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Rd17. Grand Prix of Japan
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明日の決勝では2列目から上位フィニッシュを狙う!
F1世界選手権第17戦日本GPの予選で、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリはそれぞれ3位と4位となり、明日の決勝には絶好のグリッドから挑むこととなった。
 
2006年10月7日(土)
 

全長5.807キロメートルの難コースである鈴鹿サーキットは、ドライバーたちの間でも評価が高く、熱狂的な日本のF1ファンの聖地となっている。ただし来年の日本GPは富士スピードウェイで開催されることになっており、F1に関する限り鈴鹿のこれからは不透明な状況だ。

金曜日のフリー走行のほとんどがウェットとなったため、晴天が予想されるレースに向けてタイヤ選択とセットアップを試す機会は土曜日午前中のフリー走行の時間しかなかった。だがパナソニック・トヨタ・レーシングとブリヂストンは、共に素晴らしい仕事をし、ラルフとヤルノのふたりは共に表彰台を狙える位置につくことができた。

ヤルノはカナダGPとフランスGPで予選4位になっているが、ラルフの予選3位はチームにとって今シーズンの予選の最上位となった。

「これはチーム全体による素晴らしい成果だ。不利な状況が続いた直近の2戦の後にわれわれが必要としていたのはまさにこれだった」と話すラルフ。「自分たちが速いラップタイムを出せることはわかっていたし、それを実際に見せることができればと思っていた。また、ある意味、これが鈴鹿での最後のレースになるのは残念なことだ。私はフォーミュラ・ニッポン時代を含めて12年間、ここでレースをしてきたし、このコースはいつも自分に合っていた。とはいえ、来年、富士スピードウェイに挑めることを楽しみにしている。ただしここでの記念のレースを終えてからだけどね!」

ヤルノが続ける。「言うまでもなくブリヂストンは非常にいい仕事をしてくれたが、自分たちのパッケージの潜在的戦闘力が高いことは以前からわかっていたし、ずっとそれを証明したいと思っていた。上海では、あの状況に対して自分たちにできることは何もなかったが、ここ鈴鹿では非常にいい調子だ。明日は日本のファンに最高にいい走りを見せて、上位の結果を出せればと願っている」

フロントローを独占したのは2台のスクーデリア・フェラーリ・マールボロだったが、1分29秒599で今シーズン2回目のポールポジションを獲得したのはフェリペ・マッサのほうだった。いっぽう、明日のレースで8回目のタイトル獲得の可能性があるミハエル・シューマッハーは、1分29秒711で2番グリッドからのスタートとなる。

3位と4位の2台のTF106Bに続く5位は、マイルドセブン・ルノーの現チャンピオン、フェルナンド・アロンソ(1分30秒371)、6位はチームメートのジャンカルロ・フィジケラ(1分30秒599)となった。続く4列目からのスタートとなったのはラッキーストライク・ホンダのジェンソン・バトン(1分30秒992)とルーベンス・バリチェロ(1分31秒478)のふたり。9位はBMWザウバーのニック・ハイドフェルド(1分31秒513)、そして10位はウィリアムズ・コスワースのニコ・ロズベルグ(1分31秒856)となった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのレースとテストのチーフ・エンジニア、ディーター・ガスは次のように述べている。「予選でいい仕事ができたことをとてもうれしく思っている。また、明日のレースでもタイヤが速さと安定性を発揮して同じようにいい結果になることを願っている。昨年は3回ストップ作戦のラルフがポールポジションを獲得したが、セーフティーカーがわれわれに不利に働いてしまった。戦略に関して私が言えるのは、とにかく自分たちのシミュレーション通りに進めている、ということだ。もちろん、日本のファンを意識して予選のためだけにいいところを見せようとしたわけではないしね」

「ドライバーはふたりともいい仕事をしてくれた。ヤルノは早めに新しいタイヤに交換したが、あれは雨が降り始めることを考慮すれば新品タイヤで確実に1度アタックしておくことはそれほどのリスクではなかったからだ。セッションの最後にもう1度アタックできることもわかっていたしね。明日のレースで上位争いに加われることを楽しみにしているよ」
1 F・マッサ フェラーリ
2 M・シューマッハー フェラーリ
3 R・シューマッハー トヨタ
4 J・トゥルーリ トヨタ
5 F・アロンソ ルノー
6 G・フィジケラ ルノー
7 J・バトン ホンダ
8 R・バリチェロ ホンダ
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