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『門出』2009年12月24日
皆さんこんにちは!TDP事務局のフクです。 いよいよ今週はクリスマスですね!皆さんも色々な予定に心躍らせている事と思います。私はといえば、綺麗に24日の予定だけが空いていたりします(笑) そしてこのコーナーも、今年は今回で最後となります。思えば今年は、いくつかのF1チームの撤退が発表されるなど、寂しい話題もありましたが、やっぱり最後は明るい話題で締めなくちゃいけませんよね! 先日発表された、可夢偉君の(BMW)ザウバーF1チームとの契約締結も非常に嬉しいニュースで、来年も可夢偉君がF1で走る姿を見られる事は皆さんにとっても、私と同じく非常に楽しみなのではないでしょうか? 「じゃぁ、それにまつわる話?」と思われた方、実は今回はその話ではありません。もう既にご存じの方もいるかと思いますが、去る12月19日に石浦君が、都内某所で結婚式&結婚披露宴を行ったのです♪ちなみに現役TDPドライバーとして、結婚式を挙げたのは石浦君が初めてです。 幸いに私も敬遠されることなく呼んでもらえたので、結婚式から出席して参りました。披露宴には各チームのお偉方等やレース界の良く見かける方々がスーツで出席しており、その光景は「JAFの表彰式?」という感じでしたが・・・ ![]() 新郎が光る指輪をはめた手で、ベールを上げると・・・ ![]() 当然こういうシーンが待っています。 ![]() サーキットに来る方にはこの頭で分かる、某カメラマンの先には眩い光を浴びる2人 ![]() 出席者の投げるフラワーシャワーと、 ![]() TDPの後輩のこの2人も駆けつけました ![]() めでたい日に、寂しい目で2人を見つめる和也君、新婦に相棒を取られてしまったせつなさが滲み出ています(笑) ![]() 乾杯の音頭を取ったのは、2002年に石浦君ではなく一貴君を選んだ張本人(笑)関谷校長と見事な司会を務めた校長自慢の奥様葉子さん ![]() ウェディングケーキへの入刀 この他披露宴には来られなかった先輩ドライバーや、TDPの仲間である晃平君からのビデオレター、その他にもたくさんの方から祝電なども届いており、石浦君の人柄が表れていました。 余談ですが、一貴くんからもお祝いのメッセージを預かっていたので、石浦君本人にだけ伝えておきました。ここでは発表出来ませんが・・・(笑) ちなみにお嫁さんは"ミス・ワールド"の日本代表に選ばれた事もあり、大勢の人の前に立つのは慣れたもの。そのため、結婚式~披露宴と一貫して『リラックスして柔らかな表情の新婦』と『緊張した硬い面持ちの新郎』という構図が変わる事はありませんでした・・・ こんな才色兼備なお嫁さんをもらって、まったくもって憎たらしいと思っているのは、きっと私だけではないと思います(笑)まぁ、そうはいっても仕方がないので、2人の素晴らしい門出をお祝いしたいと思います。 皆さんも石浦君に会った時には、嫉妬心を抑えて、とりあえず祝福の言葉を贈ってあげて下さい(笑)この素晴らしいお嫁さんのためにも、きっと来季は今季以上の飛躍を見せてくれることと思います。 ![]() 2人の末長い幸せを祈りたいと思います・・・ さて、皆様に楽しみに読んで頂いた(のかな?)このコーナーも、しばらくお休みさせて頂く事になります。また、この場で皆様にTDPドライバー達の日常を紹介出来る事を楽しみにしています。今年1年のご愛読有難うございました! それでは、皆様メリークリスマス&良いお年をお迎え下さい。 『愛車紹介』その42009年12月14日
皆さんこんにちは!TDP事務局のフクです。 もうだいぶ前に、北の方では初雪の便りなども聞かれましたが、ここのところ東京もめっきり冷え込んで来て本格的な冬の到来といった感じですね。そして寒さに比例するように、街はイルミネーションで飾りつけられてとても綺麗になっていますね♪ そんなものを見ていると、スーパーGT第6戦の鈴鹿700kmでの各チームの電飾が、ふと思い出されますが、あの暑かった夏の日も何だか遠い昔の日に感じる、師走の慌ただしい今日この頃です。 さて、今回は愛車紹介の第4弾という事で、国本雄資君の愛車を紹介させて頂きます。雄資君の愛車は、以前2007年にFCJに出ていたトヨタドライバー9名のうち、4名がアルテッツァに乗っていたと書かせて頂いたうちの1台です。 しかし2007年といえば、雄資君は高校2年生の16歳で、まだ免許を持っていませんでした。それでは、家でプラモデルのように大事に飾っておいて、免許を取る日を一日千秋の思いで待って乗り出したのか?といえばそうではありません。 そうです!この車は元々その年同時にFCJに参戦していた、兄・京佑君の愛車だったのです。いわゆる「おさがり」というやつですね~。世間では、よく着る物なんかでは「兄(姉)のおさがりばかりで嫌だった。」なんて話を耳にしたりしますが、雄資君はどうだったのでしょうか? ![]() こちらが兄から受け継いだアルテッツァ そのあたりを雄資君に聞いてみると、雄資君曰く「自分の車が直ぐに手に入ったのは嬉しかったけど、やっぱり"おさがり"は少し嫌でした・・・」との事でした。やっぱり世の中の多くの"弟君""妹さん"と同じ思いをしているようでした。 ![]() 外観の大きな変更点はアルミホイールくらいです ![]() シートとシフトノブは『TRD』製に変更 そしていつもの質問です。 Q.この車で気に入っている所はありますか? 将来、FT-86が市販されて、レース用の車になっていたとしたら、そのステアリングを握っているのは雄資君かもしれませんね。 ![]() 蛍光灯の下、いつもの3割増しで綺麗に見える雄資君の愛車です(笑) 『ジムワーク』2009年12月8日
皆さんこんにちは!TDP事務局のフクです。 さて、これまでに何回か"レーシングドライバー"というのが、"スポーツアスリート"である事を書いてきました。そして「通常ではないトレーニング」の模様も何度かご紹介してきましたが、今回は「通常のトレーニング」の模様を紹介させて頂きたいと思います。 今回トレーニングの様子を紹介させて頂くのは卓人君です。御殿場在住の卓人君が普段ジムワークを行うのは、御殿場在住のTDPドライバー御用達で、厚遇して頂いているフジ虎ノ門病院内にある『有酸素運動施設 プラーナ』さんです♪ では、トレーニングの模様を写真で何点かご紹介致します。 ![]() ![]() ![]() ![]() 各部の筋肉をトレーニング ![]() ![]() バランス感覚や体幹の強さも大事です ![]() 背筋のトレーニング ![]() 首の筋力アップはレーシングドライバーには必須 ![]() ![]() 有酸素系のトレーニングももちろん行います レーシングドライバーに求められるのは、どのスポーツにもいえることですが、基本的な体力の高さと体幹がしっかりしている事はもちろん、筋肉については一発のパワーよりも、何十周とサーキットを周回しながら、同じ運動を長時間行うための筋持久力が、より重要になってくると言えます。 また、その中でもレーシングドライバーの筋肉の中で発達が顕著だなと思われるのが、強力なGに耐え続ける首廻りと、重いハンドルを切るのに必要な肩廻り、そして上腕の裏側である上腕三頭筋でしょうか。 ドライバーによって内容に若干の違いはあると思われますが、このようなトレーニングが一般的にレーシングドライバーの「通常のトレーニング」といえると思われます。ちなみに卓人君の場合、何もない時は週6回でジムワークを行い、日によって上半身だったり、下半身だったり、あるいは有酸素を多めにしたりと内容を替えているようです。 オフシーズンに入り、シーズン中に比べるとレーシングカーをドライブする時間は、グッと減ってきますが、来季に向け各ドライバーは冬の間もしっかりとトレーニングをして開幕に備えているのです。 卓人君が通っている『有酸素運動施設 プラーナ』さんですが、一般の方が入会して一緒にトレーニング♪することも可能なのですが、一緒になった時は温かく見守り、ドライバー達にはトレーニングに集中させてあげて頂けますよう、くれぐれもお願いします! 『はじめての』その22009年12月3日
皆さんこんにちは!TDP事務局のフクです。 いよいよ師走に入り、今年も残すところ1ヶ月を切ってきました。きっと皆さんも何かとお忙しい事と思います。私達もレースは終了したものの、何かと忙しいのがこの季節で、毎年バタバタとしながら年末に向かって行きます。 さて、今回の『はじめて物語』は、TDPドライバーとはいっても、いつもの国内ドライバーではなく、今季ユーロF3シリーズに欧州TDPドライバーとして参加していたヘンキ・ワルドシュミット君のお話です。ところで、昔『まんがはじめて物語』というためになる番組があって、幼い少年だった私は毎週楽しみに見ていました。 いつものどうでも良い話はこの辺にして、去る11月30日に富士スピードウェイで行われた、フォーミュラニッポン(以下FN)のドライバーオーディションに参加したヘンキ君、何が初めてだったのかというと、FNのマシンをドライブしたことや、富士スピードウェイでのドライビングはもちろんなのですが、『日本に来たのが初めて』だったのです。 ![]() 日本と言えばやっぱり!「FUJIYAMA」です!富士山をバックに そのヘンキ君を簡単に紹介させて頂きますと、昨年トムスで全日本F3チャンピオンとなったカルロ・ヴァン・ダム君と同じオランダ出身の21歳で、2006年にそれまでのカートからTDPドライバーへとステップアップを果たし、2年間のフォーミュラルノーを経て、昨年、今年とユーロF3に参戦していました。 彼と初めて会ったのは、2005年秋のスペイン・バレンシアで、彼が17歳の時のこと。そこから4年を経て、日本で彼の出迎えをすることとなりました。そんな訳で、オーディションを挟んだ数日間、『はじめての日本』である彼と行動を共にすることとなったのです。 そんな彼のジャパンタイムの始まりですが、成田から御殿場へ向かう車内で、2つ持っている携帯の設定を一生懸命いじって通信可能にしようとしているのですが、どうも繋がらないらしく、私がそのあたりに詳しい人に設定を聞いて試すも、それでも繋がらず、そしたら何とカバンの中から・・・出てきました!3つ目が。 まぁ、確かに私も海外に行く時は2つ持って行きますが・・・。そしてその3つ目の携帯が無事に繋がり、遠い極東の地でまずは通信手段を確保出来たのでした。そして、御殿場のホテルにチェックインしたあと、新たな事実が発覚しました。 持ってきたコンセントの変換アダプターが、日本のコンセント用ではなかったのです!持ってきたパソコンや、携帯の充電が出来なくてはマズイ!ということで、夕食の前にオランダの電化製品を日本のコンセントに変換出来るアダプターを探すことになりました。 御殿場界隈の電気屋さんや、ホームセンターを何件か回ってみるものの、日本用を海外用に変換するアダプターはあるものの、逆は見つからず「やっぱり東京ならともかく御殿場では無理かな?」と諦めかけたところに、海外経験豊富な某チームのオーナーが見つけて来てくれ、無事に入手出来たのでした。 ![]() テストまでの日程で、日本のジムも初体験したヘンキ君 そして翌日、街中を車で走っていると、「日本には面白い車が多いね。」と。「はて?どの車の事だろう?」と思って聞いてみると、ダイハツでいえば、「タント」「ムーヴ」「アトレー」などのような、今の日本に暮らしている私達は、当たり前のように見ている形の車達のことでした。 確かに欧州ではヴィッツのようなコンパクトカーがほとんどで、その他にはセダンやステーションワゴン、クーペ、SUVといった車の他、小さい車といえば「smart」くらいで、日本でいう軽自動車は走ってないですね。 そして日本はおろか、アジアも初めてのヘンキ君には、8時間という大きな時差も初めての経験。走行当日の前日までは毎日朝4時や5時や6時に目が覚めてしまい、昼間眠くなるといった状況に苦労していました。私も欧州に行った時などは、「明日日本に帰る」という頃になってようやく体が慣れてきたりします。 それ以外にも、短い滞在の間にたくさんの"はじめて"を体験したヘンキ君。"初めてのコース"、"初めてのクルマ"にも直ぐに対応し、僅か1日の走行で十分にその才能を見せた翌日、遠く離れたオランダに帰っていきました♪ ![]() そして初めての「箸」にもチャレンジ 帰り際「今日は1日が長いな・・・」と言いながら。そうです。約12時間飛行機に乗って母国に着いたら向こうは夕方。今度は日本に慣れた体を欧州の時間に戻さなければなりません。彼が眠たそうな目で、久々の母国での美味しい夕食に舌鼓を打っていることを想像しながら、私は眠りに就きます。。。 ![]() |
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