Round11
ラリーチャレンジ 2016年 第11戦 福島
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第11戦 福島

台風の切れ間、快晴の一日。
初開催の福島ラウンドでの走りは気温とともにヒートアップ!

 8月21日、福島県福島市を舞台とし「復興福島TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 福島」が開催された。日本列島を8号から10号の3つの台風が通過する天候の影響で開催が心配されたが、当日は台風の切れ間となり徐々に天候が回復。スタート時刻には快晴が広がった。
 福島初開催の本戦には55台がエントリー。会場には朝から多くのクルマ好きや家族連れが訪れ、同会場で開催されたイベント「TOYOTA GAZOO Racing PARK」への来場者と合わせ3000人もの観客が会場に足を運んだ。

  • 台風一過となった福島市は35℃を上回る真夏日。選手たちにとって過酷な状況となった。
    台風一過となった福島市は35℃を上回る真夏日。選手たちにとって過酷な状況となった。
  • 同会場内で行われたTOYOTA GAZOO Racing PARKも大盛況。多くの子供達が元気に遊ぶ姿が見受けられた。
    同会場内で行われたTOYOTA GAZOO Racing PARKも大盛況。多くの子供達が元気に遊ぶ姿が見受けられた。

 3箇所のターマック(舗装路)を2回ずつ走行し、計6つのコースで争われた福島ラウンド。なかでも、林道となるエリアは、道幅が狭く落ち葉や苔で滑りやすいテクニカルコースと、広い車線で車速が伸びるハイスピードコースからなり、どちらも気の抜けないハイレベルな戦いとなった。また、メイン会場のあづま総合運動公園内に設置された観戦コースは、下りの直線ののち、8の字を描くターンとなる300mのコース。大勢の観客が見守る中での迫力の走りに注目が集まった。

  • SSごとに順位を入れ替える接戦となったE-2クラス。シリーズランキングの行方を占う上でも重要な一戦となったが、上位3台が2秒差という大接戦を制したのは小倉・高田組だった。
    SSごとに順位を入れ替える接戦となったE-2クラス。シリーズランキングの行方を占う上でも重要な一戦となったが、上位3台が2秒差という大接戦を制したのは小倉・高田組だった。
  • 公園内に設置された観戦可能なステージには、コースサイドに多くの観客が詰めかけた。
    公園内に設置された観戦可能なコースには、コースサイドに多くの観客が詰めかけた。
C-0アクアクラスは、7台の参戦車中6台が女性ドライバー。華やかなカラーリングのアクアとともに会場を彩った。見事優勝を飾ったのは、いとう・織田組。
C-0アクアクラスは、7台の参戦車中6台が女性ドライバー。華やかなカラーリングのアクアとともに会場を彩った。見事優勝を飾ったのは、いとう・織田組。

 今回最多となる12台がエントリーしたE-3クラスには、前戦の渋川ラウンドで初のラリー体験を果たした木下隆之選手が保井隆宏選手と共に再び参戦。前戦で、コ・ドライバーが読み上げるペースノート※の重要性を知ったという木下選手。二度目の参戦となる本戦では、更にペースノートの精度を高め、コ・ドライバーとの連携を深めることに集中しての挑戦となった。同クラスで総合優勝の山本・安藤組には11秒及ばなかったが、見事クラス2位を獲得。「残念ながら1位には届きませんでしたが、やはり林道を駆け抜けるのは気持ちいいですね。ぜひまた参戦したいです」と再戦を誓った。

※ペースノート:見通しの悪いコースなどで、このカーブはどこまで続くのか、そしてその先には何があるのか…そういった情報を記したノート

C-0アクアクラスは、7台の参戦車中6台が女性ドライバー。華やかなカラーリングのアクアとともに会場を彩った。見事優勝を飾ったのは、いとう・織田組。
C-0アクアクラスは、7台の参戦車中6台が女性ドライバー。華やかなカラーリングのアクアとともに会場を彩った。見事優勝を飾ったのは、いとう・織田組。
  • 初ラリーだったRd.10渋川に続き参戦の木下選手。木下・保井組としてE-3クラス2位を獲得。
    初ラリーだったRd.10渋川に続き参戦の木下選手。木下・保井組としてE-3クラス2位を獲得。
  • オープンクラスに参戦した2台のランサーは地元福島からの参戦。ハイパワー4WDマシンならではの豪快な走りを観客の前で披露した。
    オープンクラスに参戦した2台のランサーは地元福島からの参戦。ハイパワー4WDマシンならではの豪快な走りを観客の前で披露した。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 福島

  • 主催

    チーム・プロクルーズ(T-PROCREWS)
    福島県福島市佐原字神事場1番地
    あづま総合運動公園大駐車場(HQ)

  • 開催日

    2016年7月8月21日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    あづま総合運動公園大駐車場

  • サービスパーク

    あづま総合運動公園大駐車場

  • ゴール会場

    あづま総合運動公園大駐車場

  • セクション数/SS本数

    2/6本

  • SSトータル距離/総走行距離

    16km/100km

  • 参加台数

    55台
    C-0 7台/C-1 4台/C-2 10台/C-3 6台
    E-1 5台/E-2 8台/E-3 12台/オープン 3台

  • 出走台数/完走台数

    55台/51台

PICK UP悲願の福島開催。モータースポーツで東北に活力を!

ゼロカーのドライバーを務めたのはドリフト界のレジェンド・熊久保選手。パイロンのかなり手前からドリフト状態で進入する迫力の走りに会場からは大喝采。
ゼロカーのドライバーを務めたのはドリフト界のレジェンド・熊久保選手。パイロンのかなり手前からドリフト状態で進入する迫力の走りに会場からは大喝采。

 東日本大震災からの復興にむけ、懸命に努力している東北の地でラリーを開催したいという願いが形となった「復興福島TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 福島」。この福島ラウンドの開催に向けて、2年前からチームや行政機関との度重なる協議が続けられ、多くの方々の協力のもとようやく開催が実現した。
 また、競技車走行前にコースを走るゼロカー※のドライバーは、地元福島のエビスサーキットの支配人であり、D1グランプリ(全日本プロドリフト選手権)やダートトライアルで活躍する熊久保信重選手が努め、大迫力の走りを披露した。
 次戦は京都府京丹後市で行われる丹後半島ラウンド。京丹後市役所をメイン会場とした舗装路ラリーとなる。

※ゼロカー:競技開始15分前にコースを走行し、コースの安全の最終確認をする車両。

ゼロカーのドライバーを務めたのはドリフト界のレジェンド・熊久保選手。パイロンのかなり手前からドリフト状態で進入する迫力の走りに会場からは大喝采。
ゼロカーのドライバーを務めたのはドリフト界のレジェンド・熊久保選手。パイロンのかなり手前からドリフト状態で進入する迫力の走りに会場からは大喝采。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小倉 康宏/高田 高志/トヨタ 86
2 種治 芳尚/天野 沙貴/トヨタ 86
3 角谷 豪也/秋田 典昭/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 山本 悠太/安藤 裕一/トヨタ 86
2 木下 隆之/保井 隆宏/トヨタ 86
3 細谷 裕一/高橋 直美/トヨタ ヴィッツ

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 赤木 攻/赤木 弥生/トヨタ ヴィッツ
2 行徳 聡/吉澤 慎司/トヨタ ヴィッツ
3 西能 徹/山村 浩三/トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 中野 勝文/田廻 慎也/トヨタ 86
2 長崎 雅志/鈴木 敬一/トヨタ 86
3 吉谷 基伸/住友 哲郎/トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 牧野 達哉/別所 雄治/トヨタ ヴィッツ
2 栗原 久男/魚井 千尋/トヨタ ヴィッツ
3 白洲 剛/宮下 貴光/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 岩田 晃知/増田 好洋/トヨタ ヴィッツ
2 小林 直広/小林 紀子/トヨタ ヴィッツ
3 早川 和樹/北村 飛翔/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 いとう りな/織田 千穂/トヨタ アクア
2 稲垣 和也/兼原 洋治/トヨタ アクア
3 谷口 いづみ/坂巻 りさ/トヨタ アクア

オープン

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 紙谷 祐輔/過足 宏和/ミツビシ ランサー
2 善方 広太/小原 大/ミツビシ ランサー