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Rd14. Grand Prix of Turkey
grand prix
F1第14戦トルコGP決勝 
15番手グリッドのR.シューマッハーが7位入賞
スタートの混乱に巻き込まれるも戦略を活かし2戦連続ポイント獲得。J.トゥ ルーリは惜しくも9位
 

2006年8月27日(日)(トルコ・イスタンブール発)

 

F1第14戦トルコGPの決勝がトルコ・イスタンブールのイスタンブール・ パーク・サーキットで行われた。予想外の好天に恵まれ、気温35度、路面温度 53度と、この週末、最も高温の下で午後3時に決勝レースがスタート。しかし、 スタート直後の第1コーナーで多重接触が起こり、12番手グリッドからスター トしたヤルノ・トゥルーリは、何とか切り抜けたものの、15番手からスタート のラルフ・シューマッハーは、接触から車体前部を損傷し止む無くピットイン。 16位から序盤戦へと臨んだ。この後、ラルフ・シューマッハーは、急遽変更し た給油戦略を活かし、着実に順位を上げて7位へと躍進してチェッカーフラッグ。 2戦連続の入賞を果たすとともに、貴重なポイントを獲得した。一方、ヤルノ・ トゥルーリは、グリップ不足に苦しみながらも、9位まで追い上げたが惜しくも ポイント獲得はならなかった。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/10B
決勝 : 7位 トップと59.337秒差
グリッド : 15番手

「後方グリッドからのスタートはいつでも厳しいものだが、今日のスターティンググリッドを考えれば、2ポイントの獲得は、素晴らしい結果だ。もちろん、ここは第1コーナーでアクシデントに巻き込まれる危険があり、それは実証されてしまった。混乱の中で、不運にも私はフロントウィングを失い、交換するためにピットインせざるを得ず、後退を余儀なくされた。しかし、あと1回の給油だけで最後までレースを戦うために必要な燃料を充填することが出来た。この最初のピットイン後、序盤戦は、重い燃料のためにアンダーステアに苦しんだが、セーフティカー導入後は改善され、ポジションアップを図ることが出来た。2度目のピットイン後はバランスも良く、全力で攻めることが出来た。このレースで再び多くのポテンシャルを示すことが出来、結果として、災いを成果へ転じることとなった。このまま行けば、もうすぐ表彰台にチャレンジ出来るはずだ」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/08B
決勝 : 9位 57周/58周
グリッド : 12番手

「スタートでの混乱に始まり、私にとっては厳しい決勝レースになってしまった。 ここイスタンブール・パーク・サーキットの第1コーナーは難しく、ブレーキをかけながらコーナーへと下るため、常に危険を伴うレーススタートとなる。今日も例外ではなく、後から追突された時、前のF1カーに接触するのは避けられなかった。ピットインこそ免れたが、ポジションを落とし、そこからの厳しい追い上げを強いられた。最初の給油ピットインまでは順調にポジションも上げることが出来た。しかし、問題は、私にとって良くないタイミングで導入されてしまったセーフティカーであった。コースが規制される前に、私の前を走るライバルも速度を落としたため、私がそれまでに築いた後続との差も大きく失ってしまった。 しかし、さらに大きな問題は、私のタイヤ選択が、今日の決勝レースへ向けては、あまりに保守的過ぎたということだ。昨日は、公式練習で安定していたこともあり、自信を持っていたが、今日は予選の時と同様の挙動となり、上位を狙うには十分ではなかった」

永島勉 : シニア・エグゼクティブ・コーディネーター

「今日は気温も路面温度も高く、厳しいコンディションの中でのレースとなったが、2台共にトラブルなく完走出来た。ラルフ・シューマッハーは、不運にもスタート直後の混乱でフロントウィングにダメージを受け、緊急ピットインを余儀なくされた。それがなければさらに上位を狙えたはずだ。一方、ヤルノ・トゥルーリは、序盤に数台を追い越し、上位を狙ったが、中盤以降タイヤのグリップ不足を訴え、ペースを上げることが出来なかった。とはいえ、今回は持ち込んだ新しい空力パッケージの効果を確認出来たことは大きな収獲であった」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「12番手と15番手というグリッドポジションを考慮すれば、今日の結果は妥当なものだ。しかし、決勝レースでトップチームと争うためには、レースウィークの始めに、もっと多くの作業を行う必要があった。そして、決勝レースでは、 両ドライバーともに第1コーナーでのアクシデントに巻き込まれるという、良くないスタートになってしまった。ラルフ・シューマッハーがフロントウィングを交換するためにピットインした時、給油も行い、残り1回の給油で済ますべく戦略を変更した。ラルフ・シューマッハーはまた、いくつかの空力パーツも破損しており、レース序盤はバランスに不満があったようだ。しかし、セーフティカー の導入が上手く働き、バランスは改善され、ポイント獲得をしてくれた。ヤルノ・トゥルーリは、予選の時と同様にグリップ不足に悩まされ、厳しいレースとなってしまった。それは、堅すぎるタイヤを選択してしまったということを意味していた。ヤルノ・トゥルーリは序盤こそ好調だったが、セーフティカー導入は彼の戦略にとってはマイナスであった。その後、彼はバランスを見出すことが出来ず、それでも何とかポイント圏目前の9位でフィニッシュしてくれた。レース中のラップタイムで、我々とトップチームに差があったことについては落胆しているが、まだ今シーズンは4戦残っており、さらに新しい空力パーツの導入を計画している。シーズン最後まで全力を尽くす」

1 F・マッサ
フェラーリ
2 F・アロンソ ルノー
3 M・シューマッハー
フェラーリ
4 J・バトン
ホンダ
5 P・デ・ラ・ロサ
マクラーレン
6 G・フィジケラ
ルノー
7 R・シューマッハー
トヨタ
8 R・バリチェロ
ホンダ
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