F1第3戦バーレーンGP公式練習 砂漠の中での熱戦開始
J.トゥルーリとR.シューマッハーが多くの周回をこなし、
有意義なデータを収集
2007年4月13日(金)(バーレーン発)
2007年F1世界選手権第3戦バーレーンGPの公式練習第1回目と第2回目が、
バーレーンの砂漠の中に位置する、バーレーン・インターナショナル・サーキットで
行われた。午前10時、気温は32度、路面温度42度、湿度44%のコンディションで
1時間半で行われる公式練習第1回目が始まった。パナソニック・トヨタ・レーシングの
2台は、ヤルノ・トゥルーリが先頭を切ってコースイン。まもなくラルフ・シューマッハーも
続き、初期チェック走行を行った。その後、早い時期から2台は走行を重ね、好タイムを
マーク。ヤルノ・トゥルーリは序盤にマークしたタイムで5番手につけた。午後2時から
行われた公式練習第2回目は、気温32度、路面温度も48度、湿度37%と厳しい
暑さの中でのセッションとなった。ヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハー共に、
予選、決勝で想定される暑さに対応すべく、精力的に周回をこなしてデータを収集。
午後のセッションではヤルノ・トゥルーリが10番手、ラルフ・シューマッハーは18番手で
あったが、この日、2台はトータルで100周以上を走破。チームは、得られた多くの
貴重なデータを今晩分析し、明日の予選及び日曜日の決勝へと挑む。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習1回目: 5番手 1分34秒896(トップと1.734秒差) 26周
公式練習2回目: 10番手 1分34秒366(トップと0.839秒差) 33周
「シーズン前に我々はここで合同テストを行っているが、それは、全てのチームがこの
サーキットについて多くのデータを持っているということを意味する。我々にとっては
通常通りの金曜日であり、コンディションは厳しいものであったが、タイヤのテストと
セットアップ作業をこなした。コースはいつも通り埃っぽく、変わりやすい風向きは、
バランスに大きく影響する。そのため、我々はそれに上手く対応しなくてはならず、
まだ今夜も若干のセットアップ作業を行う必要がある。昨年ここでのレースは我々に
良い結果とはならなかったが、明日は予選でトップ10入りし、決勝レースでは再び
ポイントを獲得するために全力で挑まなくてはならない」
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/03
公式練習1回目: 13番手 1分35秒573(トップと2.411秒差) 24周
公式練習2回目: 18番手 1分35秒427(トップと1.900秒差) 29周
「全体的にまずまずの一日であった。特にトラブルもなく多くの作業をこなすことが出来、
満足している。しかし、グリップは低く、苦戦した。このコースは走り初めは滑りやすく、
走行はやや難しい。しかしそれは時間が経つに連れ、路面にラバーが乗り、埃が除かれる
ことで改善されていく。昨年のバーレーンGPは我々にとって良いレースではなかったが、
今年は開幕からの2戦連続でポイントを獲得して臨むことになる。この勢いを明日以降の
戦いに活かしていきたい」
ディーター・ガス :
レース&テスト チーフエンジニア
「今日は2台共に多くのデータを収集出来、我々にとって非常に実り多き金曜日となった。
小さな機械的な問題がラルフ・シューマッハーの“TF107”に発生したが、セッション中に
修復する事が出来、最後まで走行がこなせた。ヤルノ・トゥルーリは“TF107”に非常に
満足しているが、ラルフ・シューマッハーは若干苦戦しているようだ。このため、我々は
彼の状況を改善すべく今晩分析しなくてはならない。シーズン前にここでテストを行って
いたため、あまり多くの驚きはなかった。タイヤ比較に関しても、そのテスト時の確認で
あった。我々はシーズン前のバーレーンテスト時よりも明らかに競争力が上がっていると
思う。明日の予選と日曜日の決勝では、力強いパフォーマンスを発揮させたいと考えて
いる」
新居章年 :
技術コーディネーション担当ディレクター
「昨日までの砂嵐、その後の雷雨も治まり、晴れ上がった状態でのバーレーンGP初日と
なった。路面は昨年までと同じように埃が多く、滑りやすい状況で、また、風も、午前・
午後で強さ・風向きも変わるという、エンジニアにとっては気を遣う状況だった。この中で、
午前の走り初めからヤルノ・トゥルーリは“TF107”のバランスが上手く取れ、順調に
今日のセッションを進めることが出来た。しかし、ラルフ・シューマッハーは、グリップの
低い路面にも影響され、最後までいいセットアップを見つけられなかった。2月のここ
バーレーンでのテストに比べれば、確実に進歩していると実感出来ている。明日の予選に
向けては、ラルフ・シューマッハーの“TF107”のセットアップを上手くまとめ、2台揃って
確実に予選第3セッションに進めるようにする」
1 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
2 |
K・ライコネン |
フェラーリ |
3 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
4 |
R・クビサ |
BMW |
5 |
A・デビッドソン |
スーパー・アグリ |
6 |
F・マッサ |
フェラーリ |
7 |
F・アロンソ |
マクラーレン |
8 |
M・ウェバー |
レッドブル |
|
|
詳細.. |