの外側にあるレイアウトを採用している。1周4.674kmで高低差は52m、最大登り勾配7.2％、最大下り勾配10%とアップダウンの激しいテクニカルなレイアウトで、クルマの素性…つまり基本性能の高さがラップタイムに表れやすいコースの一つである。つまり、ストレートスピードが高いホンダ勢に対し、コーナリングスピードの高い86にとっては有利なコースでもある。

しかし、TOYOTA Team TOM’S SPIRITにとっては昨年／一昨年とトラブルにより満足な結果が出せていない“鬼門”のコースでもある。ちなみに、オートポリスに続く第5戦の岡山、第6戦の鈴鹿は86にとって得意なコースのため、チャンピオン獲得のためには鬼門であるオートポリスを制する必要があるのだ。前回の富士と比べるとレースは3時間と短いものの、8/2の決勝は“灼熱”の中での戦いとなるためクルマにもヒトにも厳しいレース。今回も様々なドラマが生まれるはずだ。
また、九州出身の井口卓人選手にとっては、ここオートポリスは“凱旋レース”でもある。昨年同様「井口卓人ファンシート」も設置されており、地元のファンの前でチャンピオンの足がかりを付けたいところだ。

GR 86/BRZ Race、GR Netz Cup Vitz Raceと併催
井口／蒲生、小野田選手の活躍も期待!!

今回は86/BRZ Race第5戦が併催となるため、井口卓人／蒲生尚弥選手を始めとするS耐ドライバーのダブルエントリーにも注目である。「プロフェッショナルシリーズ」は、昨年のシリーズチャンピオンである谷口信輝選手が第4戦（菅生）に続いて連勝を飾ることができるのか？　それとも新たな勝者が生まれるのか？　また、「TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム」でS耐マシンをドライブした小野田貴俊選手は、現在「クラブマンシリーズ」のランキング首位だが、2位の遠藤浩二選手とのポイント差はわずか2ポイントと接戦。昨年も最終ラップまで激しいバトルが繰り広げられた86/BRZ Race、どちらのシリーズも目が離せない!!