LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.9LEXUS RC F GT3がスーパー耐久で2位表彰台獲得
米国WTSCでは3位表彰台でシーズンを締めくくる

2025.10.28(火)- 16:45配信

 2025年のモータースポーツシーズンも終盤に入りました。今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、シーズン最終戦を迎えた米国WTSCと、国内SUPER GT、スーパー耐久の模様をお送りします。

LEXUS RC F GT3がスーパー耐久で2位表彰台獲得 米国WTSCでは3位表彰台でシーズンを締めくくる

WeatherTech SportsCar Championship第11戦 プチ・ル・マン
MOTUL Petit Le Mans

 10月8日(水)から11日(土)にかけて、米国ジョージア州 ブラセルトンのミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで2025年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの今季最終戦となる第11戦「プチ・ル・マン」が10時間の耐久戦として行われました。
 今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
 予選では、ベン・バーニコート/アーロン・テリッツ/カイル・カークウッド組の14号車がGTDプロクラスで2番手。ジャック・ホークスワース/パーカー・トンプソン/フランキー・モンテカルボ組の12号車がGTDクラス11番手となりました。
 GTDクラスの12号車は、11番手グリッドからスタートを切ると、1周目の同クラス車両による多重クラッシュをかいくぐり、長い10時間レースをクリーンに走り続けました。最後の3時間を担当したホークスワースは、最後まで僅差のバトルを繰り広げ、0.327秒差でこれを制して3位フィニッシュ。最終戦を表彰台フィニッシュで締めくくりました。12号車はこの結果、今季のGTDクラス3位となりました。
 クラス2番手からスタートした14号車は、レース開始から8時間にわたってトップ3を走行。しかし、最後のドライバーとしてバーニコートへとドライバーチェンジし、残り2時間を切ったところで、LMP2クラスの車両にストレートで追突され、タイヤをパンク。緊急ピットインを余儀なくされ、順位を落としました。14号車のバーニコートは最後まで諦めることなく健闘を続け、伝統の10時間レースを6位で完走しました。

リザルト

クラス順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
GTDプロ6位2番手14ベン・バーニコート
アーロン・テリッツ
カイル・カークウッド
バッサー・サリバン4042 Laps
GTD3位11番手12ジャック・ホークスワース
パーカー・トンプソン
フランキー・モンテカルボ
バッサー・サリバン40531.682
バッサー・サリバン 14号車
表彰台

AUTOBACS SUPER GTシリーズ第7戦 オートポリス
AUTOPOLIS GT 3Hours RACE

 AUTOBACS SUPER GT第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が10月18日(土)、19日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
 全8大会で戦われている今季のSUPER GTも残すところ2戦となった今大会は、サクセスウェイトは半減、3時間の長丁場で戦われます。
 18日(土)、午前中の練習走行は好天から雨天へと変わるコンディションで行われました。その後、雨はやんで路面は乾いたものの、午後2時45分、気温21度、路面温度23度、再び雨がまじり始めた判断の難しいコンディションの中で、ノックアウト方式の予選が行われました。
 GT300クラスは、2グループに分けてQ1を実施しそれぞれ上位9台がQ2へと進出します。LEXUS RC F GT3は2台共にA組に出走。イゴール・オオムラ・フラガのANEST IWATA RC F GT3 26号車が9番手でQ2へ進出を果たしました。このA組のQ2進出ラインは0.06秒の中に4台が入るという僅差の争いとなり、高木真一のK-tunes RC F GT3の96号車は26号車とコンマ1秒以下差のタイムをマークしながら12番手でQ2進出を逃すこととなりました。
 Q2では、26号車は安田裕信が12番手グリッドを獲得しました。
 19日(日)午後1時10分、曇り空、気温22度、路面温度25度、路面はほぼ乾いているコンディションの中、3時間レースのスタートが切られました。
 12番手スタートの26号車はフラガがスタートを担当し、最初の2スティントを走行。レース折り返し時にはトップ5圏内まで順位を上げました。
 接触やペナルティの多発する3時間のサバイバルレースで、26号車はトップ10圏を争うレースを続け、11位フィニッシュ。今季3度目となるポイント獲得を果たしました。
 96号車は22番手からスタート。かなり早めのピットインで一旦最後尾近くまで交代するも、粘り強く追い上げ、入賞まであと一歩の17位でフィニッシュしました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回トップとの差
11位12番手26イゴール・オオムラ・フラガ/安田裕信ANEST IWATA RC F GT3941 Lap
17位22番手96新田 守男/高木 真一K-tunes RC F GT3941 Lap
ANEST IWATA RC F GT3 39号車
K-tunes RC F GT3 96号車

ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 岡山
スーパー耐久レースin岡山

 10月25日(土)と26日(日)の両日、でENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE の第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。
 今シーズンの同シリーズには、最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦。31号車は前大会オートポリスで今季初勝利を挙げ、ランキングでも2位につけています。今大会31号車は、永井宏明/蒲生尚弥/小林利徠斗/嵯峨宏紀のドライバーラインナップで3時間レースに挑みました。
 AドライバーとBドライバーのベストタイム合算で争われる予選では、31号車は僅か0.116秒差でポールポジションは逃したものの、最前列2番手グリッドを獲得。
 今大会は2グループに分けてそれぞれを3時間レースとして実施されます。LEXUS RC F GT3が属するST-Xクラスはグループ1で、決勝は26日(日)午後1時半にスタートが切られました。
 31号車はスタートを、期待の若手である小林利徠斗が担当。2番手グリッドから1周目に首位に立つと、その後も後続を引き離していき、2位に30秒近い差をつけて1時間ほどでピットイン。
 31号車はその後も首位争いを繰り広げ、2位でフィニッシュ。3戦連続での表彰台獲得となりました。

リザルト(ST-Xクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
2位2番手31永井宏明/蒲生尚弥/小林利徠斗/嵯峨宏紀apr11337.054
apr 31号車
表彰台

次号のマンスリーレポートは11月25日頃の発行を予定しています。