待望の2007年シーズンが今週末オーストラリアGPで開幕
新型“TF107”で、R.シューマッハーとJ.トゥルーリがF1デビューの地で
好結果を狙う
2007年3月12日(月)
待望の時がやって来た。F1ファンにとってテストしか情報の無かった5ヶ月間を経て、パナソニック・トヨタ・レーシングは、2007年F1GPシーズンへの準備が整い、今週末、オーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキットで開催される全17戦の開幕戦オーストラリアGPへ向けて旅立った。トヨタのモータースポーツ活動50周年目となる2007年は、同時にラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリがF1ドライバーとしてメルボルンでデビューしてから10年目という記念すべき年でもある。チームは、この節目となる年に、誇れる結果をアルバートパーク・サーキットに記してシーズンのスタートを切るべく臨むこととなる。ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは新型“TF107”のテストプログラムのために忙しいオフシーズンを過ごし、先週スペイン・ヘレスでの2日間のハードワークで最終的な仕上げを行った。このように長いレースからのインターバルの後、両ドライバー共に再びレースを戦うことを熱望している。ラルフ・シューマッハーは1年前、メルボルンで表彰台に上っており、今年もより良い結果を得るべく、チームの士気は高まっている。
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー11
「メルボルンは素晴らしい街だ。私は本当にこの街が好きで、年間を通しても最も旅をしたい場所の一つだ。街と同様に、レースコースも世界で最も美しい公道サーキットの一つであり、アルバートパークでのドライビングを本当に楽しんでいる。公道サーキットであるため、特にレースウィークの序盤は、路面は汚れており、それはグリップが極めて低いことを意味する。我々は新型“TF107”で多くのテストをこなし、進歩を遂げられたと思う。“TF107”の初印象は良く、テストでは何度か困難な状況もあったものの“TF107”がこのコースにマッチし、週末には良い結果が得られることを期待している」
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー12
「メルボルンはF1GPの素晴らしい開催地であり、ファンはいつでも独特の雰囲気で迎えてくれる。オーストラリアは私にとって、1997年にF1グランプリにデビューした、特別な場所だ。オーストラリアGPが開幕戦に戻ったのは素晴らしいことだ。我々は、冬季オフシーズンの期間、テストプログラムをハードに進めて来た。若干の問題はあったが、この週末を、自信と共に楽しみにしている。新型“TF107”で多くの作業をこなして来ており、より競争力が高く、より信頼性が向上したと予測している。冬季テストの成果を判断するのは難しいので、新しいシーズンの開幕に当たって、いつも大きな疑問符がつきまとうものだ。しかし、我々には成功へ向けた熱意があり、心配はしていない」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「シーズンの開幕戦は、各チームの本当のパフォーマンスが明らかになるだけに、常に興味深いものとなる。伝統的にアルバートパーク・サーキットはアンダーステア傾向で、グリップが低く、タイヤのめくれ摩耗も予想される。しかし、我々は2007年シーズン用タイヤのテストで、めくれ摩耗が起こりにくい傾向にあることを確認しており、より白紙に近い状態からセットアップを開始することになる。我々は新型車とタイヤのパッケージを学ぶ過程で、シーズン中利用出来るであろう様々なセットアップオプションを見出した。我々は冬季テスト期間を有意義に利用しており、シーズンの開幕を待ち焦がれている」