TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、4月23日(木)から26日(日)にかけてスペインのカナリア諸島、グランカナリア島で開催される、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・イスラス・カナリアス」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)を加えた、合計5台のGR YARIS Rally1で参戦。シーズン開幕戦からの5連勝実現を目指します。
TGR-WRTは開幕戦ラリー・モンテカルロからの3戦でソルベルグ、エバンス、勝田と3人の異なるドライバーが優勝。4月の第2週目に開催された第4戦クロアチア・ラリーでは、第3戦サファリ・ラリー・ケニアでWRC初優勝を達成した勝田が、早くもキャリア2勝目を飾り、WRCドライバー選手権で日本人として初めて首位に立ちました。選手権2位には7ポイント差でエバンスが、エバンスと6ポイント差の3位にはソルベルグが、直近の3戦で表彰台に立ち続けているパヤリが、ソルベルグと16ポイント差の4位につけるなど、TGR-WRTのドライバーがランキングのトップ4を占めています。さらに、ここまで2戦に出場しているオジエは、ランキング6位につけています。
クロアチア・ラリーから約2週間のインターバルを経て、戦いの舞台はアフリカ大陸の北西エリアに位置する、大西洋のスペイン領カナリア諸島(=イスラス・カナリス)に移動。主要7島のうち、アフリカ大陸から3番目に近い「グラン・カナリア島」で4日間に渡り競技が行われます。ラリー・イスラス・カナリアスの前身となるイベントは1977年に初めて開催され、昨年初めてWRCのカレンダー入りを果たしました。50周年の記念大会となる今年も、サービスパークは島北東部の都市「ラス・パルマス」のグラン・カナリア・スタジアムに置かれます。ステージは島の広い範囲に展開し、火山によって形づくられた起伏の激しい山岳地帯の道がメインステージに。ステージの路面は全体的に非常にスムースで、溶岩石を一部含む舗装によりグリップレベルは非常に高く、緩やかでリズミカルなコーナーも多いため、WRCの中でもっともサーキットに近いキャラクターのコースを走行するラリーといえます。ただし、ハイスピードなステージであってもサーキットのようなエスケープゾーンはなく、道の片側は岩壁、片側は崖といったようなチャレンジングな道も多くあります。また、ザラザラとした路面によりタイヤの磨耗が進みやすく、ドライバーには高いタイヤマネジメント能力が求められます。グラン・カナリア島は人気のリゾートアイランドでもあり、日中は好天に恵まれることが多い一方、特に島の北側は天気が変わりやすく、早朝や標高が高いエリアでは深い霧が出ることも珍しくありません。
ラリーウィーク最初の走行セッションであるシェイクダウンは、23日木曜日の午前中に行なわれ、その後、同日の夕方6時過ぎから、グラン・カナリア・スタジアム内に新たに設けられた全長1.89kmのスーパーSS1で競技がスタート。山岳地帯を舞台とする本格的な戦いは、翌日の24日金曜日の朝から始まります。金曜日のデイ2は、島の中心部と西側に設けられた3本のステージを、サービスパークでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行。一日の最後にはスーパーSS1と同じステージを、スーパーSS8として再走します。25日土曜日のデイ3は、島の北側と南側で3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち全長28.90kmのSS11およびSS14は、今大会最長のステージとなります。また、土曜日の6本のステージの合計距離は112.22kmと、4日間で最長の一日となります。ラリー最終日となる26日、日曜日のデイ4は島の東側エリアで2本のステージを各2回走行。そのうち、SS16の再走ステージとなる最終のSS18は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。18本のステージの合計距離は301.30km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1309.16kmが予定されています。
なお、TGRの若手選手育成プログラムである「TGR WRCチャレンジプログラム」の第2世代ドライバー、山本雄紀はコ・ドライバーのジェームス・フルトンと共に、復帰戦となった前戦クロアチア・ラリーに続きGR Yaris Rally2で今大会に出場。今シーズン初めて、サポート選手権であるWRC2のポイント獲得に挑みます。さらに、山本の他にもアレハンドロ・カチョン(スペイン)、カナリア諸島王者のエンリケ・クルス(スペイン)、ディエゴ・ドミンゲス(パラグアイ)、アンドレア・ラファルハ(パラグアイ)、フィリップ・アレン(北アイルランド)、ヨハネス・ケファーベック(オーストリア)、今回がWRC2デビュー戦となるアドリアン・モスカ(フランス)という7名のドライバーが、GR Yaris Rally2でWRC2に挑みます。
ユハ・カンクネン (チーム代表代行)
ラリー・イスラス・カナリアスはとても素晴らしいイベントです。私自身も何度も出場したことがあり、コースは本当に走りがいがあります。昨年WRCが初めて開催された時にも感じたように、ラリーに対する情熱は非常に高く、50回目の開催となる今大会に再び出場できることを楽しみにしています。昨年は1-2-3-4フィニッシュと、非常に良い成績を収めました。クロアチアのように、今回は各車の差が縮まる可能性もあると思いますが、自信は十分あります。貴元とサミは共に、現在大きな自信を持って非常に良い走りを見せていますし、このラリーは彼らに合っているはずです。エルフィンとオリバーもクロアチアの日曜日に速さを見せてくれたので、カナリアスに向けて期待が持てます。さらに、セバスチャンもチームに復帰するので、我々にはチャンスが十分あると思います。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
路面は似てはいるものの、ラリー・イスラス・カナリアスは、クロアチアとは全く異なるラリーです。クロアチアでは路面が砂利や土で非常に汚れていましたが、カナリアスのステージは非常にクリーンかつスムースなので、グリップレベルははるかに高いです。WRCのカレンダーの中で最もレースに近いラリーであり、クルマのセットアップもレーシングカーのように車高を低くし、硬めにする必要があります。そのため、クロアチアでの経験をそのまま活かすのは難しいですが、今週はスペインの道でテストを行い、できる限りの準備を整えました。ラリー本番では最高の結果を目指して戦うつもりです。
セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)
昨年初めてラリー・イスラス・カナリアスに出場して楽しかったですし、今年も出場できることを楽しみにしています。サーキットスタイルのステージがカレンダーに戻ってきたのは嬉しいですし、かつてカタルーニャで走っていた道を少し思い出させてくれます。路面コンディションはほぼ一定で、どのドライバーにとっても公平な条件が整っていると思います。このラリーでは限界まで攻める自信を与えてくれる速いクルマが必要ですが、今週スペインの道で行ったテストでは、その点に取り組むことができました。短い休養期間の後、走りのリズムを取り戻す良い機会になりました。優勝争いに加わり、昨年の2位を上回る結果を残せることを願っています。
オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)
ラリー・イスラス・カナリアスは、素晴らしい道と最高の雰囲気を持つ美しいラリーです。Rally1カーでの参戦は今回が初めてですが、本当に楽しみにしています。クロアチアでは本来得られたであろう総合結果を残すことはできませんでしたが、クルマのフィーリングは素晴らしく、路面がクリーンだった最終日のステージでは非常に良いスピードを発揮することができました。また、ハードタイヤでの経験とフィーリングを得ることもできました。カナリア諸島の高温かつザラザラとした路面では、ハードタイヤがファーストチョイスになるでしょう。自分に速さとパフォーマンスは十分あると確信しているので、とても良いフィーリングと共にこのイベントに臨むことができそうです。
勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
昨年のラリー・イスラス・カナリアスではとても楽しむことができたので、今年も出場が本当に楽しみです。クロアチアとは全く異なりますが、走るのがとても楽しいラリーです。同時に、皆が限界ギリギリで走るので、コンマ数秒や1秒レベルの小さなミスであっても、大きな代償を払うことになります。コーナーのカットがあまりなく路面も比較的クリーンなので、アドバンテージはそれほど大きくないかもしれませんが、それでも金曜日に出走順トップでステージを走れるのは嬉しいです。自分のベストを尽くすつもりですし、昨年ここで非常に速かった友人のカッレ・ロバンペラから、何かヒントをもらえるかもしれません。
サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
自分のお気に入りのラリーの一つである、ラリー・イスラス・カナリアスが本当に楽しみです。ラリーのキャラクターは、あんなに良い成績を残せるとは思っていなかったクロアチア・ラリーとは全く異なります。それでも、クロアチアではラリーの大部分でトップを走り、総合2位でフィニッシュすることができました。理論上は、カナリアスの方が自分たちにより合っていると思います。昨年も良いペースで走ることができましたし、このラリーを楽しみました。一般的に、クロアチアでもそうでしたが、路面がクリーンなほど自分のターマックでのパフォーマンスは良くなる傾向があります。カナリアスに向けては多くのポジティブな要素があるので、さらに良いラリーとなることを期待しています。
山本雄紀 (WRCチャレンジプログラム GEN2)
昨年初めてラリー・イスラス・カナリアスに出場しましたが、本当に素晴らしい、ピュアなターマックラリーでした。完走はできませんでしたが、ステージで良い経験を積むことができましたし、ラリーが進むにつれてタイムも向上していきました。今回はWRC2ポイントの獲得を目指すことができる今年最初のラリーなので、好成績を目指したいと思っています。クロアチアでは、特に最終日の路面がクリーンなステージで多くの有益な知見を得ることができたので、カナリアスは自分たちにとって非常に良いイベントになると思います。
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