ニュル24時間耐久レースとは?
草の根レースの最高峰と言われたニュル24時間レースも、近年はドイツワークス勢の台頭により上位クラスはさながらスプリントレースの様相を呈し、その結果、パワーの小さい車両に出走の制限がかかるなど、出走のハードルは以前よりも高くなった。
しかしながら、コンパクトカーからスーパーカーまで様々な車種が混在し、最新のクルマから古い車まで約200台のクルマが一同に会して1つのゴールを目指す姿はやはりニュル24時間レースならではと言える。
優勝候補に挙がるチームは?
昨年総合優勝を果たしたNo.10 マンタイポルシェは、2010年は惜しくも総合優勝を逃したものの、2006年から連勝を重ね、ニュル24時間レースの王者として君臨している。
その牙城の切り崩しを狙うのが、今年M3からZ4にスイッチしたBMW勢である。
M3よりもコンパクトになり、軽くなったZ4 GT3は、前哨戦であるVLNシリーズでも活躍。
ポルシェの連勝を食い止めることができるか注目である。
また、今年から初参戦のMcLaren MP4 12C GT3の走りも見逃せない。
どんなクラスに分かれているの?
参加車両の性能に合わせ、細かくクラス分けされるのがニュル24時間耐久レースの特徴。 ここではGAZOO Racingチームが参戦する2つのクラスをご紹介します。
市販車をベースとした排気量4,000cc~6,250ccの車両が対象となるSP8クラスは、LEXUS LFA、Astonmartin Zagato、Corvetteなど6台がエントリー。
この中でも注目はやはりGAZOO Racing LEXUS LFA。
上位車両とそん色ないタイムでVLN2、VLN3はクラス優勝を果たしており、ノートラブルで完走を果たせば24時間レースでのクラス優勝も十分視野に入ってくる。
SP3クラスは、Honda S2000、Renauto Clio Cupcar、そしてTOYOTA 86など、16台がエントリー。
過去のVLNレースではS2000がクラス優勝を納めているが、ここは24時間の長丁場。Clio Cupでレースでの実績が多いRenauto Clio Cupcarに注目。
また、VLNレースで2度表彰を得たTOYOTA 86も24時間レースでのクラス優勝を十分に狙える位置にある。