2025 Rd.5 2025 ARK ラリー・カムイ
全日本ラリー選手権 第5戦 2025 ARK ラリー・カムイ

手強い新コースが加わった
シーズン初のグラベルラリー
2025年シーズンの全日本ラリー選手権もいよいよ後半戦の幕開け。シーズン初のグラベルラリーとなるのは、7月4日〜6日にかけて開催される第5戦「2025 ARK ラリー・カムイ」。北海道虻田郡ニセコ町を拠点として、今年は新たに京極町の林道スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)が加わり、100kmを超えるSSが選手たちを待ち受ける。
ラリーは現時点で初日に6SS、最終日に4SSの合計10SSとされているが、5日(土)に新たな観戦用のスーパーSS『NEW SENMU SSS』を設けることが発表されており、今後スケジュールは変更される予定だ。また、最終日に走る大会最長距離の『SUNFLOWER(16.24km)』は、まったく新規のSSとなる。距離と合わせてラリーの勝負どころと考えていいだろう。また、6日(日)には『NEW SUN-RISE』という観戦用SSが設定されており、ここではグラベルラリーならではのダイナミックな動きを楽しむことができる。なお、ギャラリー観戦は事前申し込み制(先着順)となっているため、大会公式サイトにて確認を。
TOYOTA GAZOO Racing WRJ(TGR-WRJ)は、JN-2クラスのサブカテゴリーであるMORIZO Challenge Cup(MCC)に、引き続きMT仕様のGR YARIS GR4 Rally(大竹直生選手/橋本美咲選手)と、高性能スポーツ8速AT(GR-DAT)搭載車のGR YARIS GR4 Rally DAT(平川真子選手/竹原静香選手)の2台をエントリーする。今季ここまで負けなしという好調さを見せている大竹選手はグラベルラリーを得意とするだけあって、その走りぶりにご注目いただきたい。平川選手は4WDターボ車両でのグラベルラリーに挑戦するのは初めてとのことだが、シーズンここまでの4戦で得た荷重移動などのヒントをもとに、事前テストでしっかりとグラベル走行の感覚を養い本戦へと臨む。
サービスパークは昨年と同じく、ニセコアンヌプリ国際スキー場の駐車場に設けられる予定。初夏のさわやかな陽気の中で開催されるラリーだが、気温が高くなることもあるため、熱中症対策は忘れずに用意しておきたい。ニセコエリアのシンボルである羊蹄山が見下ろすなか、熱い秒差のバトルに挑むTGR-WRJの選手たちにご注目を。
チームの成長が試される一戦
TGR-WRJにとっては、改造範囲が厳しく制限されるMCC規定に則ったグラベル仕様の車両を製作するのは初めての取り組みとなる。眞貝監督はラリー・カムイについて「カムイはまさにドライバーズラリーです。ドライバーにとっては、走っていて一番楽しいラリーだと思います。インターバルの時間は限られますが、チームとして良いクルマを仕立て、両選手に気持ち良く走ってもらいたいですね」と語っている。
選手ふたりも、シーズン初のグラベルラリーに向けた展望を語ってくれている。大竹選手は「ラリー・カムイは天候によってキャラクターが変わるイメージですが、想定外の事態にも対応できる経験がモノを言うと感じています。ジョーンズ選手や地元の長尾選手も気合いを入れてくるはずなので、しっかりと走りたいと思います。グラベルラリーは“クルマをコントロールしている”という感覚が強く、ドリフトしたり、過酷な環境を走れることには大きな快感があります」とコメント。平川選手も「前半4戦のターマックで得られたことはグラベルでも活かせると考えています。ラリー・カムイは暗がりを走る、森の中のラリーというイメージ。まだ未知のことが多いですが、何より楽しみにしています。オンボードを見たり、シミュレーターに取り組んだりしていますが、まずはしっかり完走を目指して、実戦経験を積み上げたいです」と、4WDターボ車両で臨むグラベルラリーに意欲を見せる。
チームは前戦のモントレーが終わった直後から作業を進め、2台をグラベル仕様に組み替えてテストまで実施し、ニセコへと乗り込む。かなりの作業量ではあるが、その分、作業の無理や無駄をなくしたプロとしての仕事が求められる。この半年取り組んできたチームの成長が試される部分だ。
大会基本情報
- 開催地:
- 北海道虻田郡ニセコ町、京極町、倶知安町、真狩村、北海道磯谷郡蘭越町
- 日程:
- 7月4日(金) ~6日(日)
- サービスパーク:
- ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場
(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485)
- 路面:
- 未舗装路(グラベル)
- SS:
- 11(SSトータル距離:102.37km)
- 総走行距離:
- 407.81km
※最新情報は 大会公式サイトをご覧ください。
Niseko NOW

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※2025年6月26日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
3年目の『サマラリ』にもご注目
世界的に名の知られたスノーリゾート・ニセコを拠点に争われるラリー・カムイ。今シーズン初のグラベルラリーであり、第6戦『RALLY HOKKAIDO』につながるグラベル連戦の初戦という重要な一戦でもある。コースは轍ができやすい区間もあるが、コンディションは全体的に安定しており、選手たちからも評価の高い一戦だ。
今回、新たに設定される『SUNFLOWER(16.24km)』は、羊蹄山の東側に位置する京極町を舞台とするSS。最初のセクションはハイスピードだが、森の中を走る中盤以降のセクションはテクニカルなコースに変化していくとのこと。初めて使用するSSということで、どの選手にとってもチャレンジしがいのあるものとなるだろう。2回のレッキ(下見走行)で、いかに高い精度のペースノートをつくることができるか、その手腕が勝敗を分けるカギとなる。
観戦エリアは各日1カ所ずつ設けられている。なかでも、5日(土)のスーパーSS『NEW SENMU SSS』は、“より多くの子どもたちにモータースポーツの楽しさや迫力を体感してもらいたい”という主催者の想いから、蘭越町市街地からアクセスしやすい場所に設けられる予定。また、6日(日)の『NEW SUN-RISE』は、ラリーファンにはおなじみの観戦エリア。ヘアピンコーナーへのアプローチ、コーナリング中の挙動、立ち上がり加速などを土手の上から楽しむことができる。いずれも事前の申し込みが必要なのでお忘れなく。
また、TGRが各大会盛り上げの一環として2023年より始めた『夏』×『ラリー』の企画『サマラリ』のスタンプラリー会場もそれぞれの観戦エリアに設置されているので、事前申し込み(先着順)のSSチケットを購入のうえぜひ訪れていただきたい。さらに、『道の駅・名水の郷きょうごく 名水プラザ』でスタンプを取得していただいた方限定でお得な特典が受けられるので、ぜひチェックを。
ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場
(北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485)
観戦情報
サービスパーク ニセコアンヌプリ国際スキー場
ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場に、サービスパークが設置され、ラリースタート、フィニッシュが行われます。
ラリーツーリズムオリジナルマップ
ピンをタップすれば、会場周辺のお立ち寄り場所をマップでご紹介!
ニセコアンヌプリ国際スキー場 駐車場
北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485(Google Map)
【NEW SENMU SSS(観戦コース)】
北海道蘭越町内
集合時間:7/5(土)10:30〜
集合場所:Google Map >>
観戦料金:駐車場 1000円(先着100台)
※駐車料金は当日現金でお支払いください。
※事前にオンラインでチケットの申し込み(先着順)が必要となります。
※中学生以下のお子様と同伴者は観戦無料(先着200名)
【NEW SUN-RISE(観戦コース)】
北海道蘭越町内の林道
集合時間:7/6(日)7:00〜(SS9)/ 11:30〜(SS11)
集合場所:Google Map >>
観戦料金:各SS 2000円(各150名先着)
※チケット代は当日現金でお支払いください。
※事前にオンラインでチケットの申し込み(先着順)が必要となります。
※各SS通し券はございません。
※チケット購入の方には蘭越町の『お米300g』をプレゼント
主催者サイトより
※虫除けスプレー、虫除けの薬をご持参ください。
※雨天の場合でも開催いたしますので、雨天時対策のカッパや長靴をご用意ください(傘は観戦エリアが限られていますのでご遠慮ください)。
※キャンプ用のイスのご持参をお勧めいたします。
※虫や枝木で怪我しないよう肌の露出は控えた服装が望ましいです。
※一部、未舗装路を走行していただく必要があるため、車高の低い車などは無理な場合があります(一般的な普通乗用車や軽自動車で走行が可能です)。
※臨時トイレを用意しておりますがお時間に余裕のない方はご遠慮ください。
※ペットとの入場はできません。
※観戦ポイントとその周辺は禁煙となっており、すべての場所で火気厳禁です。
※ゴミのお持ち帰りにご協力ください。
※大自然の中での観戦のため野生動物にご注意ください。
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