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WEC 2015年 第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース 決勝

スタートシーン

TOYOTA GAZOO Racing、
WEC第4戦 ニュルブルクリンクで5位、6位フィニッシュ

FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースは、8月30日(日)に決勝レースを行い、TOYOTA GAZOO Racingのアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の乗るTS040 HYBRID#1号車が5位、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車が6位に入賞しました。

ニュルブルクリンクを走行するTS040 HYBRID 2号車 今回のレースは、TOYOTA GAZOO Racingの本拠地ケルンのTMGから僅か90km南に位置する伝統のサーキットで、3日間延べ6万2000人の観衆を迎えて行われました。ニュルブルクリンクでLMP1が走るレースが行われたのは2009年以来のことです。

ニュルブルクリンク6時間レースの結果、2014年のWECチャンピオンチームであるTOYOTA GAZOO Racingは、ポルシェから95点引き離されてマニュファクチャラーズ選手権3位に付けています。ドライバーズ選手権では#2号車に乗るブルツ、サラザン、コンウェイの3人が7位に付けています。

決勝レースは好天に恵まれ、気温も30度を記録する真夏のような気候の中で行われました。スタートは#1号車を中嶋、#2号車をコンウェイが担当、2台は3列目のグリッドから6時間に及ぶ長い戦いを始めました。1周5.137kmのグランプリコースはコース幅が狭く、LMP1クラスの戦いではコース上の混雑が最大の問題点でした。遅い先行車を巧みなリズムで抜き去るには、高次元の車両バランスが要求されました。

ピットストップを行うTS040 HYBRID 1号車 レースでは色々な事が起こりますが、3時間を経過した時点でアクシデントによりコース上に散乱した部品を片付けるために2度のフルコースイエローが出されましたが、2台のTS040 HYBRIDには大きな影響はなく、5位と6位から上位を目指し着実に走行しました。レースはそのまま進行し、6時間を終えた時点で#1号車はデビッドソンが、#2号車はブルツがステアリングを握り5位と6位でチェッカーフラッグを受けました。優勝はポルシェ#17号車でした。

WECは今シーズン全8戦を折り返し、第5戦は9月19日(土)に米国テキサス州オースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で行われる6時間レースが舞台となります。そのアメリカのレースを皮切りにWECはヨーロッパを離れ、ホームレースとなる日本でのWEC富士6時間レース(10月11日決勝)、中国、バーレーンと長い旅に出ます。

TOYOTA GAZOO Racingへの皆様の熱い応援をよろしくお願いいたします。

佐藤俊男 チーム代表:
今日は暑さの中ではありますが、的確なピットストップ作業とレースマネジメント、そして確実なドライビングと、チームはプロの仕事をしてくれたと思います。 しなしながら結果は満足出来るものではありませんでした。ライバルに対して十分な速さが無かったと思います。 WECは耐久レースですが、どのチームにも大きなトラブルはなく、LMP1のそのレベルの高さをここでも確認することが出来ました。 今日は、非常に大勢のトヨタファンの皆さんと、ドイツトヨタやトヨタヨーロッパからのゲストにグランドスタンドで応援いただき、とても感謝しております。 シーズンの欧州ラウンドは終わりますが、残る4戦に向けてケルンと日本にて引き続き改良に傾注して行きます。

アンソニー・デビッドソン:
TS040 HYBRID 1号車に乗り込むアンソニー・デビッドソン 我々は今日、これ以上はない完璧な仕事をしたと思います。何のトラブルもなく、チームのエンジニアとメカニックの仕事ぶりには、感謝しています。我々は今後のレースに向け更なるチャンスを見つけようとしており、決して諦めてはいません。出来ることを全てやった今日、この挑戦は楽しいものでした。

セバスチャン・ブエミ:
チームメンバー全員が本当に良くやってくれました。我々は全力を尽くし、集中も切らさず、最善を尽くし、技術的問題もありませんでしたから、今日の戦いには満足しています。レース結果は満足行くものではありませんが、まだまだやれます。気持ちを次のレースに切り替え、やるべきことへまい進します。

中嶋一貴:
今日は少々物足りないレースでした。というのも、現実的には2台のTS040 HYBRIDでお互いに競いあう以外、バトルが無かったからです。我々は決して諦めず、持てる力を出し切ったと思います。自分のスティントでの走りとラップタイムには満足しています。これからも更にプッシュし、全力で戦い続けます。

アレックス・ブルツ:
アレックス・ブルツ ドイツでWECのレースが戦えたのは素晴らしいことで、信じられないほど多くの観客が訪れてくれた最高のイベントでした。我々にとってのレース自体は完璧とは言えず、何故タイムを失ったのか詳細を調べる必要があります。我々は感覚を研ぎ澄まし、常に自分たちのパッケージを最適化し続けなくてはなりません。それが今季残りのレースへ向けた我々の使命です。

ステファン・サラザン:
最大の努力をし、常にチャンスをうかがって、可能な限りベストなレースを戦いました。ハードにプッシュし、一切ミスなく全力を尽くしました。結果は望んだものではありませんが、時にはそういうこともあります。私はイベントを楽しみましたし、非常に多くのファンが来てくれたことは本当に素晴らしいことでした。

マイク・コンウェイ:
初めてのサーキットで良いスタートが切れたことには満足しています。最初のスティントでは、TS040 HYBRIDのバランスの面で若干苦戦しましたが、レース後半で再びドライブした時にはとても良くなっていました。最後までずっとプッシュを続け、可能な限り最速のタイムを刻むべく集中しました。その点では上手く行ったと言えますが、もちろん次戦アメリカではもっと良い結果を望んでいます。

WEC 2015年 第4戦 ニュルブルクリンク6時間レース 決勝レース結果

順位No.クラスチーム名車名ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤ
117LMP1ポルシェ チームポルシェ 919 Hybridティモ・ベルンハルト
マーク・ウェバー
ブレンドン・ハートレー
6:01'16.9662031'38.307MI
218LMP1ポルシェ チームポルシェ 919 Hybridロマン・デュマ
ニール・ジャニ
マルク・リーブ
1 Laps2021'37.955MI
37LMP1アウディ スポーツ チームヨーストアウディ R18 e-tron quattroマルセル・ファスラー
アンドレ・ロッテラー
ブノワ・トレルイエ
1 Laps2021'38.611MI
48LMP1アウディ スポーツ チームヨーストアウディ R18 e-tron quattroルーカス・ディ・グラッシ
ロイック・デュバル
オリバー・ジャービス
1 Laps2021'38.608MI
51LMP1TOYOTA GAZOO Racingトヨタ TS040 HYBRIDアンソニー・デビッドソン
セバスチャン・ブエミ
中嶋 一貴
3 Laps2001'40.207MI
62LMP1TOYOTA GAZOO Racingトヨタ TS040 HYBRIDアレックス・ブルツ
ステファン・サラザン
マイク・コンウェイ
4 Laps1991'40.738MI
747LMP2KCMGオレカ 05 - ニッサンマシュー・ホーソン
リチャード・ブラッドレー
ニック・タンディ
18 Laps1851'47.290DL
826LMP2G-ドライブ レーシングリジェ JS P2 - ニッサンロマン・ルシノフ
ジュリアン・キャナル
サム・バード
18 Laps1851'47.579DL
928LMP2G-ドライブ レーシングリジェ JS P2 - ニッサングスターボ・ヤカマン
ルイス・フェリペ・デラーニ
リカルド・ゴンザレス
19 Laps1841'47.859DL
1043LMP2チームサード・モーランドモーガンEvo - サードピエール・ラギュ
オリバー・ウェッブ
アーチー・ハミルトン
19 Laps1841'48.672DL
1136LMP2シグナテック アルピーヌアルピーヌ A450b - ニッサンネルソン・パンチアティシ
ポール-ループ・シャタン
ヴィンセント・キャピレー
20 Laps1831'48.522DL
1230LMP2エクストリーム スピード モータースポーツリジェ JS P2 - HPDスコット・シャープ
ライアン・ダルジール
デビッド・ハイネマイヤー・ハンソン
20 Laps1831'48.879DL
1342LMP2ストラッカ レーシングギブソン 015S - ニッサンニック・レベンティス
ダニー・ワッツ
ジョニー・ケイン
22 Laps1811'48.515DL
1431LMP2エクストリーム スピード モータースポーツリジェ JS P2 - HPDエド・ブラウン
ヨハネス・バン・オーバービーク
ジョン・フォガティー
26 Laps1771'49.352DL
1591LMGTE Proポルシェ チーム・マンタイポルシェ 911 RSRリヒャルト・リエツ
マイケル・クリステンセン
27 Laps1761'55.798MI
1692LMGTE Proポルシェ チーム・マンタイポルシェ 911 RSRパトリック・ピレ
フレデリック・マコヴィッキィ
28 Laps1751'55.777MI
1771LMGTE ProAFコルセフェラーリ F458 イタリアダビデ・リゴン
ジェームス・カラド
28 Laps1751'55.544MI
184LMP1チーム バイコレスCLM P1/01 - AERシモン・トリュンマー
ピエール・カッファー
28 Laps1751'45.364MI
1995LMGTE Proアストンマーチン・レーシングアストンマーチン ヴァンテージ V8クリストファー・ニゴール
マルコ・ソーレンセン
28 Laps1751'56.910MI
2099LMGTE Proアストンマーチン・レーシングアストンマーチン ヴァンテージ V8アレックス・マックドウォル
フェルナンド・リース
リッチー・スタナウェイ
29 Laps1741'56.686MI
2197LMGTE Proアストンマーチン・レーシングアストンマーチン ヴァンテージ V8ダレン・ターナー
ステファン・ミュッケ
ジョニー・アダム
30 Laps1731'57.218MI
2212LMP1レベリオン・レーシングレベリオン R-ONE - AERニコラ・プロスト
マティアス・ベシェ
ニック・ハイドフェルド
30 Laps1731'43.760MI
2372LMGTE AmSMP レーシングフェラーリ F458 イタリアヴィクトール・シェイタル
アンドレア・ベルトリーニ
アレクセイ・バソフ
30 Laps1731'56.986MI
2498LMGTE Amアストンマーチン・レーシングアストンマーチン ヴァンテージ V8ポール・ダラ・ラナ
ペドロ・ラミー
マティアス・ラウダ
31 Laps1721'57.672MI
2583LMGTE AmAFコルセフェラーリ F458 イタリアフランソワ・ペロード
エマニュエル・コラール
ルイ・アグアス
31 Laps1721'57.319MI
2677LMGTE Amデンプシー レーシング プロトンポルシェ 911 RSRパトリック・デンプシー
パトリック・ロング
マルコ・ゼーフリート
31 Laps1721'56.859MI
2750LMGTE Amラルブル コンペティションシボレー コルベット C7ジャンルカ・ローダ
パオロ・ルベルティ
クリスティアン・ポウルセン
32 Laps1711'56.440MI
2888LMGTE Amアブダビ レーシング プロトンポルシェ 911 RSRクリスチャン・リエド
ハレド・アル・クバイシ
アール・バンバー
33 Laps1701'56.672MI
2996LMGTE Amアストンマーチン・レーシングアストンマーチン ヴァンテージ V8フランチェスコ・カスタネッリ
ロアルド・ゲーテ
スチュワート・ホール
34 Laps1691'57.839MI
3051LMGTE ProAFコルセフェラーリ F458 イタリアジャンマリア・ブルーニ
トニ・ヴァイランダー
35 Laps1681'55.191MI
3113LMP1レベリオン・レーシングレベリオン R-ONE - AERアレキサンドレ・インペラトーリ
ドミニク・クライハマー
ダニエル・アプト
202 Laps1MI