今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、シーズン最終戦を迎えた米国WTSCシリーズ、世界耐久選手権(WEC)、そして涙の今季初勝利を飾ったSUPER GT、スーパー耐久の模様をお送りします。
WeatherTech SportsCar Championship第11戦 プチ・ル・マン
Motul Petit Le Mans
9月30日(水)から10月3日(土)にかけて、米国ジョージア州ブラセルトンのミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで2026年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの今季最終戦となる第11戦プチ・ル・マンが10時間の耐久戦として行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLexus RC F GT3が参戦しています。
予選では、GTDプロクラスの14号車がクラス12番手、GTDクラスの12号車がクラス3番手グリッドを獲得しました。
決勝では、14号車は前半戦でジャック・ホークスワースとカイル・カークウッドが着実に順位を上げていき、中盤交代したベン・バーニコートが首位に浮上。その後は上位争いを繰り広げながら、トータル126周にわたって首位を走る速さを見せましたが、チェッカーを目前にして給油のために痛恨のピットイン。10位でレースを終えました。
12号車は、スタートを担当したアーロン・テリッツが上位を争いましたが、フランキー・モンテカルボに交代したあと、LMP2クラスの車両と接触。ダメージ修復のためにピットでの長時間の作業を強いられました。12周遅れの16位でレースに復帰した12号車でしたが、テリッツ、モンテカルボ、そしてベンジャミン・ペダーセンの3人のドライバーの健闘で順位を上げ、11位でフィニッシュしました。
これで2026年シーズンのWTSCシリーズは全戦終了。今季同シリーズでのLexus RC F GT3は3勝を含む4回の表彰台と、3回のポールポジションを獲得しました。
リザルト
| クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GTDプロ | 10位 | 12番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート カイル・カークウッド | バッサー・サリバン | 349 | 45.076 |
| GTD | 11位 | 3番手 | 12 | アーロン・テリッツ ベンジャミン・ペダーセン フランキー・モンテカルボ | バッサー・サリバン | 339 | 7 Laps |
世界耐久選手権(WEC)第7戦 バルセロナ
バルセロナ6時間
FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦「バルセロナ6時間」が10月16日(金)から18日(日)にかけて、スペインのバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで開催されました。
今季の同シリーズには、アコーディスASPチームから2台のLexus RC F GT3がLMGT3クラスにフル参戦しています。
16日(金)はドライコンディションで2度の練習走行が行われ、78号車はアドリアン・デイビッドが2番手タイムをマーク。17日(土)の3度目の練習走行でも87号車のクレメンス・シュミットが3番手と好タイムをマークしました。その後行われた予選では、87号車がペトル・ウンブラレスクのアタックで5番手となりハイパーポールへ進出。78号車はトム・ファン・ロンパイが0.018秒及ばず11番手となりました。ハイパーポールではクレメンス・シュミットが7番手グリッドを獲得しました。
18日(日)は一転ウェットコンディション。フォーメーションラップを1周追加してのスタートが切られましたが、水煙の上がる難しいコンディションで、すぐに接触やスピンが発生し、バーチャルセーフティーカー(VSC)が導入される波乱の幕開けとなりました。
7番手からスタートしたウンブラレスクの87号車はこの混乱をかわしてひとつポジションを上げましたが、デイビッドの78号車は接触に巻き込まれ、はじき出される形となりグラベルでストップ。大きく順位を落とすこととなってしまいました。
87号車のウンブラレスクは、最初のピットで5位へとポジションを上げるも、ピットレーンでのスピード違反ペナルティを取られ、こちらもポジションダウン。
2時間を経過し、2台共にピットへ向かい87号車はシュミット、78号車はエステバン・マッソンへと交代しました。全車が2度目のピットを終えた時点で87号車が14位、78号車は16位を走行。87号車はVSC中の違反により2度目のドライブスルーペナルティを科され、さらに順位を落とすこととなってしまいました。
最後の2時間はホセ・マリア・ロペスが87号車のステアリングを引き継ぎ、ロンパイの78号車をかわして15位へ。78号車も最後の1時間、マッソンへとドライバーチェンジし追い上げを図るも、最終的には87号車が13位、78号車が14位フィニッシュという結果となりました。
リザルト(LMGT3クラス)
| 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 13位 | 7番手 | 87 | ペトル・ウンブラレスク クレメンス・シュミット ホセ・マリア・ロペス | アコーディスASP | 180 | 3 Laps |
| 14位 | 11番手 | 78 | トム・ファン・ロンパイ アドリアン・デイビッド エステバン・マッソン | アコーディスASP | 179 | 4 Laps |
AUTOBACS SUPER GTシリーズ第7戦 オートポリス
AUTOPOLIS GT 3Hours RACE
AUTOBACS SUPER GT第7戦「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が10月17日(土)、18日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催されました。
SUPER GTには、GT300クラスにシェイドレーシング RC F GT3 20号車とK-tunes RC F GT3 96号車の2台のLexus RC F GT3がシリーズ参戦しています。
17日(土)午後2時半より、気温23度、路面温度29度のコンディションで、ノックアウト方式の予選が行われました。
GT300クラスはQ1を2グループに分けて実施し、それぞれのグループ上位9台がQ2へと進出します。A組で出走した清水英志郎の20号車は15番手となりQ1敗退。B組で出走した高木真一の96号車は、最後のアタックで一気にタイムを上げ、トップと僅か0.035秒差の2番手でQ2進出を果たしました。
Q2では、新田守男が96号車でアタックし、7番手グリッドを獲得しました。
18日(日)午後1時10分、気温25度、路面温度33度という絶好のコンディションのもと、グランドスタンドを埋め尽くした観客が見守る前で、2度の給油ピット義務ありの3時間で争われる決勝がスタートしました。
今大会は3時間という通常より長い時間制のレースであり、2度の給油ピットインが義務づけられています。また、オートポリスはタイヤに厳しいサーキットとしても知られており、ピット戦略も重要なレースとなりました。
96号車は7番手から新田のドライブでスタート。21周目にクラッシュ車両によるセーフティーカー(SC)が導入され、レースが再開されると早いチームは最初のピットを開始。一方で96号車は最初のピットを遅らせる作戦に出て、40周目に2位まで順位を上げてピットイン。給油と共にタイヤを4本交換し、高木へと交代して16位でコースに復帰しました。
47周目、スピン車両によりフルコースイエロー(FCY)からSCが導入。荒れた展開となる中でハイペースで走行を続けた96号車は、レース再開後の55周目には3位までポジションを上げました。
前を行く2台がピットインしたことで首位に浮上した96号車は、64周で2度目のピットへ向かい、ここでタイヤ無交換作戦を選択。短いピット時間が功を奏し、実質2位でコースに復帰しました。
68周目、ペースの衰えない96号車は、実質首位の車両を捕らえ、見事なオーバーテイク。その後前の2台が2度目のピットに向かったことで、ついに首位に立ちました。
残り35分、2位との差は5秒強でしたが、96号車の高木はペースを緩めることなく後続を引き離していき、最後は2位に25秒以上の大差をつけてトップチェッカー。2人あわせて115歳という超ベテランコンビが涙の今季初勝利を飾りました。96号車としては7年ぶりの勝利。新田は自身の持つGT300クラスでの最多勝記録を23に伸ばすとともに、JGTC/SUPER GTでの最年長優勝記録(59歳8か月)も更新することとなりました。
20号車は最後尾29番手からのスタートとなりましたが、粘り強い走りでじりじりと順位を上げていき、11ポジションアップの18位でフィニッシュしました。
リザルト(GT300クラス)
| 順位 | グリッド | No. | ドライバー | 車両名 | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 7番手 | 96 | 新田守男/高木真一 | K-tunes RC F GT3 | 93 | |
| 18位 | 29番手 | 20 | 平中克幸/清水英志郎 | シェイドレーシング RC F GT3 | 92 | 1 Lap |
ENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 岡山
スーパー耐久レースin岡山
10月24日(土)と25日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE の第6戦「スーパー耐久レースin岡山」が開催されました。
今シーズンの同シリーズには、最速のST-XクラスにaprからDENSO Lexus RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会31号車は、永井宏明/蒲生尚弥/小河諒/嵯峨宏紀のドライバーラインナップで3時間レースに挑みました。
24日(土)に行われた予選は、AドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドを決定。31号車は2列目3番手グリッドを獲得しました。
25日(日)午後1時半より3時間の決勝レースがスタート。スタート直前に若干の降雨があったものの、全車スリックタイヤで走行を開始しました。
31号車は小河がスタートを担当。5位へと順位を落としましたが、前の2台からは離されることなく走行を続け、最も早い28周終了でピットイン。永井へと交代しました。
永井も変わらず僅差での3位争いを展開し、53周目に4位に浮上。67周目、残り1時間強で蒲生へとステアリングを託しました。
蒲生はハイペースでの周回を重ねて、ピットを引っ張るライバルとの見えないバトルを繰り広げ、99周目、全車2度目のピットを終えたことで3位に浮上。後続2台からの猛追を凌ぎ切り、3位でチェッカー。今季4度目の表彰台を獲得しました。
リザルト(ST-Xクラス)
| 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3位 | 3番手 | 31 | 永井宏明/蒲生尚弥/小河諒/嵯峨宏紀 | apr | 113 | 1 Lap |
次号のマンスリーレポートは11月24日頃の発行を予定しています。



