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Rd.3 Grand Prix of Bahrain
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バーレーンGP決勝 J.トゥルーリが2戦連続の7位入賞
後方スタートとなったR.シューマッハーは粘り強く走り抜き12位でフィニッシュ

2007年4月15日(日)(バーレーン発)

F1世界選手権第3戦バーレーンGPの決勝レースが中東バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた。空は快晴ながら、強い風に見舞われる中、気温30度、路面温度41度、湿度25%と言うコンディションで午後2時半に57周の決勝レースがスタート。9番手グリッドからスタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、スタートで一つポジションを落としたものの、その後猛暑の中で力強い走りを見せ、着実にポジションをアップ。7位でチェッカーを受け、自身にとって2戦連続、チームにとっては開幕から3戦連続となるポイント獲得を果たした。一方、14番手グリッドと後方からの追い上げを強いられたラルフ・シューマッハーは、スタート直後の混乱に巻き込まれ一旦は17位まで後退。しかし、その後は粘り強く走り抜き、12位でフィニッシュした。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



決勝 :  7位   トップと1分21秒371差 
タイヤ選択:ソフト/ソフト/ハード
グリッド :  9番手

「私にとっては非常に過酷なレースだったが、良いレースを戦うことが出来、私自身にとっても、チームにとっても満足の行く結果となった。プレッシャーに耐えることもレースであり、この結果は、私の経験と、“TF107”の全てを引き出したことによるものだ。ピットストップと戦略は完璧で、“TF107”のバランスも良かった。問題となったのは、集団の中でのバトルが非常に厳しかったことで、ライバルは皆私よりもストレートで速かった。私はライバルからの追撃を防ぎながら、同時に攻めなくてはならなかった。最高速の面で劣ったF1カーで攻めるのは困難なことだ。しかし、それだけに素晴らしいレースを戦えた。まるで優勝したときのように感じている。この2ポイントは、今日2歳の誕生日を迎えた我が息子エンツォに捧げたい」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/03



決勝 : 12位   56周/57周
タイヤ選択:ソフト/ソフト/ハード
グリッド : 14番手

「この週末は初めから私にとって困難なものであった。そして今日も、後方からのスタートという厳しい一日となった。ヤルノ・トゥルーリがポイントを獲得出来、悪いレースではなかったが、私にとっては厳しい週末であり、金曜日から“TF107”を自分に合わせるために苦戦を強いられた。今日は良い結果で終えることが出来なかった。それは、私が常に集団の中に埋もれてしまっていたことを意味する。完璧なセットアップが 出来なかったF1カーで上位に追いつくのは困難だ。良い一日ではなかったが、どうにもならなかった。これから懸命に作業を行い、全てを解析する必要がある。次戦スペインGPでは新しい空力パッケージが投入される予定であり、それによって更に前進出来ることを期待している」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「コース上の追い抜きが何度もあったヤルノ・トゥルーリの攻めた走りで、3戦続けてポイント獲得を果たし、今日はいいレースが出来たと思う。ラルフ・シューマッハーはスタート直後の混乱で順位を落としたが、彼も積極的な作戦により12位で完走出来た。今日は風が強く、コースコンディションも良くなかったが、二人のドライバーが非常に頑張ってくれた。しかし、上位チームとの差はまだまだ大きく、スペインから始まる ヨーロッパラウンドに向けては、“TF107”の改善を更に進め、もっと上を狙えるようにしたい」

ジョン・ハウエット : TMG社長

「我々にとって、非常に過酷だったが、エキサイティングなレースであった。そして、ヤルノ・トゥルーリは信じられないような走りを見せてくれた。彼は追い越しをしなければならないとき、そしてポジションを守らなければならないとき、どちらも見事にそれをこなした。特に終盤、彼は後方からのプレッシャーを受けながらも、2台のルノーを含めたライバルカーをパスする事が出来た。我々は彼の速さを見て、一回目の給油後の走行を長く取った。それによってレッドブルもパスすることが出来た。予選の時と比較すると、 最高速は低下していたにもかかわらずだ。しかし、我々はその原因を調査しなくてはならない。スタートは予測していたよりも良くない結果となり、2台共にポジションを落とすことになった。スタートで順位を落としているのでは、予選でハードな戦いをして きた意味が無く、この点は改善しなくてはならない。ラルフ・シューマッハーはグリッドについてからずっとハードなレースとなってしまったが、彼は着実に走りきって完走を果たしてくれた。我々は彼のために、彼が運転しやすいF1カーを作り上げなければ ならない。全体的に見て、我々は着実なレースを戦い、予選の後に予想していた、チームで4番手という位置でフィニッシュし、それを実証出来て良かった。この週末は、開幕2戦の後も、我々のパフォーマンスが進化し続けているということを示せた。とはいえ 我々はまだ望むレベルには達しておらず、全体的にペースを改善する必要があるが、今日の結果は励みになった」

Result
1 F・マッサ フェラーリ
2 L・ハミルトン マクラーレン
3 K・ライコネン フェラーリ
4 N・ハイドフェルド BMW
5 F・アロンソ マクラーレン
6 R・クビサ BMW
7 J・トゥルーリ トヨタ
8 G・フィジケラ ルノー
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