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Rd8. Grand Prix of Great Britain
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F1第8戦イギリスGP決勝
最後尾スタートのJ.トゥルーリが追い上げ11位
R.シューマッハーは1周目に不運のリタイア。“TF106B”の手応えを確認
 

2006年6月11日(日)(イギリス・シルバーストーン発)

 
6月11日(日)、イギリスのシルバーストーン・サーキットでF1第8戦イギリスGPの決勝レースが行われた。週末を通じて好天に恵まれ、気温26度、路面温度40度、湿度49%のコンディションで、午後12時に決勝レースのスタートが切られた。前日の予選で、7番手グリッドを得て、ポイント獲得が期待されたラルフ・シューマッハーであったが、スタートで出遅れ、さらに、無念にも他車との接触からコースオフ。1周目にしてレースを終えることとなってしまった。一方、不運の最後尾22番手スタートとなったヤルノ・トゥルーリは、1周目に13位まで一気にポジションアップ。上位陣と遜色ないラップタイムで猛然と追い上げを見せたが、追い越しの難しいコースに阻まれ、11位でチェッカーを受けた。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/08B
決勝 : 11位 59周/60周
グリッド : 22番手

「グリッド後方からのレースはいつでも厳しいものになる。しかし、今日は楽し むことが出来た。シルバーストーンは決して追い越しが容易なサーキットではないが、私はスタートと最初の3,4周で多くのライバルをパス出来た。“TF106B”のバランスは良く、本当に全力を尽くして戦った。チームの素晴らしい戦略のお陰で、最初のピットストップでポジションをさらにアップすることが出来た。このサーキットでは先行車に接近し続けるのは、非常に難しく、あのポジションからのポイント獲得は考えにくい。それでも、私自身のパフォーマンスと、確実に進化しているように見えた“TF106B”のパフォーマンスに対し、嬉しく思っている」

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/07B
決勝 : リタイア 0周/60周
グリッド : 7番手

「残念ながら、今日起きてしまったことはレースではよくあることだ。全ては私
の非常に悪いスタートから始まった。大きく後退を余儀なくされ、中団グループの混乱に加わることになってしまった。誰もが行き場を失ってしまうような厳しい状況の中ではあのようなことが起こり得る。周りをライバルカーに囲まれ、実際に何が起こったのかを正確に理解するのは難しかったが、私は後から追突された。そのためスピンを喫し、M.ウェーバーの走行ライン上へと進むしかなかった。あくまでレーシングアクシデントであり、誰かが意図的にやったことではなく、誰も悪くはない。しかし、スタートの失敗は2戦連続でのことであり、改善すべく懸命の努力が必要だ」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「ラルフ・シューマッハーはスタート直後に追突され、立て直そうとした際に他 車と接触、リタイアせざるを得なかった。一方ヤルノ・トゥルーリはスタート後 のいくつかのコーナーでうまくポジションを上げることに成功した。その後、先 行車に阻まれるケースもあったが、ラップタイムも良く、最終的に11位でフィニッシュすることが出来た。次戦のカナダGPでは信頼性を確実なものとし、今回のレースで見えて来たパフォーマンスをしっかり活かせる様にしたい」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「金曜日は、“TF106B”とタイヤのパフォーマンスからチームは非常によい雰囲気であった。しかし、予選でヤルノ・トゥルーリのエンジントラブルに端を発し、ラルフ・シューマッハーが決勝の1周目に追突された時点で、我々の2台は共に上位争いから脱落したことを意味していた。我々はここ数日間、スタートの改善へ向け全力で取り組んで来た。それだけにラルフ・シューマッハーがスタートであれほど遅かったのは驚きであり、何が起こったのかを確実に調査しなくてはならない。ラルフ・シューマッハーは、上位グリッドのライバルよりも多くの燃料を積んで、明らかに重い状態とはいえ、予選では、高い競争力を見せていただけに、予定していた戦略を考えると残念でならない。ヤルノ・トゥルーリについては、攻めるレースをするしかなかったが、全ては期待通りに進んだ。彼は非常に良いスタートを切り、新品タイヤによる速いラップタイムの優位性を活かすべく、早めにピットインする戦略を採った。最初のピットストップは狙い通り上手く行き、D.クルサードをパスすることが出来た。2度目のピットストップでも同様にR.バリチェロをパスしようとしたが、渋滞に阻まれてしまった。ヤルノ・トゥルーリは“TF106B”に満足しており、全力で攻めてくれた。彼が成し遂げたこと以上のことはほとんど不可能だっただろう。ヤルノ・トゥルーリの、特に1回目のピットストップ後のラップタイムは、非常に我々を勇気づけてくれるものであった。そのペースは我々の“TF106B”がトップチームに近づいているということを示してくれた。我々は今後も、トップチームに追いつくために、開発と信頼性の向上を続けなくてはならない」

1 F・アロンソ
ルノー
2 M・シューマッハー
フェラーリ
3 K・ライコネン
マクラーレン
4 G・フィジケラ
ルノー
5 F・マッサ フェラーリ
6 J・モントーヤ
マクラーレン
7 N・ハイドフェルド
ザウバー
8 J・ビルヌーブ
ザウバー
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