今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、米国WTSCシリーズ伝統の6時間レース、そしてWEC最大のイベントル・マン24時間、国内唯一の24時間レースである富士24時間の模様をお送りします。
WeatherTech SportsCar Championship第6戦 ワトキンズ・グレン
Sahlen's Six Hours of The Glen
6月25日(木)から28日(日)にかけて、米国ニューヨーク州ワトキンズ・グレンのワトキンズ・グレン・インターナショナルで2026年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第6戦が伝統の6時間レースとして行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLexus RC F GT3が参戦しています。
予選では、GTDプロクラスの14号車がジャック・ホークスワースのアタックによりポールポジションを獲得。Lexus RC F GT3にとっては同シリーズで17度目のポールポジション。ホークスワースはキャリア16度目のポール獲得となり、近代のWTSCシリーズにおけるポールポジション記録を更新しました。
GTDクラスは予選開始6分ほどでクラッシュによる赤旗でセッションが終了となってしまったため、これまでのポイント順でグリッドを決定。12号車はクラス3番手スタートとなりました。
決勝では、ポールスタートのホークスワースの14号車が序盤をリード。フルコースイエロー(FCY)中に最初のピットを行い、3位でコースへ復帰した後、トップ3をキープしてベン・バーニコートへと交代。別のFCYのタイミングで2位へと浮上したバーニコートは、レースが再開されるとすぐに首位を奪還しました。
最後のスティントを担当するホークスワースへと残り1時間20分で交代した直後は4位に後退しましたが、その後、的確なピット戦略で首位に復帰し、そのままチェッカー。Lexus RC F GT3にとって今季初、そして同シリーズでの通算19勝目を飾りました。ホークスワースとバーニコートのコンビ、そして同チームのGTDプロクラス車両としては、2024年の第2戦セブリング以来の勝利となりました。
GTDクラスの12号車は、フランキー・モンテカルボが3番手からのスタートを担当し、トップ5圏内で走行。次にステアリングを託されたベンジャミン・ペダーセンも大半をトップ3圏内で走る健闘を見せました。
最後の2時間を担当したアーロン・テリッツは、グリーン下でのピットで落とした順位を4位まで戻すも、周回遅れのライバル車との接触があったとしてドライブスルーペナルティを科されることとなってしまいました。テリッツはそこから猛烈な追い上げを見せ、終盤には一旦首位に立ちましたが、終盤FCYが出なかったことで残り10分を切ったところでの給油ピットインを強いられ、僅差の4位チェッカーを受けました。
リザルト
| クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GTDプロ | 1位 | 1番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート | バッサー・サリバン | 171 | |
| GTD | 4位 | 3番手 | 12 | アーロン・テリッツ ベンジャミン・ペダーセン フランキー・モンテカルボ | バッサー・サリバン | 171 | 4.027 |
世界耐久選手権(WEC)第3戦 ル・マン
ル・マン24時間
FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦「ル・マン24時間」が6月10日(水)から14日(日)にかけて、フランス・サルト県ル・マン市郊外のル・マン24時間サーキットで開催されました。
今季の同シリーズには、アコーディスASPチームで2台のLexus RC F GT3がLMGT3クラスにフル参戦しています。
シリーズ最大のイベントであるル・マン24時間には、今年も35万人もの大観衆が集まりました。アコーディスASPチームは、この伝統の大会に、通常のレースとは異なる、78号車は黄色ベース、87号車は緑ベースの特別カラーリングで臨みました。
一部公道区間を含む、1周13kmにも及ぶル・マン24時間サーキットで、2台のLexus RC F GT3は練習走行から速さを見せました。予選ではル・マン独自の2ステージ制ハイパーポールへの進出を賭けて戦い、87号車が7番手、78号車は13番手で2台共にハイパーポール1への進出を決めました。
非常に僅差の争いとなったハイパーポール1でも、78号車が5番手、87号車6番手で、最後にトップ10がグリッドを決定するハイパーポール2への進出を果たしました。
ハイパーポール2では、87号車のエース、ホセ・マリア・ロペスが3番手タイムをマーク。78号車もジャック・ホークスワースが素晴らしいタイムでこれに続き、Lexus RC F GT3は3、4番手で、2台が2列目に並ぶという好位置から24時間レースをスタートすることとなりました。
13日(土)超満員のグランドスタンドに見守られ、快晴の空の下で24時間レースがスタートしました。87号車はクレメンス・シュミット、78号車はホークスワースがスタートを担当し、序盤からLexus RC F GT3の1-2体制を築きました。
その後、87号車はペトル・ウンブラレスク、78号車はホークスワースがダブルスティントののちにトム・ファン・ロンパイへと交代。87号車はロペスへと交代するとハイペースでの周回を重ね、78号車から首位を奪いました。
78号車もアドリアン・デイビッドが好走。1-2体制でナイトセッションへと突入しました。
深夜にアクシデントによるセーフティーカー(SC)が導入され、順位が大きく入れ替わることになりましたが、2台のLexus RC F GT3はライバル勢とともに首位と同一周回での激しい順位争いを繰り広げました。
朝を迎えても激戦は続き、78号車がじりじりと順位を上げて16時間経過時には2位へと浮上。一方で87号車はライバルとの接触によりドライブスルーペナルティを受け、11位まで順位を落とすこととなってしまいました。
78号車は終盤戦も表彰台争いを展開し、305周目にはデイビッドがLMGT3クラスの今レースファステストラップを記録する速さで、見事2位でチェッカー。Lexus RC F GT3にル・マン24時間での初表彰台をもたらしました。
87号車も残り2時間半で猛烈な追い上げを見せ4位へと浮上。最後まで表彰台を争い3位の車両に迫りましたが、1.735秒及ばず4位でチェッカー。それでもLexus RC F GT3は厳しいル・マン24時間で2台揃ってトップ4フィニッシュを果たしました。この結果、アコーディスASPチームは3戦を終えた時点でチームランキング3位へと浮上しました。
リザルト(LMGT3クラス)
| 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2位 | 4番手 | 78 | トム・ファン・ロンパイ アドリアン・デイビッド ジャック・ホークスワース | アコーディスASP | 335 | 1 Lap |
| 4位 | 3番手 | 87 | ペトル・ウンブラレスク クレメンス・シュミット ホセ-マリア・ロペス | アコーディスASP | 335 | 1 Lap |
ENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE
第3戦 富士
富士 24時間レース
6月5日(金)から7日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE の第3戦「富士 24時間レース」が開催されました。
今シーズンの同シリーズには、最速のST-XクラスにaprからDENSO Lexus RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会31号車は、永井秀貴/蒲生尚弥/小河諒/嵯峨宏紀/阪口晴南/永井宏明のドライバーラインナップで、国内唯一の24時間レースに挑みました。
5日(金)に行われた予選は、AドライバーとBドライバーのタイム合算でグリッドが決定され、31号車は最前列2番手グリッドを獲得しました。
6日(土)午後3時、24時間の長い戦いがスタートしました。2番手グリッドの31号車は小河がスタートを担当し、14周目には首位に立ちました。
その後、永井秀貴、蒲生へとドライバー交代し、31号車は3位でナイトセッションへと突入。4時間を経過したところで、阪口晴南へと交代。しかし、阪口が連続スティントに入ってまもなく、排気系のトラブルに見舞われ緊急ピットイン。長い修復を余儀なくされました。
40分ほどを要して作業は終了し、コースへ復帰。トップから23周遅れ、総合でも28位まで大きく順位を落とし、優勝争いからは脱落することとなってしまいました。
しかし、チームは諦めることなく、時にトップよりも速いペースで周回を重ねていき、徐々に総合順位もアップ。長い24時間レースでライバル勢にもトラブルが出たこともあり、朝を迎える頃には総合4位へと順位を上げていました。
終盤には雨も降り出す難しいレースながら、31号車は最後まで粘り強く走り抜き、トップとの差を19周まで詰めて4位で24時間のチェッカーを受けました。
リザルト(ST-Xクラス)
| 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4位 | 2番手 | 31 | 永井秀貴/蒲生尚弥/小河諒/ 嵯峨宏紀/阪口晴南 /永井宏明 | apr | 774 | 19 Laps |
次号のマンスリーレポートは7月28日頃の発行を予定しています。



