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Rd2. Grand Prix of Malaysia
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パナソニック・トヨタ・レーシング 今季初ポイント獲得
ラルフ・シューマッハーが最後尾から猛追8位入賞。ヤルノ・トゥルーリは9位フィニッシュ
 
2006年3月19日(日)(マレーシア・セパン発)
 

南国の強烈な太陽が容赦なく照りつけ、チームスタッフ80名余りのために用意された、4000本 近くの飲料が瞬く間に消化されてきた昨日の予選までとは変わり、決勝日は、朝から曇り空。時折、 陽射しが覗くはっきりしない天候の下で、F1GPで最も苛酷な熱闘の火蓋が切られた。

決勝レースは、気温33度、路面温度36度、湿度62%という蒸し暑いコンディションで、午後3時に 56周のスタート。パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは9番手グリッド、ラルフ・ シューマッハーは最後尾22番手グリッドから序盤戦へと臨んだ。スタート直後に13位へと進出した ラルフ・シューマッハーは、着実に上位進出を図り、終盤の49周目には、8位へと躍進。激戦を 戦い抜き、今季初のポイントを獲得してフィニッシュ。ヤルノ・トゥーリも続く9位でチェッカーフラッグを くぐり、2台揃ってのトップ10フィニッシュを果たした。チームは、2週間後の第3戦オーストラリア GPでのさらなるポイント獲得へと全力を注ぐ。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7
シャシー:TF106/05
決勝順位 :8位  56周/56周(トップと1分21秒288差)
グリッド :22番手

「非常に面白いレースだった。今季初ポイントを獲得出来たというのは本当に良いニュースであり、今日の結果にはとても喜んでいる。最後尾グリッドからのスタートで、3回のピットストップを行い、このような結果を得られるとは、予想もしていなかった。また、再び競争力の高さを示せたことにも満足している。とはいえ、今日は難しいレースであったし、また今回ポイントが確保できたといっても我々の問題全てを解決出来たとは考えていない。より低温下で開催される次戦オーストラリアGPへと、来週ポールリカールでのテストを行い、出来る限り準備を整えたい。全力で戦い続け、出来る限り早く表彰台へと上りたい」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8
シャシー:TF106/04
決勝順位 :9位  55周/56周
グリッド :9番手

「ラルフ・シューマッハーが1ポイント獲得出来たことを喜んでいる。多分、2台揃ってのポイント 獲得も可能であったはずだが、今日は私にとっては本当に不運だった。まるで、昨年のハンガリー GPのように、スタートで誰か後ろから追突されて、ボディ後部のディフューザーが損傷してしまった。 この損傷はポイントを獲得出来たはずであったにもかかわらず、大きな代償となってしまった。 その後はオーバーステアとアンダーステアの両方に見舞われてしまい、苦戦を強いられたが、 可能な限り速く走るために集中した。ピットストップの度に調整を試みたが、ディフューザーが 損傷していたために、成す術はほとんど無かった。前戦バーレーンGPに比べ、我々のペースが 改善され、重要なデータを収集出来たことは成果であり、今後も着実に、ハードな作業を続ける ことでの成功を信じている」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「チームの総力を挙げて改善に取り組んできた成果が得られた。ラルフ・シューマッハーは、最後尾から力強い走りで上位への進出を果たしてくれた。また、ヤルノ・トゥルーリは、他車との接触による損傷で苦戦を強いられながらも、2台揃ってのトップ10フィニッシュへと頑張ってくれた。着実に進歩を遂げているので、次戦オーストラリアGPでは、2台共にポイント獲得を目指す」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表

「今週は前戦に比べ良いパフォーマンスを発揮することが出来た。そして、この決勝レースでのパフォーマンス向上は、TF106とブリヂストンタイヤの適合における改善の成果といえる。このことは、我々にとって最も大事な、高いモチベーションをチーム全体に与えてくれた。もちろん、ラルフ・シューマッハーが、今季初のポイントを獲得したことは、とても嬉しい。ラルフ・シューマッハーは、本来2回のピットインを予定していたが、エンジンの油圧系統の調整が必要となり、3回のピット戦略に変更せざるを得なかった。それにもかかわらず、最後尾スタートながらポイント獲得を果たしてくれたことは本当に立派だ。ヤルノ・トゥルーリは、序盤戦で、接触により車体に損傷を受けて苦戦を強いられた。しかし、9位でフィニッシュをし、勇気付けられた。チームが総力を挙げた成果だが、我々は表彰台を目指さなくてはならない。次戦、そして、ヨーロッパ戦を目前に控え、ブリヂストンタイヤとの適合を進めるために、来週、ポールリカールでのテストを行う。我々は成功へと突き進む」

1 G・フィジケラ
ルノー
2 F.アロンソ ルノー
3 J・バトン ホンダ
4 J・モントーヤ マクラーレン
5 F・マッサ
フェラーリ
6 M・シューマッハー
フェラーリ
7 J・ビルヌーブ
ザウバー
8 R・シューマッハー
トヨタ
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