第5戦モナコGP 伝統のレースで再びポイント獲得を目指す
“モナコ”を得意とするR.シューマッハーとJ.トゥルーリが
公道特設の難コースに挑む
2007年5月21日(月)
パナソニック・トヨタ・レーシングは、期待はずれの結果に終わった第4戦スペインGPを終え、第5戦モナコGPにおいて、再びポイント獲得圏へと戻る強い決意と共に、シーズンで最も魅惑的なレースウィークへと向かう。チームが開幕戦以来続けていた、100%の完走記録は、スペインGPでラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの両ドライバーがリタイアに終わったことで途切れてしまった。しかし、ヤルノ・トゥルーリが予選で見せた印象的なパフォーマンスは勇気づけられるものであった。モナコ公国の狭い公道特設コースは、F1カレンダーの中でも独特なチャレンジとなる。チームは、今週末、モナコGP仕様に変更された前後のウィングを含む、空力パッケージを持ち込む。モナコは2人のドライバーにとっても幸せな記憶の残るグランプリである。ラルフ・シューマッハーは2003年にポールポジションを獲得し、翌年はヤルノ・トゥルーリがポールポジションから、彼自身にとっての初勝利を飾っている。チームはモナコで再び上位争いへと復帰出来ることを予想し、今シーズンこれまでに獲得している5ポイントに、更にポイントを追加出来ることを望んでいる。
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
「スペインGPは私にとって残念な週末だっただけに、もちろんモナコGPでは、大きく改善されることを期待している。私の前戦での予選及び決勝の結果からは分かりにくいかも知れないが、我々の“TF107”は着実に良くなっている。しかし、我々にはまだやるべきことがあり、モナコGPで更なる好結果を求めて全力で立ち向かう。モナコは狭い公道特設コースであり、壁も近く、ここでレースを戦うのは、いつでも素晴らしいチャレンジだ。ほんの小さなミスも許されないため、肉体的にも、精神的にも厳しいレースとなる。追い越しはほとんど不可能なため、予選が非常に重要となる。私は過去モナコでポールポジションを獲得した良い記憶を持っているが、我々の最初の目標は、予選で可能な限り良いポジションを獲得し、好結果へのチャンスを得ることだ。今週末は、再びポイントを獲得することであり、我々には十分なチャンスがあると思っている」
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
「私は本当にモナコGPを楽しみにしている。モナコGPはF1カレンダーの中で最高のレースウィークの一つであり、私は常に良いパフォーマンスを発揮している。もちろん、2004年の、ポールポジションからの初勝利は私にとってF1で最高の思い出の一つであるが、それ以外にも私は多くのパフォーマンスを発揮してきた。我々が今週末、好結果を得られるということを楽観視しており、何としてもスペインでの雪辱を晴らしたい。スペインGPでは技術的なトラブルに見舞われてしまい、確実に好結果が得られていたはずだけに、残念な結果であった。予選で強さを示し、その後、トップチームと同じ燃料戦略だったことは励みになった。これは、パフォーマンスで前進したことを示している。シーズン序盤
に見せた信頼性を回復することが出来れば、モナコGPの週末は良いものになるだろう」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「モナコGPは私にとってシーズンのハイライトであり、楽しみにしている。他とは全く異なり、素晴らしい開催地だ。モナコで要求されるものは特別であり、我々は特別な空力パッケージを持ち込むことになる。それは主に、前後のウィングが変更されている。モナコでのパフォーマンスを決定する要因は、他のいかなるレースとも全く異なる。エンジンパワーや空力は他のレースに比べればそれほど重要ではない。ということは、タイヤやドライバーが鍵となる要因として残る。スペインでは新しい空力パッケージが上手く働き、予想していたよりもコンマ2から3秒のタイムアップが得られた。それを決勝レースで活かす事は出来なかったが、ヤルノ・トゥルーリが予選で見せたラップタイムは、特に、トップチーム
と同様の燃料戦略だということを考慮すれば、我々が進化を遂げているということを示していた。モナコではこの進歩を証明し、再びポイント獲得圏内へと戻らなくてはならない」