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Rd7. Grand Prix of Monaco
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F1第7戦モナコGP決勝
波乱のレースでR.シューマッハーがポイント獲得
着実に戦い8位入賞。J.トゥルーリは表彰台獲得目前にして油圧制御系トラブ ルで無念のストップ
 

2006年5月28日(日)(モナコ公国・モンテカルロ発)

 

5月28日(日)モナコ公国、モンテカルロ市街地の特設コースで、F1第7戦 モナコGPの決勝が行われた。気温24度、路面温度27度と爽やかな好天の下、午後2時に78周の決勝レースがスタート。6番手グリッドから決勝レースをスタートしたヤルノ・トゥルーリは、スタートでポジションを落としたものの、燃料を多く積む給油ピットイン1回戦略が奏功し、終盤には3位に浮上。今季初の表彰台を目前にしていたが、残りわずか5周で油圧制御系トラブルに見舞われ無念のストップ。一方、10番手スタートのラルフ・シューマッハーは、やはりスタートで順位を落としたが、給油ピットイン1回戦略で追い上げ、波乱のレースを最後まで着実に走り抜き、8位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たした。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/07B
決勝順位 : 8位 77周/78周
グリッド : 10番手

「ポイントは獲得出来たが、今日はトヨタのために、もっと多くが得られたはずだ。我々はスタートで余りに多くのポジションを落としてしまい、レースの前半戦を、N.ハイドフェルドの後で費やすことになってしまった。我々の方が速かったが、ここでは常に追い越しが不可能に近く、我々の戦略は、渋滞を抜けることを採らなかった。そのため、上位の結果を得るチャンスはなくなってしまった。しかし、“TF106B”は好調だったので、全力で戦い続け、最終的にはポイント圏内でレースを終えることが出来た。ハードな仕事を 強いられた一日であったが、少なくともこの週末、我々は強力な走りを示すことが出来た。そして、今後のレースへと可能性を見出だせた」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/08B
決勝順位 : 17位(完走扱い) 72周/78周
グリッド : 6番手

「またしても私は悲運に襲われてしまった。予選及び決勝レースで、ベストを尽くし、出来る限りの事を行っているのに、物事は私のためには上手く動いてくれないものだ。我々のペースは良く、タイヤも安定していた。もっと速く走ることも出来たが、今日の決勝レースでは、そのほとんどを渋滞の中で費やし、本当に全力を発揮出来るクリアな周回は全くなかった。R.バリチェロと同時にピットインしたとき、私は、彼がピットレーンでの速度リミッターを押し忘れたことが分かった。その後は、ただ“TF106B”をゴールまで運ぶだけであり、全ては私のコントロール下にあった。しかし、突然の油圧制御系トラブルに見舞われて終わってしまった。ここモナコで、2年連続して表彰台を獲得出来るチャンスを逸してしまったのは本当に残念だ。しかし、少なくとも我々は何度か良いペースを見せることが出来、これを基により改良を進めて行かなくてはならない。チームは本当にハードに、良い仕事をしてくれているが、まだやらなくてはならないことはある」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「突然、油圧制御系の問題でストップし、表彰台を逃した悔しさ以上に力走を続けていたヤルノ・トゥルーリには本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。また、ラルフ・シューマッハーは、この追い抜きの難しいコースで粘り強く戦い、今後につながる1ポイントを獲得してくれたことに感謝したい。信頼性の再確認も含め“TF106B”の性能を100%引き出せるように体制を整え、イギリスGPの行われるシルバーストーンに向かいたい」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「決勝レースを通じてハードに戦ってくれたラルフ・シューマッハーがポイントを獲得してくれたことに感謝 しなくてはならない。しかし、ヤルノ・トゥルーリに起こったことについては、失望していると言う表現では控えめすぎる。彼はスタートから激しい渋滞の中で全力でレースを続けて来たが、ゴール直前にして油圧制御系のトラブルに見舞われるという残酷な仕打ちを受けることとなった。本当に辛い終幕であった。しかし、この週末、コース上で我々は良いパフォーマンスを見せることが出来た。給油ピットイン1回戦略は正しい決断であり、上手く機能した。スタートが上手く行かなかったことに関しては調査しなくてはならないが、燃料を多く積んだ状態でのペースは悪くは無かった。ラルフ・シューマッハーは予定よりも早めにピットインさせたが、それは彼が、やはり長い給油戦略を採ると予測していたN.ハイドフェルドに行く手を阻まれていたからだ。しかし、不運にもこの2台は同時にピットインすることとなったが、これが唯一の方法だった。ヤルノ・トゥルーリも同様に、レースのほとんどをR.バリチェロの後で費やすことになったが、2人のドライバーには、今日は良い仕事をしてくれたと感謝したい。レースの結果では、我々にとっては良くない一日となってしまったが、上位チームとの差は縮まっており、開発を継続し、出来る限り早く表彰台を獲得すべく戦い続ける」

1 F・アロンソ
ルノー
2 J・モントーヤ
マクラーレン
3 D・クルサード
レッドブル
4 R・バリチェロ
ホンダ
5 M・シューマッハー
フェラーリ
6 G・フィジケラ
ルノー
7 N・ハイドフェルド
ザウバー
8 R・シューマッハー トヨタ
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