バーレーンGP予選 J.トゥルーリが9番手グリッド獲得
R.シューマッハーは第3セッション進出ならず。決勝での巻き返しに期待
2007年4月14日(土)(バーレーン発)
中東バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットでF1第3戦バーレーンGPの公式練習第3回目と予選が行われた。午前11時からの公式練習第3回目は、曇り空の下、気温31度、路面温度38度、湿度38%のコンディションで始められた。午後に迫った予選、明日の決勝レースへ向けた最後の準備を行うべく、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台はセッション開始と同時に先陣を切ってコースインし、ヤルノ・トゥルーリは22周を走破したが、ラルフ・シューマッハーはリアサスペンションのトラブルに見舞われ、11周の走行に留まった。午後2時からの予選開始時には、空には陽射しも覗き始め、気温34度、路面温度44度とやはり暑いコンディションとなった。僅差での争いとなった予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが6番手、ラルフ・シューマッハーが15番手で第2セッションへと進出。しかし、続いて行われた予選第2セッションでは、終盤の激しいタイム争いで、ラルフ・シューマッハーが惜しくも敗退。14番手から明日の決勝レースでの巻き返しへ臨むことになった。一方、ヤルノ・トゥルーリは第2セッションで7番手につけ、最終第3セッションへ進出。第3セッションでは9番手タイムを刻み、3戦連続のトップ10グリッドから明日の決勝レースへと挑む。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習3回目 : 14番手 1分33秒724(トップと1.181秒差) 22周
予選第1セッション: 6番手 1分33秒218(トップと0.775秒差) 6周
予選第2セッション: 7番手 1分32秒429(トップと1.070秒差) 6周
予選第3セッション: 9番手 1分34秒154(トップと1.502秒差) 10周
グリッド: 9番手(暫定)
「再び予選でトップ10入りできたのは良いことだが、非常に厳しい戦いであった。予選第2セッションでは非常に良い走りが出来たが、終盤のアタック合戦はかなり過酷なものとなった。週末を通して路面は滑りやすく、グリップ確保とバランスに苦しんだ。これまでのところ、チームは良い仕事をし、私は全くトラブルのないレースウィークを過ごしている。言うまでもなく、レースの本番は今までとは別物であり、戦略を立て、明日何が起きるのかを見届ける必要がある。我々は開幕からの2戦では良い結果を得ており、その勢いが続くことを期待している。ハードな決勝レースになるだろうが、更なるポイント獲得のためにベストを尽くしたい」
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/03
公式練習3回目 : 20番手 1分35秒144(トップと2.601秒差) 11周
予選第1セッション: 15番手 1分33秒923(トップと1.480秒差) 7周
予選第2セッション: 14番手 1分33秒294(トップと1.935秒差) 6周
グリッド: 14番手(暫定)
「マレーシアと同様に、私にとっては、厳しい週末になってしまった。“TF107”は十分に速かったが、週末ずっと、私のドライビングに合わせるための調整を強いられた。私は昨日も今日もアンダーステアと格闘しており、望み通りのセットアップに仕上げるのは困難だった。午前中の公式練習第3回目では、トラブルに見舞われたリアサスペンションを交換するために走行時間の一部を失い、そのため、予選では苦戦を強いられた。決勝レースでは良い結果を期待しているが、後方グリッドからどこまで行けるか予測するのは難しい。願わくば、ポジションを上げ、明日は良い夜を迎えられるようにしたいと思う」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「今日は複雑な心境の一日だった。これまで週末を通してラルフ・シューマッハーはいくつかのトラブルに見舞われ、セットアップを彼に合わせるために苦労していた。そして、今日午前中のセッション中には、彼の“TF107”のリアサスペンションを交換している間に若干の問題があり、部品の一つが破損してしまったために、セッション中の更なる走行は諦めざるを得なかった。そのため、彼の予選へ向けた準備のために十分に力になることが出来なかった。予選では改善されたように見えたが、惜しくも最終第3セッションへの進出はならなかった。一方、ヤルノ・トゥルーリは順調に予選を戦い、予選第2セッションでは、彼以降のドライバーと比較的大きなタイム差を持っていたので、我々は今日4番目に速いチームのように思われた。残念ながら最終第3セッションでの彼のアタックラップはトラブルフリーだったとは言えず、決勝でのグリッドはやや期待はずれと言わざるを得ない。とはいえ、全体的に、不調に見えたここでのシーズン前テストと比較すれば、我々が非常に大きな進化を遂げたということは明らかだ。レースウィークの序盤は、2種類の仕様のタイヤの差は極めて小さかったが、路面コンディションが改善されて行くに連れて、その差は明確なものになり、現時点では、パフォーマンス面で大きな隔たりがある。走行開始直後でも、ロングランでも、より柔らかい仕様の方が良い性能のように感じられ、シーズン中も同じ傾向になると思われる。我々は上位に追いつき、明日更なる好結果を目指して行かなければならない」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「今日の予選は2台揃っての予選第3セッション進出とならず残念だ。朝の公式練習第3回目でラルフ・シューマッハー車はリアサスペンションのトラブルに見舞われ、セッションを途中で切り上げたこともあり、最後まで彼が満足する車を仕立てられなかった。朝の走り出しは好印象だっただけに、彼もがっかりしている。ヤルノ・トゥルーリは順調に予選第3セッションに進んだが、もう少し上位に行けると思っていた。ヤルノ・トゥルーリも予選第2セッションから考えるともっといいタイムが出るはずだったので、少し残念に思っている。明日のレースは気持ちを切り替え、積極的にポイントの獲得を目指したい」
1 |
F・マッサ |
フェラーリ |
2 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
3 |
K・ライコネン |
フェラーリ |
4 |
F・アロンソ |
マクラーレン |
5 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
6 |
R・クビサ |
BMW |
7 |
G・フィジケラ |
ルノー |
8 |
M・ウェバー |
レッドブル |
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詳細.. |