Round12
ラリーチャレンジ 2016年 第12戦 丹後半島
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 第12戦 丹後半島

本年最後の西日本開催!
屈指のハイスピードコースでシリーズポイント争いも本格化!

 京都府京丹後市を舞台に、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 丹後半島が8月28日に開催された。前戦の福島に続き、日本列島に接近する台風の影響が心配されたが、当日朝は晴れ間も覗く天候のなかスタートを迎えた。
 本戦は丹後半島ラリー2016として、JAF中部・近畿ラリー選手権第5戦およびJMRC近畿SSラリーシリーズ第3戦の中で行われ、33台がエントリー。シリーズポイント争いも佳境に突入し、熱い戦いに注目が集まった。

朝は晴れ間が覗く天候だったが、徐々に厚い雲が空を覆い、深い霧と雨まじりのコンディションとなっていった。
朝は晴れ間が覗く天候だったが、徐々に厚い雲が空を覆い、深い霧と雨まじりのコンディションとなっていった。

 日本三景の天橋立から展望できるエリアでのラリーとなる丹後半島ラウンドは、3箇所のターマック(舗装路)コースを2回ずつ走行し、計6回の走行で争われる。2本の林道コースは、いずれもスピードが乗るハイスピードコース。道幅の変化やアップダウンなどの箇所が存在し難易度が高く、どちらも気の抜けないコースとなる。そして、道の駅「丹後王国」敷地内での一般観戦可能な観戦コースは300mほどの距離となる。スタートとゴール地点で多くの観客が戦いの行方を見守った。

朝は晴れ間が覗く天候だったが、徐々に厚い雲が空を覆い、深い霧と雨まじりのコンディションとなっていった。
朝は晴れ間が覗く天候だったが、徐々に厚い雲が空を覆い、深い霧と雨まじりのコンディションとなっていった。
  • 選手の家族や小さな子供たちの応援が目立った丹後半島ラウンド。ラリーが地元に根付いている印象を受けた。
    選手の家族や小さな子供たちの応援が目立った丹後半島ラウンド。ラリーが地元に根付いている印象を受けた。
  • 丹後王国SSはコーナー内側に深い側溝が存在する。タイヤを落としてしまうとタイムロスなだけでなく競技車両にダメージを負ってしまうため注意が必要となる。
    丹後王国スペシャルステージ(タイムアタック区間)はコーナー内側に深い側溝が存在する。タイヤを落としてしまうとタイムロスなだけでなく競技車両にダメージを負ってしまうため注意が必要となる。

 熾烈なシリーズポイント争いが繰り広げられている86エキスパートのE-2クラスでは、シリーズでのランキング上位争いを展開する小倉・高田組、種治・天野組、角谷・秋田組が揃ってエントリーし、直接対決の様相を呈した。僅差でラリーは進んでいくが、当日後半に進むに連れて天候が悪化。降りだした雨と深い霧にバランスを崩した角谷・秋田組が9番目のタイムアタック区間ゴール手前で惜しくもリタイヤ。終始安定した走りを見せた小倉・高田組が優勝を果たした。

  • 毎戦違うドライバーでC-0アクアクラスに挑戦するNAVULチーム。本戦は加藤選手が初ラリーに挑戦したが、毎戦コ・ドライバーを務める大矢選手が落ち着いてラリーをコントロールし、見事優勝を飾った。
    毎戦違うドライバーでC-0アクアクラスに挑戦するNAVULチーム。本戦は加藤選手が初ラリーに挑戦したが、毎戦コ・ドライバーを務める大矢選手が落ち着いてラリーをコントロールし、見事優勝を飾った。
  • 昨年E-3クラスで年間チャンピオンを獲得し、今年は地区戦に精力的に参戦している加藤・塩田組。スタート前には、かつての盟友達から激励を受けた。
    昨年E-3クラスで年間チャンピオンを獲得し、今年は地区戦に精力的に参戦している加藤・塩田組。スタート前には、かつての盟友達から激励を受けた。
  • 林道ステージの途中、日本三景の天橋立が見えるポイントがある。もちろん選手たちに眺める余裕はないが、素晴らしいロケーションでのラリーとなった。
    林道ステージの途中、日本三景の天橋立が見えるポイントがある。もちろん選手たちに眺める余裕はないが、素晴らしいロケーションでのラリーとなった。
  • 道の駅「丹後王国」で行われたステージには、雨が降る中にもかかわらず多くのギャラリーが訪れた。観戦無料とあり、気軽にラリーを楽しんでいたようだ。
    道の駅「丹後王国」で行われたステージには、雨が降る中にもかかわらず多くのギャラリーが訪れた。観戦無料とあり、気軽にラリーを楽しんでいたようだ。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 丹後半島

  • 主催

    大阪電気通信大学体育会自動車部 (OECU-AC)
    京都府京丹後市峰山町杉谷889番地
    京丹後市役所駐車場(HQ)

  • 開催日

    2016年8月28日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    京丹後市役所駐車場

  • サービスパーク

    京丹後市役所駐車場

  • ゴール会場

    京丹後市役所駐車場

  • セクション数/SS本数

    2/6本

  • SSトータル距離/総走行距離

    17km/111km

  • 参加台数

    33台
    C-0 2台/C-1 2台/C-2 9台/C-3 5台
    E-1 3台/E-2 7台/E-3 5台/オープン 0台

  • 出走台数/完走台数

    32台/30台

PICK UP楽しんで走る。今年からのラリー参戦で上位入賞の西村・仲野組

C-2クラスの西村・仲野組。楽しんで走りながら、高いテクニックも併せ持つ。
C-2クラスの西村・仲野組。楽しんで走りながら、高いテクニックも併せ持つ。

 京都からのエントリーとなるC-2クラスの西村・仲野組。ラリー初挑戦で今年から参戦しているグループだが、南丹ラウンドと安芸高田ラウンドで見事優勝。木曽ラウンドでも入賞し、クラスランキングトップで迎えた本戦。「楽しんで走れた」というその走りは、上位クラスのE-1車両にも15秒以上の差をつけての圧倒的なものだった。
 過去最多のラウンド数で展開されている2016 TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジもいよいよ終盤に。今後のポイント争いからも目が離せない。

C-2クラスの西村・仲野組。楽しんで走りながら、高いテクニックも併せ持つ。
C-2クラスの西村・仲野組。楽しんで走りながら、高いテクニックも併せ持つ。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 小倉 康宏/高田 高志/トヨタ 86
2 種治 芳尚/天野 沙貴/トヨタ 86
3 牧 昴輔/本石 渉/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 石田 政晃/小林 長門/トヨタ ヴィッツ
2 池田 みきてぃ/柾田 瞳/トヨタ セリカ
3 武田 友巳/武田雄一郎/トヨタ プリウス

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 松木 秀樹/桜井 克之/トヨタ ヴィッツ
2 松井 繁往/山本 剛/トヨタ ヴィッツ
3 浜 清志/麻田 学/トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 岡田 登/岡田 宗彰/トヨタ 86
2 田中 浩至/増元 信彦/トヨタ 86
3 村瀬 崇/中川 恵介/トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 西村 邦夫/仲野 篤/トヨタ ヴィッツ
2 白洲 剛/宮下 貴光/トヨタ ヴィッツ
3 冨田 典之/苫米地 広貴/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 高桑 真人/増田 好洋/トヨタ ヴィッツ
2 福島 康宏/三井 沙恵/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 加藤 綾音/大矢 啓太 /トヨタ アクア
2 井下 由華/新川 友香/トヨタ アクア