グランプリ > 2006グランプリ > カナダGP > 決勝
Rd9. Grand Prix of Canada
grand prix
F1第9戦カナダGP
J.トゥルーリが6位入賞 今季初ポイント獲得
シーズン後半戦へと機運を掴む。R.シューマッハーは苦渋のリタイア。アメリカGPで巻き返し
 

2006年6月25日(日)(カナダ・モントリオール発)

 

6月25日(日)カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットでF1第9戦カナダGPの決勝レースが 行われた。晴れ渡った空の下、気温は29度、路面温度48度と暑さの中で午後1時に決勝レースがスタート。 今季予選最上位となった2列目4番手グリッドを得たヤルノ・トゥルーリは、好スタートを切り、2回のセーフ ティカーが導入された特設コースならではの波乱のレースを粘り強く走り抜き、6位でフィニッシュ。念願の 今季初ポイントを獲得した。一方、14番手グリッドからスタートしたラルフ・シューマッハーは、スタートから 苦しい戦いを強いられ、タイヤのグリップ不足に苦しみ、58周でリタイアを余儀なくされた。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/08B
決勝 : 6位  69周/70周
グリッド : 4番手

「やっと今季初ポイントを獲得出来、本当に嬉しい。チームやファクトリーのスタッフ全員の多大な努力の 甲斐あって、困難なコンディションの中でも、素晴らしいレースが出来た。これまで本当にハードに改善を 続けてきたが、特に“TF106B”を投入してから、我々のパフォーマンスが大きく進化した。不運にもこれまでは ちょっとしたトラブルなどのために結果には結びついてこなかったが、今日はチームにとって素晴らしい結果と なった。今日もエンジンの失火症状に見舞われ、後半はエンジンを労わりながらの走行を強いられた。しかし、 ポイントを失いたくなかったので最後まで全力を尽くした。TF106B”とブリヂストンタイヤはどちらも本当に 競争力が高かった。最後まで走り抜き、私はやっと2006年のスタートを切ることが出来た」

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/07B
決勝 : リタイア  58周/70周
グリッド : 14番手

「全く思い通りに行かない週末になってしまった。今日は特に問題もなかったが、グリップが全く得られなかった。 私は誤ったタイヤを選択してしまった。それは賭けだったが、上手く行かなかった。多くのタイヤ屑がコース 上に散乱し、誰にとってもタフなレースであったが、私が選択したハードタイヤでそこに乗ってしまうと、 コントロールを失う結果になってしまった。最終的にリタイアは避けられなかった。もっと良いレースが戦えた はずだけに、残念だ。しかし、ヤルノ・トゥルーリがポイントを獲得し、彼のペースが速かったことは我々に とって良い兆候といえる。そして、我々はミスを無くしていく必要がある。この後すぐにインディアナポリスへ 向かうが、良い仕事をし好結果を持ち帰りたい」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「今シーズン初めてヤルノ・トゥルーリがポイント獲得してくれた事は嬉しく思うし、チーム全員に感謝したい。 ラルフ・シューマッハーはレース開始直後からグリップが低く、タイヤの調整、交換を繰り返したが改善出来ず、 レース続行を断念した。今回の結果をしっかり調査、分析した上で、ヤルノ・トゥルーリがポイントを獲得した 勢いを大事に、2週連続のレースとなる来週のアメリカGPでは、2台揃って満足のいくレースを戦い、結果を 出したい」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「ヤルノ・トゥルーリが、今年、何度もチャンスを逃して来たが、遂に今季初ポイントを獲得してくれたことを 喜んでいる。今日の6位は、上位陣のリタイアが無い状況においては、現在の我々の実力を示したものだが、 また、予選で4番手グリッドを確保した意義も大きい。これまでの数レースで、スタートでポジションを失って 来ただけに、ヤルノ・トゥルーリが好スタートを切ってくれたことは良いニュースだ。しかし、決勝レースでは エンジンの失火症状に見舞われ、また、タイヤに関しても慎重な管理が要求されるなど、順調だったとは 言えない。決勝ではタイヤの粒状摩耗を予測し、戦略の変更も行った。不運にも2度目のセーフティカー 導入時には既に周回遅れになっていたため、そこからの上位へのアタックは叶わなかった。一方、ラルフ・ シューマッハーは今日の暑さの中で多くのライバルカー同様にグリップ不足に苦しみ、全く異なるレースを 戦うことになってしまった。我々は状況を改善しようと全力を尽くしたが、最終的にはリタイアを決断した。 我々は、さらに空力やサスペンション、そしてエンジンに関して、開発を続ける必要があり、トップチームへ 近づくべく努力し続ける」

1 F・アロンソ
ルノー
2 M・シューマッハー
フェラーリ
3 K・ライコネン
マクラーレン
4 G・フィジケラ
ルノー
5 F・マッサ
フェラーリ
6 J・トゥルーリ
トヨタ
7 N・ハイドフェルド
ザウバー
8 D・クルサード
レッドブル
    詳細..
     
カナダGP決勝
詳細..