LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.2国内でもスーパー耐久が開幕
LEXUS RC F GT3が耐久戦で好走を見せる

2021.03.23(火)- 18:15配信

 日に日に暖かさの増す3月。米国ではWeatherTech SportsCar Championshipシリーズで伝統のセブリング12時間レースが開催。国内でも、スーパー耐久シリーズが一足先に開幕を迎え、両レースでLEXUS RC F GT3が好走を見せました。

バッサー・サリバン・レーシング 12号車、14号車

WeatherTech SportsCar Championship第2戦セブリング12時間
Mobil 1 Twelve Hours of Sebring

 3月17日(水)から20日(土)にかけて、米国フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで、2021年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第2戦「セブリング12時間」レースが行われました。
 今季の同シリーズには、バッサー・サリバン・レーシングから2台のLEXUS RC F GT3がGTDクラスに参戦しています。1月に行われた開幕戦デイトナ24時間から2か月ほどのインターバルを経て行われた今大会は、約70年もの歴史を持つ、伝統のセブリングでの12時間レース。
 出場する2台のLEXUS RC F GT3は、12号車をフランキー・モンテカルボ/ロバート・メゲニス/ザック・ビーチの3名、14号車をジャック・ホークスワース/アーロン・テリッツ/カイル・カークウッドの3名というドライバーラインナップで臨みました。
 19日(金)に行われた予選では14号車がクラス3番手、12号車が4番手につけ、GTDクラス2列目に並んで決勝のスタートを切ることとなりました。
 20日(土)午前10時10分に12時間にわたる長いレースがスタート。2列目に並んだ2台のLEXUS RC F GT3は、すぐに1台をかわすと、4周目には14号車が首位に浮上。12号車が2位で続き、1-2体制となりました。その後、14号車は序盤合計74周にわたって首位での走行を続けていましたが、ブレーキ系のトラブルにより後退を余儀なくされ、周回遅れとなってしまいました、そこから追い上げた14号車は、8時間経過時に首位と同一周回の3位まで順位を取り戻す好走を披露。しかし、プロトタイプクラス車両との接触によるダメージ修復のピットイン作業で、再び大きく順位を落としてしまいました。
 一方、12号車も上位争いを続け、残り1時間半の時点で首位に浮上。しかし、フルコースコーションからの再スタート直後に他車と接触し、修復のためにピットイン。6位でレースを終えました。大きく遅れた14号車も7位でチェッカーを受け、LEXUS RC F GT3は2台揃ってシングルでの完走を果たしました。

リザルト(GTDクラス)

順位 グリッド No. ドライバー チーム 周回 トップとの差
6位 4番手 12 フランキー・モンテカルボ
ロバート・メゲニス
ザック・ビーチ
バッサー・サリバン・レーシング 319 1 Laps
7位 3番手 14 ジャック・ホークスワース
アーロン・テリッツ
カイル・カークウッド
バッサー・サリバン・レーシング 313 7 Laps
バッサー・サリバン・レーシング 12号車
バッサー・サリバン・レーシング 14号車

スーパー耐久シリーズ2021 第1戦 ツインリンクもてぎ
もてぎスーパー耐久 5Hours Race

 3月20日(土)と21日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで、スーパー耐久シリーズ2021の開幕戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催されました。
 今年1月に行われる予定だった昨シーズンの最終戦が中止となってしまった同シリーズですが、2021年シーズンは国内サーキットレースイベントでの先陣を切り、春の香りが漂い始めた3月に早くも開幕戦が行われました。
 今季の同シリーズには、昨年に引き続き、総合優勝を争う最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦します。
 開幕戦となった今大会には、全9クラス合わせ54台の車両がエントリー。20日(土)の予選は曇り空ながらドライで行われ、31号車は5番手グリッドから決勝に臨むこととなりました。
 21日(日)は天気予報通りの雨模様。今季より供給されるワンメイクタイヤのメーカーが変更となり、新しいタイヤでのウェット走行経験がなかったため、レース前に15分間のウォームアップ走行が追加されました。これによりスタート時間も変更され、正午にセーフティカー先導で5時間レースのスタートが切られました。
 5番手グリッドからスタートを切った31号車は、セーフティカーが退去するとウェットコンディションをものともせずポジションを上げ、一時は首位を奪う好走を見せました。しかし、ドライバー交代後にコースオフを喫し、大きく順位を落としてしまいました。
 スタートから2時間が経過した午後2時過ぎに天候の悪化によりセーフティカーが導入され、その後一旦は再スタートが切られたものの、午後2時45分に再びセーフティカー。そして午後3時25分に赤旗でレース中断となった後、午後4時、天候の回復が見込めないため赤旗のままレース終了が宣言され、追い上げる機会を失った31号車は6位で開幕戦を終えました。

リザルト(ST-Xクラス)

順位 グリッド No. ドライバー チーム 周回 トップとの差
6位 5番手 31 永井秀貴/嵯峨宏紀/小高一斗 apr 77 3 Laps
スーパー耐久シリーズ2021に参戦するDENSO LEXUS RC F GT3 31号車
DENSO LEXUS RC F GT3 31号車

次号のマンスリーレポートは4月27日頃の発行を予定しています。