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SUPER GT 第3戦 セパン(マレーシア) プレビュー

マレーシアでSUPER GT唯一の海外遠征戦
熱帯のサーキットで文字通りの熱戦

 6月15日(土)~16日(日)の両日、マレーシアのクアラルンプール近郊に位置するセパン・インターナショナル・サーキットでSUPER GTの第3戦「SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA」が開催される。
 SUPER GTのシリーズ戦では唯一の海外遠征戦となるセパンラウンドは、2000年にオールスター戦として初開催、2002年よりシリーズ戦に組み込まれており、10年以上の歴史を持つ。現地のモータースポーツファンにとってもお馴染みのレースだ。
 赤道に近い熱帯マレーシアでのレースだけに、高い気温や湿度がドライバーを苦しめ、車両やタイヤへの負担も大きい。暑い南国のサーキットで、文字通りの熱戦が繰り広げられる。

独特なレイアウトのテクニカルコース

 セパン・インターナショナル・サーキットはF1マレーシアGPや2輪のモトGPも開催される国際サーキット。1999年オープンと比較的新しいサーキットだ。2本のストレートがグランドスタンドを挟み込むように配されており、グランドスタンドにかけられたユニークなデザインの屋根は、バナナの葉を模している。多くのF1サーキットの設計を担当しているヘルマン・ティルケ氏(ドイツ)のデザインだ。コース脇にはヤシなどの熱帯植物が植えられ、南国ムードは満点。
 コースレイアウトは2本の長いストレートがヘアピンで結ばれ、その直後の1コーナーは大きく回り込んだ難しい配置となっているなど、テクニカルコースとして知られる。2本のストレートエンドがオーバーテイクポイントとなる。

多彩な楽しみ方のできる観光立国マレーシア

 セパン・サーキットはクアラルンプール国際空港のすぐ脇に位置するため、空港からのアクセスは容易。その代わり、クアラルンプールの市街地まではクルマで約1時間、鉄道で30分ほどかかるので、レースをメインに訪れるのであれば、空港近くのホテルを取るのも一つの方法。もちろん、クアラルンプール市内に泊まって、ツインタワーやグルメ・ショッピングを楽しむというプランもオススメだ。
 また、南国ならではのマリンリゾートを楽しんだり、インドネシアやシンガポールへ立ち寄ってみるなど、考え出すと悩んでしまうほど楽しみ方は多彩だ。
 マレーシアは東南アジアの中でも比較的治安が良く、衛生面でも不安は少ない。海外旅行が初めてという人にもオススメできる。

LEXUS SC430未勝利のセパンで初勝利なるか

 セパンでのGT戦は、JGTC時代から数えて10回以上開催されているが、トヨタ/LEXUS勢での勝利は2004年にトヨタ スープラが1ー2フィニッシュを果たしたのみとなっており、LEXUS SC430は未だ勝利を挙げていない。しかし、昨年の大会では惜しくも優勝こそ逃したものの、SC430は2-3-4位を獲得。今年こそ念願の初優勝を目指す。
 前戦富士ラウンドで見事今季初勝利を飾ったPETRONAS TOM'S SC430 36号車(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)は、地元マレーシア企業のペトロナスがメインスポンサーであり、勢いに乗っての連勝が期待される。また、ZENT CERUMO SC430 38号車(立川祐路/平手晃平)は昨年、最後まで首位を追い2位フィニッシュ。ENEOS SUSTINA SC430 6号車(大嶋和也/国本雄資)も昨年最後尾スタートから追い上げ3位表彰台を獲得しているだけに、その走りにも注目だ。