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ヤルノ・トゥルーリに聞く インタビュアー:TMG広報スタッフ2007.01.12

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2007年シーズンと新しい“TF107”についての全体的な感触は?

「私の経験から言うと、来るシーズンへ向けては、常に非常に前向きでなくてはならない。何が起こるかわからないからだ。2006年シーズンが期待通りに行かなかったことは分かっているが、我々には良いF1カーを生み出す能力があると思っているし、少なくとも2005年シーズンに達成したものと同等には到達できると分かっている。我々は、やるべき全てをハードにこなす必要があり、そしてエンジニアが正しい方向でF1カーを開発してくれていることを望むだけだ。風洞でよい進歩を遂げたと聞いているが、何かを予測するには早過ぎるだろう」

信頼性はどのくらい重要ですか?

「確かに、信頼性は昨年最も弱いポイントの一つであった。幾度か良いチャンスを信頼性の問題で失い、本当に残念だった。昨年はドライバーにとっても、チームにとっても無念のシーズンとなってしまった。より良いF1カーを期待していたが、その競争力は時々しか発揮出来なかった。本当に厳しいシーズンであった。しかし、我々は多くの良い経験を得て、それは将来の為になると思っている」

終盤2戦では良い予選結果を得ましたが、シーズン終盤に、トヨタはどれだけの進歩を遂げましたか?

「シーズン終盤までに良い進歩を遂げたことは事実だが、それが車体によるものか、タイヤによるものなのか、常に理解するべく努力が必要だ。今年はもっと良くなるだろう」

新たに今年から3年の契約を結びましたが、チームの可能性についてはどう思っていますか?

「チームと共に働き初めてから、すぐに2005年のような良い結果を得られれば、将来についても楽観視できるだろう。特にチームのリソースや能力、可能性を見ればそれを感じるはずだ。しかし、昨年はチームの真のポテンシャルを見せることが出来ず、私自身の見地からは、チーム内での連続性を得るために、長期に渡る契約が必要だった。絶対にトヨタと共に勝利を挙げられると信じている。それは簡単なことではないが、トヨタは偉大な勝利を勝ち取るポテンシャルを秘めており、最終的にはチャンピオンシップ獲得も可能だと信じている」

3年契約は、チームの貴方に対する信頼を示すものでしょうか?

「それはチームがドライバーを信用してくれたという意味であり、彼らが私の能力を信じてくれたということである。特に、2005年シーズンに、速く、信頼性の高いF1カーでの良い結果を認めてくれたということだろう。1年で全てがわかるというものではない。我々はドライバーラインナップを変更することなくシーズンに臨むが、エンジニアの面でやるべきことは、より我々のF1カーを速くするためにチームを強化することだ」

1年間ブリヂストンと共に経験を積んできましたが、今年のタイヤは変わりました。この状況をどう思いますか?

「他のチームに比べて、若干の優位性はあると予測していたが、冬季テストで使用したタイヤは新しくなっており、昨年我々が使用したタイヤとは全く違うものだった。しかし、昨年得た経験は助けになってくれると思う。我々はブリヂストンと良い関係を得ており、彼らを良く知っている。また、彼らも我々のF1カーを良く知っており、新しいタイヤの性能を発揮させるための指示を与えてくれるだろう」

タイヤがワンメイクになることで、より接近戦になると思いますか?

「そうは思わない。もし新しいタイヤが扱いやすく、理解しやすいものだったとしても、より良いF1カーを作り、タイヤを上手く扱うチームが有利になると思う。それによって、それぞれのF1カーの問題が明らかになり、小さな問題がパフォーマンスに大きく影響することもあるだろう。恐らくいくつかの接近戦は見られると思うが、それ以外との差は大きくなるだろう」

トヨタは今年、モータースポーツを開始して50周年を迎えます。その歴史の一員であることをどう感じますか?

「トヨタに初めてのポールポジションと、初めての表彰台をもたらしたドライバーとして、歴史の一員になれたと思っている。そして目標は初勝利を得ることであり、出来るなら、初のタイトルを獲得することだ。本当にこのトヨタという会社、チームの一員であることを実感している。勝利を挙げることは今年の重要な目標であり、良い走りで成績を上げて、それを達成できることを望んでいる」

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