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SUPER GT 2015年 第2戦 富士 プレビュー

富士山をバックに走行するWedsSport ADVAN RC F 19号車

春の大型連休恒例の富士500km戦
2年目のLEXUS RC Fが『ホーム』での初勝利を目指す

荒れた開幕戦で優勝を飾ったアンドレア・カルダレッリ/平川亮組のKeePer TOM'S RC F 37号車 5月2日(土)~3日(日)の両日、静岡県駿東郡小山町に位置する富士スピードウェイでSUPER GTの第2戦「FUJI GT 500km RACE」が開催される。
毎年恒例となった、ゴールデンウィーク開催の富士ラウンドは、毎年非常に多くのモータースポーツファンが集まる人気のイベント。
富士スピードウェイでのSUPER GTは春と秋の2回開催されるが、春の今大会は500kmの長丁場で争われるため、ピットが通常の1回に対し、最低2回必要。戦略及びチーム力も要求されるタフなレースとなる。
約1ヶ月前に行われた開幕戦岡山では、めまぐるしく変わる天候に翻弄される、荒れたレースの中、アンドレア・カルダレッリ/平川亮組KeePer TOM'S RC F 37号車が勝利。立川祐路/石浦宏明組ZENT CERUMO RC F 38号車が3位表彰台という好成績を挙げた。
2年目を迎えたLEXUS RC Fは、昨年全8戦中最多の4勝を挙げるも、LEXUS GAZOO Racingにとってのホームコースである富士では未勝利。念願の「ホーム」初勝利を目指し、LEXUS GAZOO Racingは一丸となって挑む。

ロングストレートが特徴の国際コース

富士スピードウェイ コース図 1966年に開設され、60年代から70年代にかけて日本グランプリを開催するなど長い歴史を持つ富士スピードウェイ。2005年にリニューアルオープンし、2007年、2008年にはF1日本グランプリを開催。昨年は世界耐久選手権(WEC)が24年ぶりに行われるなど、日本を代表するサーキットである。
約1.5kmもの長いストレートが特徴だが、後半には中低速コーナーの連続するテクニカルなセクションもあり、セッティングの難しいコースだ。
2005年にリニューアルされた、比較的新しいコースということもあり、設備等も綺麗なので、カップルや家族連れでも安心してレースを楽しめる。

首都圏から近く、観光地も満載

 首都圏から比較的近く、アクセスは容易。自家用車であれば、東名高速道路の御殿場インターチェンジや東富士五湖道路の須走インターチェンジが近い。公共交通機関ではJR御殿場線の御殿場駅もしくは駿河小山駅から富士急行バスもしくはタクシーでのアクセスとなる。また、東名御殿場まで高速バスも利用可能。
 宿泊については、御殿場周辺に数多くの施設がある他、ちょっと足を伸ばせば箱根や山中湖などのリゾート地も候補に入るだろう。
 富士山周辺、富士五湖や箱根といったメジャーな観光地が近く、温泉や富士サファリパーク、御殿場プレミアムアウトレットや富士急ハイランドなどとの観光と組み合わせたプランも楽しめる。
 ただし、メジャーな観光地の多い立地故に、行き帰りの渋滞は慢性的であり、渋滞対策を十分にしておきたい。

熟成進むLEXUS RC Fと強力なドライバーの活躍に期待

テストで好タイムをマーク、第2戦 富士に好結果が期待される大嶋和也/国本雄資組のENEOS SUSTINA RC F 6号車 一昨年まで使用していたLEXUS SC430では、トップ4独占を飾るなど、得意としてきた「ホーム」富士。しかし、昨年LEXUS RC Fは春の第2戦で2,3位、夏の第5戦は台風に翻弄され5位と、本来のパフォーマンスを発揮出来ないレースが続いた。今季は2年目を迎え、熟成の進んだシャシー&エンジンと、バランスの取れた強力なドライバーラインナップで表彰台中央の奪還を目指す。
3月末に富士で行われたメーカー合同テストでは、LEXUS RC F勢がトップ3を占めるなど速さを見せている。中でも期待すべきは、テストで好タイムをマークした、大嶋和也/国本雄資組 ENEOS SUSTINA RC F 6号車だろう。開幕戦岡山でも速さは示したものの、タイヤ選択を誤ったため順位を落とし、9位フィニッシュ。その分、第2戦でのウェイトハンデは軽い(4kg)ため、優勝への最有力候補と言える。
同じくテストで好調だったのは37号車、38号車だが、開幕戦で勝利したカルダレッリ/平川組の37号車は40kgのウェイトハンデを課されることとなる。開幕戦3位表彰台ながら悔しさを滲ませた立川と石浦の38号車は22kgのハンデ。富士で過去6勝を挙げ「富士マイスター」と呼ばれる立川が、LEXUS RC Fに富士初勝利をもたらすか。
また、前戦厳しい戦いを強いられた伊藤大輔/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM'S RC F 36号車、脇阪寿一/関口雄飛組 WedsSport ADVAN RC F 19号車も、ライバルよりも軽くて済むウェイトハンデを活かして上位に食い込んでくるはずだ。
そして、今季新たにSUPER GTにデビュー、平手晃平とのコンビでDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車をドライブする元F1ドライバーのヘイキ・コバライネン。開幕戦5位に入ったコバライネンは、2007年の富士で行われたF1日本グランプリで2位表彰台を獲得するなど、富士でのレース経験もあり、その走りに注目だ。
GT300クラスでは、TOYOTA PRIUS apr GT 31号車が開幕戦で圧勝。富士は2013年にプリウスが初優勝を挙げたコースでもある。今大会は嵯峨宏紀/中山雄一/佐々木幸太の3人体制で挑み、優勝候補の筆頭だ。また、2戦目となるLEXUS RC F GT3の、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車も、開幕戦10位とまずまずの結果を残しており、更なる上位フィニッシュが期待される。

今大会もLEXUS GAZOO Racing、TOYOTA GAZOO Racingが全力でレースに挑みます。応援よろしくお願いします。