F1第14戦ベルギーGP公式練習 初日を好調にスタート
J.トゥルーリが5番手、R.シューマッハーが6番手タイム。
予選、決勝へ手応え
2007年9月14日(金)(ベルギー・スパ・フランコルシャン発) 
F1第14戦ベルギーGPの公式練習第1回目と第2回目が、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた。アルデンヌ地方の森に位置する伝統的な同サーキットは変わりやすい天候で知られているが、公式練習初日は好天に恵まれた。午前10時、17度と、やや低い気温の下で公式練習第1回目が開始された。しかし、セッションが進むに連れ、気温と共に路面のグリップも向上し、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、異なる空力とメカニカルなセットアップ作業と共に、ソフトとミディアムコンパウンドのブリヂストンタイヤのデータ収集を行った。2時間半のインターバルを経て行われた公式練習第2回目でも、両ドライバーはトラブル無くセッションをこなし、ヤルノ・トゥルーリが5番手、ラルフ・シューマッハーが6番手と好タイムを刻んだ。初日を順調に終え、今日一日で両ドライバー共に1レース以上の距離を走破したチームは、明日の予選へ向け、更なる改良を目指す。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習1回目: 8番手 1分48秒994(トップと1.655秒差) 19周
公式練習2回目: 5番手 1分47秒491(トップと0.837秒差) 33周
「今日は非常に順調に進み、とても満足している。基本的にはセットアップとタイヤ性能に関する作業に専念した。我々はこの週末へと、非常に強力な状況にあると思っており、午後のセッションでは、何回か競争力の高いラップタイムを刻めたのは良かった。私は世界でも最高のサーキットである“スパ”を愛しており、好結果を得るべく士気は高まっている。“スパ”にはドライバーの望む全てがあり、コースの全てがチャレンジングで、様々な異なるタイプのコーナーがある。我々はここ数戦、かなり上位に近づいたにもかかわらず、いつもトラブルに見舞われてしまっていたので、ポイントを獲得するためにも出来る限りハードに攻めるつもりだ。私はここ“スパ”では常に良いムードでいることが出来る。それだけに、残りの週末もこの好調を維持して行きたい」
ラルフ・シューマッハー : 
カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05
公式練習1回目: 12番手 1分49秒548(トップと2.209秒差) 21周
公式練習2回目: 6番手 1分47秒946(トップと1.292秒差) 34周
「我々は予定されていた全てのプログラムを遂行することが出来、信頼性に関する問題にも見舞われなかったことは、良い兆候だ。7月にはここ“スパ”でテストを行っており、良いセットアップを見出していたが、もちろんコンディションが完全に同じ訳ではない。とはいえ、テストの結果から、かなりのの強さを示せることは予測しており、今日のラップタイムからも判断出来る。我々が示したペースには比較的満足している。最近の数戦において、予選はコンマ1,2秒という非常に僅差で争われており、その僅かな差がグリッドでの大きな違いに繋がってしまった。そのため、我々は予選でのタイムアップへ向けた最適化作業を全力で行う。私はチャンスをものにできると信じており、好結果へ向けて予選と決勝を戦って行けることを望んでいる」
ディーター・ガス : 
レース&テスト チーフエンジニア
「順調な一日であった。セットアップとタイヤに関するプログラムは非常にスムーズに進み、我々のラップタイムはとても勇気付けられるものであった。7月に“スパ”で行ったテストで、既に我々は良いセットアップの基礎を得ており、今日はコンディションに合わせるための更なる微調整と、我々のパッケージから全てを引き出す作業を行う必要があったが、2回のセッションで、着実な進化を遂げることが出来た。また、ソフトとミディアムタイヤの特性に関しても非常に明確なデータを得ることが出来た。両ドライバー共に、いかなる重要な技術的問題に見舞われることもなく多くの周回を走破した。いつも通り、まだ金曜日が終わっただけであり、ライバルチームは異なるプログラムでの走行を行っているので、様子を見なくてはならないが、この勢いを残りの週末も維持出来ることを期待している」
 
新居章年 : 
技術コーディネーション担当ディレクター
「午後のセッションでは、ヤルノ・トゥルーリが5番手、ラルフ・シューマッハーが6番手と好結果を得ることが出来た。セットアップも、朝はアンダーステアが強かったが、午後になって改善出来た。ロングランも順調にこなすことが出来、明日の予選に向け順調だと言える。しかし、ここ2レース、金曜日が良くても土曜日の予選は満足出来るものではなかったし、一番大事な決勝レースでは序盤でポジションを落とすことが続いている。何度も言っているが、3日間をミスなく進めて、初めて結果が出るのであり、チーム全員、いつも以上に集中して予選、レースに臨む」

 
 
| 1 | 
K・ライコネン | 
フェラーリ | 
| 2 | 
F・マッサ | 
フェラーリ | 
| 3 | 
F・アロンソ | 
マクラーレン | 
| 4 | 
L・ハミルトン | 
ボーダフォン | 
| 5 | 
H・コバライネン | 
ルノー | 
| 6 | 
J・トゥルーリ | 
トヨタ | 
| 7 | 
N・ロズベルグ | 
ウィリアムズ | 
| 8 | 
N・ハイドフェルド | 
BMW | 
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