メニュー

SUPER FORMULA 第2戦 オートポリス プレビュー

新名称となったSUPER FORMULAがついに開幕 更に速さを増した国内最高峰フォーミュラでの激戦に期待

SUPER FORMULA第2戦の舞台は九州・オートポリス
山間のテクニカルコースでトヨタエンジン勢の逆襲に期待

開幕戦で苦戦も、巻き返しを狙う。

お披露目されたSUPER FORMULAのロゴ  6月1日(土)~2日(日)の両日、大分県日田市上津江町に位置するオートポリスでSUPER FORMULAの第2戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2013」が開催される。
 2013年より名称を変更し新たなスタートを切ったSUPER FORMULAは、約1ヶ月半のインターバルを経て、第2戦を迎える。その舞台は唯一の九州開催地となる、オートポリス。
 開幕戦鈴鹿では松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)がファイナルラップの劇的な逆転で2位表彰台獲得と気を吐いたが、優勝を逃し、トヨタエンジン勢は苦戦を強いられる結果となった。それだけに今大会は巻き返しを狙う。
 300kmとして戦われた開幕戦鈴鹿に対し、今大会のオートポリス戦は250kmで争われる。燃料タンク容量が昨年よりも11リッター増やされたことで、ピット戦略でも自由度が高まるものの、無給油で走りきることは難しいと考えられる。また、タイヤに厳しいコースでもあり、タイヤの摩耗も見据えたピット戦略も見所だ。

アップダウンの激しいテクニカルコース

鈴鹿サーキットコース図  九州唯一の国際公認サーキットであるオートポリスは、大分県と熊本県の県境近く、阿蘇山麓の山間に位置し、高低差最大52mと、アップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。その一方でストレート長も約900mに及び、標高が高い故の空気の薄さもあり、セッティングの難しいコースだ。
 1周4.674kmのコースは昨年路面舗装が一新され、路面はスムーズになったものの、タイヤに厳しいレイアウトは変わらず、各チーム戦略を練っての激戦が予想される。

温泉と爽快ドライブが楽しめる九州の景勝地

 温泉の源泉数と湧出量が日本一である大分県に位置するだけあり、近隣には温泉が数多くある。最寄りの日田温泉の他、少し足を伸ばせば有名な湯布院や別府の温泉も楽しめる。
 大分と熊本の県境近く、阿蘇山麓の山あいに位置するため、周辺の道路は非常に景色の良いドライブルートが多い。サーキットへのアクセスロードでもある、菊池阿蘇スカイラインは阿蘇外輪山を走り、オートポリスから車で約15分の「大観峰」は、阿蘇五岳が一望できる人気のビュースポット。また、牧場の中を抜けるミルクロードや、やまなみハイウェイなど、自家用車やバイクでのアクセスなら是非オススメしたいルートが数多くある。
 市街地からやや離れた山間に位置するため,公共交通機関でのアクセスは難しいが、SUPER FORMULAやSUPER GTなどビッグレースの開催時には、熊本駅、日田駅,熊本空港、熊本交通センターから臨時のシャトルバスが用意される。土日の朝と晩1本ずつなので、スケジュールの確認と予約を忘れずに。

今季国内初レースのロッテラー&デュバルにも注目

昨年の開幕戦で優勝を飾った中嶋一貴  今大会は開幕戦を世界耐久選手権(WEC)のために欠場したアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が今季初の出場となる。共にシリーズチャンピオン経験者であり、デュバルは昨年3位、ロッテラーも2010年勝利とオートポリスでは結果を残しているだけに、その走りには期待がかかる。
 オートポリスは2010年にトヨタエンジン勢が表彰台独占、2011年は中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)がシリーズ参戦2戦目にして初優勝を飾るなど、トヨタエンジン勢にとっても不得意とするコースではない。
 ベテラン勢だけでなく、開幕戦でデビュー戦ながら8位入賞を果たしたスーパールーキー平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)や、終盤まで7位走行も無念の燃料切れで後退した平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)ら、若手の走りにも注目しよう!