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Rd9. Grand Prix of Canada
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F1第9戦カナダGP
北米の遠征2連戦で“TF106B”の真価発揮に期待
優勝経験を持つR.シューマッハーと、J.トゥルーリが新空力パーツと共に好結果を目指す
 
2006年6月18日(日)
 

ヨーロッパでの5戦を終え、F1各チームは北米への遠征2連戦というロジスティック上の挑戦に臨むことに なる。今週末、モントリオールで行われるカナダGPに続き、来週はインディアナポリスでのアメリカGPが 待ちうける。このことは、現在22台のF1カーとそれに伴う全ての設備が、大西洋を超えて、レースの行われる カナダのセント・ローレンス川の中州へと向かっていることを意味する。カナダGPの行われるジル・ビルヌーブ・ サーキットは、モントリオールの市街中心地からわずかな距離に位置しており、ドライバーやメカニック、そして このスポーツに関係している全ての人々にとって人気が高い。ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの 2人のドライバーは、パナソニック・トヨタ・レーシングのために、北米の遠征戦で良い結果を持ち帰るべく 決意を固めている。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7

「我々はここのところあまり良い結果を得ているとは言えないが、進化をし続けていることは確信している。 “TF106B”は新たな段階へと達した。望んでいるレベルへ到達するためにやるべきことはまだあるものの、 正しい方向へと進んでいる。機械的な面で進歩を遂げると同時に、ブリヂストンタイヤも改善が進んでいる。 パフォーマンスという点では良いレベルに達しており、あとは良い結果を得るだけだ。カナダGPはレースを 戦いに訪れる度に良い場所だと思う。モントリオールは美しい街で、グランプリウィークの雰囲気はいつも 素晴らしい。ジル・ビルヌーブ・サーキットは高速なストレートときついブレーキングで知られているが、5年前に 挙げた優勝を含め、私はこれまでに良い結果を得ており、この週末も再現できることを望んでいる」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8

「モントリオールではテストを行えないため、どれだけのパフォーマンスが見せられるか予測するのは常に 困難だ。しかし、カナダGPは私にとって、いつでもF1カレンダーの中で好みのグランプリのひとつである。 サーキット、そしてサーキットを出た、市街地でも雰囲気は素晴らしい。サーキットでのダウンフォースは 低めの傾向なので、F1カーは軽く感じられ、より正確な操作が要求される。しかし、コースは上手く構成されて いる。もちろん、私にとってこれまでの所、成功したシーズンとは言えない。我々のF1カーのパフォーマンスは 強力なものであったが、私はあまりに多くの不運に見舞われてしまった。モナコGPでは、手が届きかけていた 表彰台を逃し、イギリスGPでは予選でエンジントラブルに見舞われてしまった。今年私はまだポイントを 獲得していないが、これ以上私に成すすべは無かった。モータースポーツではいつも同じだが、最終的に 価値あるものを手に入れるためには、我慢強く待ち続けなくてはならない。だから、私は運が好転するまで、 努力を続ける」

パスカル・バセロン :
シャシー部門シニアゼネラル・マネージャー

「雰囲気という点で、カナダGPは、モナコGPと共に私にとって好みのレースのひとつだ。ジル・ビルヌーブ・ サーキットは非常に特徴的なレイアウトであり、とても長いストレートと、ほとんど他では見られないような 低速コーナーを併せ持つ。この両極端な速度域を要求することが、ブレーキにとってシーズンで最もハードな サーキットとなる。低速でのアンダーステアが過大にならないようにしながら、高速域でのブレーキング 安定性を得ることが挑戦となる。ドライコンディションであれば、トラクション確保のために限界近くまで 柔らかいタイヤを使う傾向にある。ウェットでは、舗装路面の滑らかさ故にグリップが大きく低下するので、 非常に暖まりやすいコンパウンドを選択することになる。追い抜きは簡単ではないが可能であり、それは 最後のシケインで行われることが多い。レースへ向け、我々は効果的な空力アップデートを予定しており、 それを評価出来るチャンスを楽しみにしている」