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Rd11. Grand Prix of France
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トラブルで表彰台を逃すもラルフが4位入賞!
マニクール・サーキットで開催されたフランスGPにて、ラルフ・シューマッハーは力強い走りを見せ、パナソニック・トヨタ・レーシングにとって2戦連続となる4位を獲得した。
 
2006年7月16日(日)
 

今回、ヤルノ・トゥルーリとラルフは、それぞれ4番グリッドと5番グリッドからスタート。2台そろってこの順位からのスタートというのは、チームにとって今シーズン最高の予選結果でもある。フロントローを独占した2台のフェラーリが3回ストップ作戦を選択していたことを考慮すると、燃料が重い2回ストップ作戦を選択した状態でこの予選順位というのはなおさら讃えられるものと言えるだろう。また、スタートの改善にテストで集中的に取り組んできた甲斐があり、今回は2台ともいいスタートを切ることができた。

レースの第1スティントでは、ヤルノが4位、ラルフが5位を走行し、3回ストップ作戦を選択していた各車が最初のピットストップを行った際には、この2台が1-2体制を築いて数周に渡って先頭を走ることとなった。

ヤルノは20周を終えた時点で最初のピットストップを行い、一時はそのまま表彰台を狙えるかのように見えた。だがレースの半分を終えた頃、ヤルノはエンジンのパフォーマンスが低下しつつあることを察知。

「その後、突然ブレーキがかなり深く踏み込まなければ効かなくなってしまった。そのまま走行を続けるにはあまりにも危険な状態だったため、そこでリタイヤせざるをえなかった」と話すヤルノ。「おそらく3位でフィニッシュできたはずだと思うので、これは残念だった。今年はポイントを獲るのがかなり難しいが、このマニクールで2台とも最初から終わりまでコンペティティブだったことに関しては満足している」

いっぽうのラルフも、ヤルノがリタイヤするまでの間に、すでにトラブルに見舞われていた。22周目に行った最初のピットストップで左リアタイヤのホイールナットがうまくはずれず、このため10秒を犠牲にしてしまったのだ。この結果、マクラーレンのキミ・ライコネンとルノーのジャンカルロ・フィジケラ(どちらも予選で勝っていた相手)に先行を許してしまう。だが今回のラルフのクルマには速さがあったため、46周目に2回目のピットストップを行うと再び2台の前に出ることに成功し、見事4位で5ポイントを獲得した。

「表彰台に上がれたかもしれないが、最初のピットストップで遅れがあったからね」と話すラルフ。「だが今回は2台とも純粋な速さを発揮できたし、レース全般を通して競争力があった。戦略面での判断も適切だったから、今回は満足できる結果だと思う。次はケルンにいるチームスタッフのみんなにとってホームレースとなるホッケンハイムが舞台となるが、この結果はそれに向けたいい徴候だと思う」

レースではミハエル・シューマッハー(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)がまたもや新記録を樹立。今回、タイトル争いのライバル、フェルナンド・アロンソを破って優勝した彼は、同じGPで8回優勝した最初のF1ドライバーとなった。また、これは彼にとって通算150回目の表彰台獲得でもあった。2位のアロンソ(ルノー)に続いたのはミハエルのチームメート、フェリペ・マッサ。4位のラルフの後ろは5位がチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン、6位が2台目のルノーのジャンカルロ・フィジケラ、7位がマクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサ、8位がBMWザウバーのニック・ハイドフェルドとなった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「今日のわれわれには表彰台に上がれる力があった。その意味でそれを実現できなかったことには不満を感じる。特に信頼性とメカニックの作業がヤルノとラルフそれぞれに影響を及ぼしただけにね。だが空力とサスペンションとエンジンに施した改良は、間違いなくわれわれのパフォーマンスを向上させてくれたし、また、今回使用したブリヂストン・タイヤを選択したのはこれが初めてだったが、素晴らしい安定性をわれわれにもたらしてくれた。同レベルで比較の対象となるクルマは他に(フェラーリの)2台しかいないというのは、励みになることだ」

1 M・シューマッハー
フェラーリ
2 F・アロンソ
ルノー
3 F・マッサ
フェラーリ
4 R・シューマッハー
トヨタ
5 K・ライコネン
マクラーレン
6 G・フィジケラ
ルノー
7 P・デ・ラ・ロサ
マクラーレン
8 N・ハイドフェルド
ザウバー
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