ニュルブルクリンク基礎知識

ワークスもプライベーターも“混在熾烈“な24hバトル。

ニュルブルクリンク24時間レースには、自動車メーカーやチューニングメーカーが優勝を目指し結成するワークスチームの姿もありますが、自分たちのクルマで趣味の延長として走るプライベーターチームの参戦も見逃せません。近年はレースがハイレベルになり、安全性の面から出場車両の制限などが出来、以前に比べるとプライベーターの数は減りつつありますが、プロドライバーからサンデーレーサーまで同じ土俵でバトルを繰り広げるニュルの魅力は健在です。

24時間レースといえばルマンが有名ですが、レースはその名の通り、スタートから24時間を走り続け、レース終了となる24時間後の時点で、最も長い距離を走っていたチームの勝利となります。24時間が経過し、クルマがチェッカーフラッグを受けてはじめて、チーム関係者やドライバーは安堵の表情を浮かべることができるのです。

レース開始から24時間後のゴールを目指しますが、もちろん1人のドライバーがずっと運転するのではなく、1チーム3~4人のドライバーが交代で走ります。 レース中、クルマは給油のため何度もピットに戻ってきますが、前述した通り200台近くのクルマが走るのでピット作業も大変で、時には1つのピットに最大6台のクルマが入り、すし詰め状態!こんな光景が見られるのも出走台数が多いニュルブルクリンク24時間レースならではですね。 各チームはピット作業の間にドライバー交代や給油作業、さらには必要に応じてタイヤ交換などの作業を行いながら、24時間後の栄冠を目指して走り続けるのです。