Round14
ラリーチャレンジ 2016年 第14戦 浅虫
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第14戦 浅虫

爽やかな空が広がる青森・浅虫海岸を舞台としたラリー。
アットホームの雰囲気でも、ポイント争いは佳境!

 9月11日。青森県浅虫を舞台とし、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 浅虫が開催された。7月の第9戦弘前以来の青森戦の第二戦となる浅虫ラウンドは、海岸沿いの「海の駅あさむし」を拠点とし青森スピードパークでの5本のSS(タイムアタック区間)で争われた。JMRC東北ラリーシリーズ「第33回ベルナールサマーラリーイン浅虫」の中で行われた本戦には19台(ラリーチャレンジ10台)がエントリー。
 夏の暑さも落ち着いた爽やかな天候の中、様々なラリーカーが浅虫の海岸沿いを駆け抜けた。

「サンセットビーチあさむし」という名の通り、太陽が沈む頃には幻想的な風景が広がった。
「サンセットビーチあさむし」という名の通り、太陽が沈む頃には幻想的な風景が広がった。

 2kmのサーキットコース2本と1kmのダートコース3本で争われた本戦。両SSとも競技走行専用施設内ということもあり、他ラウンドの林道コースに比べ走りやすく難易度が低いかと思われたが、いずれも攻めがいのある走行となった。特にダートコースは、前日までの雨が路面に残るコンディション。レッキ(事前試走・ラリーでは競技の前にコースの下見が行われる)の段階では溝が浅いの未舗装路専用タイヤでは前に進まない状態となる。各チーム、タイヤ選択に頭を悩ませたが、好天候に恵まれ路面コンディションは徐々に回復。ダートコース走行に差し掛かる頃には、走りやすい良質な路面となっていった。

「サンセットビーチあさむし」という名の通り、太陽が沈む頃には幻想的な風景が広がった。
「サンセットビーチあさむし」という名の通り、太陽が沈む頃には幻想的な風景が広がった。
  • タイヤ選択が難しいステージとなった本戦。コースを走行するたびにタイヤの状況をチェック。ダート(未舗装)コースの前にはタイヤ交換を行うチームが多かった。
    タイヤ選択が難しいステージとなった本戦。コースを走行するたびにタイヤの状況をチェック。ダートコースの前にはタイヤ交換を行うチームが多かった。
  • サービスパークとなった「海の駅あさむし」には朝から多くのギャラリーが訪れ、ラリーの雰囲気を楽しんでいた。
    サービスパークとなった「海の駅あさむし」には朝から多くのギャラリーが訪れ、ラリーの雰囲気を楽しんでいた。
E-1クラス3連勝となった赤木(攻・弥生)組。失敗覚悟のアタックライン変更だったが、作戦が見事に決まっての逆転勝利。次戦・恐竜勝山での4連勝を宣言した。
E-1クラス3連勝となった赤木(攻・弥生)組。失敗覚悟のアタックライン変更だったが、作戦が見事に決まっての逆転勝利。次戦・恐竜勝山での4連勝を宣言した。

 3台の争いとなったE-1クラスは、ともにオリジナルシリーズでシリーズポイント争いを展開する行徳・伊豆野組と赤木(攻・弥生))組の直接対決となった。前半のサーキットコースでは赤木(攻・弥生))組がリードを広げたが、後半のダートコース走行で行徳・伊豆野組が徐々に追い上げ、ついには逆転を果たす。そして迎えた最終SSで、赤木(攻・弥生)組は走行ラインを変えてアタック。これが功を奏し、全体ベストのタイムを叩き出し再逆転で劇的な勝利を飾った。アクア限定C-0クラスでは、笠原・浅利組とAINA・増川組の接戦。順調なタイムを刻むAINA組だったが、ミスにより大幅にタイムを落とすこととなる。その結果、冷静に攻め続けた笠原・浅利組の勝利となった。

※オリジナルシリーズ:ラリーチャレンジの内、Rd.3木曽、Rd.6高岡、Rd.11福島、Rd.15恐竜 勝山の合計ポイントを中心に競われる。

E-1クラス3連勝となった赤木(攻・弥生)組。失敗覚悟のアタックライン変更だったが、作戦が見事に決まっての逆転勝利。次戦・恐竜勝山での4連勝を宣言した。
E-1クラス3連勝となった赤木(攻・弥生)組。失敗覚悟のアタックライン変更だったが、作戦が見事に決まっての逆転勝利。次戦・恐竜勝山での4連勝を宣言した。
  • 多くのラウンドに参戦し良い結果を残しているE-3クラスの細谷・高橋組。今回は残念ながらリタイヤに終わった。
    多くのラウンドに参戦し良い結果を残しているE-3クラスの細谷・高橋組。今回は残念ながらリタイヤに終わった。
  • E-2クラスで勝利した小倉・高田組。ダートコースでは縦横無尽にマシンを振り回すFRらしい走りを見せ、ギャラリーを楽しませた。
    E-2クラスで勝利した小倉・高田組。ダートコースでは縦横無尽にマシンを振り回すFRらしい走りを見せ、ギャラリーを楽しませた。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 浅虫

  • 主催

    スポーツカークラブ ベルナール青森(SCCB青森)
    青森県青森市浅虫蛍谷352
    海の駅あさむし駐車場(HQ)

  • 開催日

    2016年9月11日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    海の駅あさむし駐車場

  • サービスパーク

    海の駅あさむし駐車場

  • ゴール会場

    海の駅あさむし駐車場

  • セクション数/SS本数

    2/5本

  • SSトータル距離/総走行距離

    7km/100km

  • 参加台数

    10台
    C-0 3台/C-1 0台/C-2 1台/C-3 0台
    E-1 3台/E-2 2台/E-3 1台/オープン 0台

  • 出走台数/完走台数

    10台/9台

PICK UPアットホームな雰囲気のラリーを楽しむモリゾウ選手。

競技走行の待ち時間での情報交換。真剣勝負の合間、束の間のリラックスした空気が流れる。
競技走行の待ち時間での情報交換。真剣勝負の合間、束の間のリラックスした空気が流れる。

 安芸高田ラウンド以来のエントリーとなったモリゾウ選手。今回はラリー初挑戦の早川選手をコ・ドライバーに迎えての参戦となった。同クラスの常連、小倉・高田組には敗れたが、他選手達と楽しげに談笑や情報交換をし、アットホームなラリーを楽しんでいた。

競技走行の待ち時間での情報交換。真剣勝負の合間、束の間のリラックスした空気が流れる。
競技走行の待ち時間での情報交換。真剣勝負の合間、束の間のリラックスした空気が流れる。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小倉 康宏/高田 高志/トヨタ 86
2 モリゾウ/早川 茂/トヨタ 86

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 赤木 攻/赤木 弥生/トヨタ ヴィッツ
2 行徳 聡/伊豆野 康平/トヨタ ヴィッツ
3 天野 浩明/羽 琉/トヨタ ヴィッツ

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 白洲 剛/宮下 貴光/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 笠原 彰人/浅利 徹郎/トヨタ アクア
2 AINA/増川 智/トヨタ アクア
3 簑島 琴美/大嶋 聡子/トヨタ アクア