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Rd.14 Grand Prix of Belgium
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ベルギーGP予選 J.トゥルーリが8番手グリッド確保
R.シューマッハーは最終セッション進出を逃すが11番手からポイント獲得を目指す

2007年9月15日(土)(ベルギー・スパ・フランコルシャン発)

F1第14戦ベルギーGPの公式練習第3回目に引き続き、予選が行われた。やや雲が多いものの、降雨には見舞われることなく、午前11時から行われた公式練習第3回目では、ヤルノ・トゥルーリが6番手タイムを刻み、ラルフ・シューマッハーも9番手と好位置で午後の予選へと臨んだ。午後2時に開始された予選は、気温17度、路面温度27度、湿度50%と涼しいコンディションの下でタイムアタックが繰り広げられた。予選第1セッションは、終了間際にめまぐるしく順位が入れ替わる展開となったが、ヤルノ・トゥルーリが10番手、ラルフ・シューマッハー12番手で2台共に第2セッションへの通過を決めた。続く予選第2セッションでは、ラルフ・シューマッハーが1回目のアタックでまずまずのタイムをマークしたが、2回目のアタックでは十分なアタックが出来ず、タイムアタックを断念。僅差の戦いの中で、惜しくも12番手となり、最終第3セッション進出を逃した。一方、ヤルノ・トゥルーリは、10番手に入り、最終第3セッション進出を決め、9戦連続となるトップ10入りを確定した。その後、ヤルノ・トゥルーリは、最終第3セッションで9番手となったが、予選で上位の他車がエンジン交換によりグリッド降格となるため、明日の決勝レースでは4列目8番手グリッドからスタートすることとなり、11番手グリッドからスタートするラルフ・シューマッハーと共にポイント獲得へと挑む。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



公式練習3回目 : 6番手 1分47分218(トップと1.081秒差) 11周
予選第1セッション : 10番手 1分47秒143(トップと1.085秒差) 6周
予選第2セッション : 10番手 1分46秒480(トップと1.410秒差) 6周
予選第3セッション : 9番手 1分47秒798(トップと1.804秒差) 9周
グリッド : 8番手(暫定)

「今日の結果には十分満足している。再びトップ10入りという良い仕事を成し遂げることが出来た。チームのお陰でこの週末はこれまでのところ問題もなく、順調に進んでいる。8番手グリッドからスタート出来るのは悪くない。明日の決勝レースを戦うには良いポジションだ。F1では常に追い越しは難しいが、私は全てをかけてポジションアップを狙って行く。我々は決勝レースへ向け良い戦略を持っていると信じており、予選第3セッションの結果やこの中で起こったことも踏まえて、かなり自信を持っている。もちろん私の目標は世界最高のサーキットでポイント争いへと復帰することであり、そのためにベストを尽くす。決勝レースにおいては、スタートからチェッカーまで、全てが上手く行くことを望んでいる」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習3回目 : 9番手 1分47秒454(トップと1.317秒差) 19周
予選第1セッション : 12番手 1分47秒300(トップと1.242秒差) 6周
予選第2セッション : 12番手 1分46秒618(トップと1.548秒差) 5周
グリッド : 11番手(暫定)

「トップ10入り出来るだけの速さを持っていると思っていただけに、それが果たせず、不満の残る予選となってしまった。公式練習では好調だったので、予選でも好結果が得られることを望んでいた。上手く行っていたと思っていたのだが、残念ながら予選第2セッションの最後のアタックに出ていく周回が、予定通りに進まなかった。望んでいたレベルまで十分にタイヤとブレーキを暖めることが出来ず、アンダーステア症状に見舞われてしまった。それが私にとっての現実だった。しかし、我々の“TF107”は強力で、明日ポイント圏内での戦いが出来ることを信じている。そのためには、勿論トップ10圏内からスタートを切るヤルノ・トゥルーリの方がより近い場所にいると思うが、私も自分の得たグリッドから最善を尽くしてアタックし、良い結果を残したい。」

パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「我々にとって妥当な予選結果と言えるだろう。ヤルノ・トゥルーリはトップ10入りを果たしてくれたが、我々は公式練習でのパフォーマンスから、全体的に更なる好結果を予測していた。ヤルノ・トゥルーリは予選第1セッションと第2セッションの最後のアタックで、何度か前走車に阻まれ、タイムに影響を受けたものの、良い走りを見せてくれた。一方でラルフ・シューマッハーは、予選第1セッションは良かったが、第2セッションでウォームアップの問題に見舞われ、過大なアンダーステア症状のためにラップタイム更新は果たせなかった。それを除けば、我々の準備は上手く行っており、やらなくてはならない、戦略面とタイヤ選択に関しても全く迷いはなかった。オプションタイヤ(ソフト)は、我々が以前のテストで試した時と全く同じ特性を示し、驚きはなかった。決勝レースへ向けては、スターティンググリッドを考えても、ポイント獲得が明白な目標だ」

新居章年
技術コーディネーション担当ディレクター

「長いコースにもかかわらず、予選はいつも以上に僅差で激しい戦いだった。ラルフ・シューマッハーは僅かな差で予選第3セッションに進めず、目標にしていた2台揃ってのトップ10入りはならなかった。ヤルノ・トゥルーリは午前中の公式練習の時から“TF107”のバランスが良く、いつものように予選第3セッション進出を果たしてくれた。両ドライバー共に“TF107”の仕上がりは良いし、モンツァに続く高速サーキットでの連戦で、2レース目の使用となるエンジンも好調だ。雨の降ることが多い、“スパ”のベルギーGPだが、明日も好天との予報であり、決勝レースではしっかりスタートを決めて良いレースを戦いたい」

Result
1 K・ライコネン フェラーリ
2 F・マッサ フェラーリ
3 F・アロンソ マクラーレン
4 L・ハミルトン マクラーレン
5 R・クビサ BMW
6 N・ロズベルグ ウィリアムズ
7 N・ハイドフェルド BMW
8 M・ウェバー レッドブル
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