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Rd14. Grand Prix of Turkey
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粘り強い走りでラルフが7位入賞!
イスタンブールパークで開催されたトルコGPで、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーは粘り強い走りで7位入賞を果たし、コンストラクターズ選手権争いにさらに2ポイントを追加した。
 
2006年8月27日(日)
 

この結果、チームはコンストラクターズ選手権で6位のBMWザウバーに対し2ポイントのリードを築き、5位の座をしっかりと保持している。

ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの努力は、予選で生じた問題のため十分な成果につながらず、ラルフが15番グリッド、ヤルノが12番グリッドからのスタートとなった。

レースではラルフが予想していた通り、スタート直後の1周目に多重クラッシュが発生し、2台ともそれに巻き込まれてしまった。

「このコースの1コーナーは非常にタイトで、下りながらブレーキングしてコーナーに侵入しなければならない。あれは、今日われわれが遭遇したようなアクシデントを招くためのレシピとも言えるコースレイアウトだ」と話すラルフ。「アクシデントに巻き込まれないために最善を尽くしていたが、トップ集団でスピンしたクルマがあり、後続車はみんなそれを避けようとして混乱してしまった。私のクルマはこの混沌の中で他車からぶつけられてしまい、ノーズを交換するためにピットインしなければならなかった」

チームはノーズ交換の際にラルフのクルマの給油も行い、1回ストップ作戦に切り替える。その後、レース序盤のラルフは重い燃料の影響でグリップ不足に苦しんだものの、セーフティーカーが入ったお陰で(ヴィタントニオ・リウッツィがスピンし、危険な位置でトロロッソのクルマが停止してしまったため)、再びポイント争いができる順位に復帰することができた。

ヤルノは最初のスティントで力強い走りを見せ、ターン12ではブレーキングを遅らせて何台ものクルマをかわしていった。だが長めの第1スティントを予定していたヤルノにとっては、セーフティーカーが入ったことが痛手となってしまう。

「ターン1の混乱でクルマをどこかにぶつけてしまい、いくつか順位を落としてしまったが、その後は自分のベストを尽くして攻撃的な走りを続けた。残念ながらレースが進むにつれて十分なグリップが得られなくなってしまった。おそらく原因はタイヤの選択があまりに保守的すぎたためだろう」

ヤルノは最終的にポイント獲得まであと1歩及ばない9位でフィニッシュしている。

レースではスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフェリペ・マッサが優勝。これで2戦連続で初優勝者が誕生したことになる。タイトル争いをしているチームメートのミハエル・シューマッハーは、セーフティーカー時に行ったピットストップの際にマッサの後ろで作業を待つ形となり、そのせいで2位のポジションをタイトル争いでトップを行くフェルナンド・アロンソに譲ることになった。この結果、アロンソはタイトル争いのリードを12ポイントに広げてイスタンブールを後にしている。4位はラッキーストライク・ホンダのジェンソン・バトン、5位はチーム・マクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサ、6位はルノーのジャンカルロ・フィジケラ、ラルフの後ろの8位はもう1台のホンダのルーベンス・バリチェロとなった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「1コーナーで発生したあれだけの問題を考慮すれば、チームはポイントを獲得するためにいい仕事をしたと思う。ラルフのクルマは明らかにノーズが損傷していたほか、かなりの数の空力パーツも破損していたが、彼は決してあきらめなかった。ヤルノの視点から見ると、今回のわれわれが選んだタイヤはすこし硬すぎだったと思う。レースが進むにつれ、ヤルノはグリップ不足に苦しんでしまった」

チームはこれから次週開催されるモンツァ・テストに向かい、9月10日に決勝を迎えるイタリアGPで必須となる低ダウンフォースのセットアップに集中する。

1 F・マッサ
フェラーリ
2 F・アロンソ ルノー
3 M・シューマッハー
フェラーリ
4 J・バトン
ホンダ
5 P・デ・ラ・ロサ
マクラーレン
6 G・フィジケラ
ルノー
7 R・シューマッハー
トヨタ
8 R・バリチェロ
ホンダ
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