LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.8Lexus RC F GT3が波乱のWEC富士で健闘

2026.09.30(水)- 17:25配信

 今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、米国WTSCシリーズと、いよいよ日本へと舞台を移した世界耐久選手権(WEC)、国内SUPER GT、そしてIGTC鈴鹿1000kmの模様をお送りします。

Lexus RC F GT3が波乱のWEC富士で健闘

WeatherTech SportsCar Championship第10戦 インディアナポリス
TireRack.com Battle On The Bricks

 9月18日(金)から20日(日)にかけて、米国インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで2026年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第10戦が2時間40分のスプリント戦として行われました。
 今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLexus RC F GT3が参戦しています。
 予選は、セッション開始直前にサーキット周辺に雷雲が発生し一時中断。GTDプロクラスとGTDクラスの予選は中止となり、スターティンググリッドは選手権ポイントに基づいて決定されることに。14号車は6番手、12号車は4番手からスタートすることとなりました。
 決勝では、GTDプロクラスの14号車はベン・バーニコートが6番手グリッドからバトルを繰り広げ、46周目にピットインしジャック・ホークスワースへと交代。10位でコースに復帰したホークスワースは、見事な追い上げでトップ5圏内に浮上するも、順位を争っていた同クラスのライバル車と接触し、コースオフ。7位へと順位を落としました。しかしホークスワースは残り20分で果敢な追い上げを見せ、5位でチェッカー。トップ5フィニッシュを果たしました。
 GTDクラスの12号車は、ベンジャミン・ペダーセンが4番手からスタート。最初のスティントでトップ5圏内をキープすると、ピットを遅らせる作戦で11周にわたって首位を走行。42周目にアーロン・テリッツへと交代しました。テリッツは10位でコースへ復帰しましたが、復帰後10周を経たところでスピンを喫し、ポジションダウン。残り1時間のところでは不運なタイミングのフルコースイエローで11位まで順位を落としましたが、テリッツはレース終盤に順位を上げ、8位でフィニッシュしました。

リザルト

クラス順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
GTDプロ5位6番手14ジャック・ホークスワース
ベン・バーニコート
バッサー・サリバン10518.798
GTD8位4番手12アーロン・テリッツ
ベンジャミン・ペダーセン
バッサー・サリバン10431.224
バッサー・サリバン
バッサー・サリバン

世界耐久選手権(WEC)第5戦 COTA
ローンスター・ル・マン

 FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦「ローンスター・ル・マン」が9月4日(金)から6日(日)にかけて、米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカ(COTA)で開催されました。
 今季の同シリーズには、アコーディスASPチームから2台のLexus RC F GT3がLMGT3クラスにフル参戦しています。
 5日(土)の予選は猛暑の中で行われました。87号車のペトル・ウンブラレスクが9番手タイムをマークし、トップ10グリッドを決定するハイパーポールへと進出。78号車のトム・ファン・ロンパイは15番手となりました。続くハイパーポールでは、87号車を駆るクレメンス・シュミットが9番手グリッドを獲得しました。
 6日(日)はスタート直前にコースの一部で降雨があり、濡れている場所と乾いている場所が混在する難しいコンディションで6時間にわたる戦いがスタートしました。
 87号車はウンブラレスクが9番手、78号車はロンパイが15番手からスタートし、序盤からともにトップ10圏内で激しいバトルを展開しました。
 最初のピットでウンブラレスクからシュミットへと交代した87号車でしたが、複数回のトラックリミット違反でドライブスルーペナルティを科され後退。
 78号車はロンパイがダブルスティントをこなした後にアドリアン・デイビッドに交代しましたが、ハイパーカー車両との接触でボンネット交換を強いられこちらもポジションダウン。
 78号車は一時16位まで順位を落とすも、最後にステアリングを握ったエステバン・マッソンが懸命な走行で順位を挽回。しかし残り1時間半を切ったところでフロントボンネットが脱落。ピットへ戻っての修復後、コースへ復帰したマッソンの78号車でしたが、トラブルでコース脇に車両を停め、レースを終えることとなりました。
 87号車はトップ10圏内まで順位を取り戻し、エースのホセ・マリア・ロペスが最後の2スティントを担当。9位で終盤戦を戦っていましたが、残り7分というところで他車と接触してスピン。コースへは復帰できたものの13位へと順位を落とし、そのままチェッカーを受けました。

リザルト(LMGT3クラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
13位9番手87ペトル・ウンブラレスク
クレメンス・シュミット
ホセ・マリア・ロペス
アコーディスASP1522 Laps
リタイア15番手78トム・ファン・ロンパイ
アドリアン・デイビッド
エステバン・マッソン
アコーディスASP12232 Laps
アコーディスASP
アコーディスASP

世界耐久選手権(WEC)第6戦 富士
富士6時間

 FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦「富士6時間」が9月25日(金)から27日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
 Lexus RC F GT3にとってはホームレースとなる富士ラウンド。台風の影響で天候には恵まれなかったものの、3日間を通して過去最多の72,400人が富士でWECの迫力に酔いしれました。
 25日(金)の2回の練習走行はドライコンディションで行われましたが、予選日の26日(土)は朝から雨。午前中の公式練習3回目はウェットコンディションで実施されましたが、午後2時からの予選は、セッション開始とともにクラッシュ車両が発生し、赤旗中断。路面状況や視界の悪化もあり、予選全てのセッションがキャンセルされることとなりました。
 決勝のスターティンググリッドは3回の公式練習走行での総合タイムで決定され、78号車が2列目3番手、87号車が7番手と好位置からスタートすることとなりました。
 27日(日)午前11時より、6時間で争われる決勝がスタートしました。路面はまだ少し湿っているところが残っているものの、レーシングライン上は乾いているコンディション。
 スタート直後、LMGT3クラスで多重接触が発生。3番手からスタートしたトム・ファン・ロンパイの78号車はこの混乱をかわしましたが、7番手スタートのペトル・ウンブラレスクの87号車はこれに巻き込まれスピン。すぐにセーフティーカー(SC)が導入され、78号車は3位、87号車は15位まで順位を落として再スタートとなりました。
 再スタート後、78号車は2位争いを展開。87号車もトップ10圏内に返り咲きました。78号車はエステバン・マッソンとアドリアン・デイビッドが上位争いを続け、残り2時間の時点では3位を走行。一方でクレメンス・シュミットへと交代した87号車は、センサートラブルによる出力低下や、接触によるペナルティで周回遅れとなってしまいました。
 SCが多発する荒れたレースとなる中、残り1時間を切ると雨も降り始めました。残り20分でSCからの再スタートが切られると、7位につけていたマッソンの78号車が猛烈な追い上げを見せ、表彰台目前の4位までポジションを上げましたが、ここで痛恨のドライブスルーペナルティ。78号車は9位でフィニッシュ。ホセ・マリア・ロペスが最後健闘を見せた87号車は11位でチェッカーを受けました。

リザルト(LMGT3クラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
9位3番手78トム・ファン・ロンパイ
アドリアン・デイビッド
エステバン・マッソン
アコーディスASP18734.218
11位7番手87ペトル・ウンブラレスク
クレメンス・シュミット
ホセ・マリア・ロペス
アコーディスASP1852 Laps
アコーディスASP
アコーディスASP

AUTOBACS SUPER GTシリーズ第6戦 SUGO
SUGO GT 300km RACE

 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」が9月19日(土)、20日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。
 今季のSUPER GTには、GT300クラスにシェイドレーシング RC F GT3 20号車とK-tunes RC F GT3 96号車の2台のLexus RC F GT3が参戦しています。
 5連休となる秋のシルバーウィーク開催ということもあり、天候はすっきりしなかったものの、スポーツランドSUGOには東北唯一のSUPER GT開催を楽しみにしていたファンが集結。2日間で30,100人のお客様が来場しました。
 19日(土)午後2時30分より、曇り空、気温23度、路面温度28度の中、ノックアウト方式の予選が行われました。朝方に行われた併催レースはウェットコンディションでしたが、その後雨は止んで路面は乾き、午前中のフリー走行に続き、予選もドライコンディションで行われました。
 GT300クラスはQ1を2グループに分けて実施。2台のLexus RC F GT3はともにB組から出走し、96号車が11番手、20号車が12番手となり、Q2進出は叶わず、決勝のスターティンググリッドはそれぞれ22番手、24番手となりました。
 20日(日)、午前中は雨で路面がフルウェットのコンディションでしたが、昼頃には雨は止み、ウォームアップ走行ではライン上が乾き始める状態に。気温23度、路面温度25度の曇り空のもと、午後1時半より、通常のローリングスタートではなくセーフティーカー(SC)先導で84周の決勝がスタートしました。
 SCは4周で退去し、5周目から本格戦が開始。序盤はほとんど順位変動のないまま周回が重ねられていきました。
 22番手スタートの96号車は新田守男がスタートを担当し、序盤20位まで順位を上げましたが、その後ペースが落ちポジションダウン。清水英志郎のドライブで24番手からスタートした20号車も、GT500車両が追いついてきて周回遅れになる混乱の中でポジションを落としてしまいました。
 25周目には他車の接触によるセーフティーカー(SC)が導入され、各車のマージンは帳消しに。32周目の再スタート後、各車様々な戦略で義務づけられたピット作業を行う中、96号車は39周目、20号車は46周目までピットを引っ張り、それぞれ高木真一、平中克幸へとドライバーチェンジ。厳しい戦いの中最後まで着実に走行を続け、96号車が24位、20号車は25位でチェッカーを受けました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回トップとの差
24位22番手96新田守男/高木真一K-tunes RC F GT3791 Lap
25位24番手20平中克幸/清水英志郎シェイドレーシング RC F GT3791 Lap
K-tunes RC F GT3
シェイドレーシング RC F GT3

Intercontinental GT Challenge 第4戦 鈴鹿
第50回 鈴鹿1000km

 Intercontinental GT Challengeの第4戦「第50回鈴鹿1000km」が9月11日(金)から13日(日)にかけて、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
 Intercontinental GT ChallengeはGT3カテゴリーの車両で争われる国際耐久レースシリーズで、今季は全5戦で争われています。オーストラリアのバサースト12時間、ドイツのニュルブルクリンク24時間、ベルギーのスパ24時間といった伝統の大レースを含む人気のシリーズです。そのシリーズ第4戦として行われた第50回鈴鹿1000kmに、Lexus RC F GT3がスポット参戦しました。
 今大会K-tunes Racingから参戦する96号車は、ドライバーにSUPER GTやスーパーフォーミュラで活躍する阪口晴南、同じくSUPER GTドライバーの山内英輝、松井孝允という強力な日本のトッププロドライバー3人体制で、総合優勝を目指し挑みました。
 12日(土)暗くなり始めた午後5時40分より夜にかけて行われた予選では、30台が一斉にアタックするセッションでクリアラップを取ることに苦戦し、20番手グリッドとなりました。
 13日(日)午後12時50分より、6時間半で争われる決勝レースがスタートしました。午前中まで降っていた雨はやみ、コースは一部まだ濡れた場所が残る難しいコンディション。20番手グリッドの96号車は、スリックタイヤを装着し、山内がステアリングを握ってスタートを切りました。
 山内はスタート直後の混乱を上手くかわして1周目で13位へ、5周目には11位と序盤から素晴らしい追い上げを見せました。山内はトップ10圏内を争うポジションで60周を走破し、松井へとドライバー交代。松井は燃費も考慮しながらの安定した走行で周回を重ねていき、7位まで順位を上げて125周で最後の阪口へとバトンを渡しました。
 阪口は9位でピットアウトすると、20秒以上あった前車との差を詰めていき、8位へと浮上しました。終盤1台にかわされたものの、見事6時間半の激戦を戦い抜き、グリッドから11ポジションアップの総合9位でチェッカーを受けました。

リザルト(総合順位)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
9位20番手96阪口晴南/山内英輝/松井孝允K-tunes Racing1813 Laps
K-tunes Racing
K-tunes Racing

次号のマンスリーレポートは10月27日頃の発行を予定しています。